昨日「星の手帖社 - 組立天体望遠鏡」(15倍・倒立)を作って試しに写真を撮ってみたわけですが、どうやって撮ったかというのを御紹介します。
今回は望遠鏡とレンズの位置関係が主体です。遮光とか光軸の調整とかピントの微調整法とかはまた(しばらく先になると思いますが)別に記事にしたいと思います。
使用しているカメラはPENTAX Q(PENTAX Q10でもたぶん同じ)です。このカメラはこの望遠鏡と相性がいいようです。
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まず眼視のとき。
組立天体望遠鏡にはカメラと同じように三脚に固定するためのナットがありますので三脚に固定するだけです。
この雲台は望遠鏡の15倍くらいの値段がするものです。ちょっと複雑な気分になります (^^;;
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次に撮影のとき
望遠鏡とカメラを同軸状にセットする必要があります。たまたまカメラ2台を三脚にセットするために使うエツミのフリーツインプレートDXを持っていたのでこれを使ってみました。
なかなかいい感じです。カメラの光軸の方が1mmくらい低くなるのですが、これはひとまず厚紙をスペーサーとして使いしのぎました (^^;;
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コリメート法(この方法はコンデジ=コンパクトデジカメでも可能です)
この方法による撮影のときは接眼鏡をピントがあう範囲で引き出しカメラをセットした方がいいと思います。特にカメラに望遠系のレンズがついているときはこれは重要でしょう。要するにカメラから十分離れたところに結像するようにします。同様の意味で近視の方は必ず眼鏡をかけてピントを合わせましょう。
カメラの位置は適当でいいのですが、接眼レンズに近い方が撮影結果はいいようです。
数値的に言うと接眼レンズを対物レンズの焦点(正確には結像面)から18.2mm以下で18.2mmにできるだけ近い位置にします。
カメラの画角はカメラのレンズの焦点距離を15倍(~16倍程度)にしたレンズで撮ったものと同じになります(PENTAX Q/Q10で 01 Starndart Primef=40mm f=47mm を使ったときは35mm版710mm相当の画角です)
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直焦点の場合は接眼レンズを抜き取り対物レンズの焦点位置(対物レンズから273mmの位置)にセンサーがくるようにセットします。こんな位置関係になりました。
カメラの画角は対物レンズの焦点距離で撮ったものになります(PENTAX Q の場合は35mm版1,520mm相当の画角ですです)
PENTAX Q はフランジバックが9.2mmしかなく、センサー面はフランジ面に非常に近いところにあります。この写真からわかるとおり撮影に一眼レフ(PENTAX Kマウントのフランジバックは45.46mmです)を使う場合は鏡筒を短くする必要が出てくると思います。
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最後に拡大撮影なんですが、接眼レンズをコリメート法のときの位置からさらに18.2mm繰り出した位置で撮影すると等倍つまり直焦点と同じ大きさで撮れるはずです。この位置より繰り出し量を少なくして行くと倍率は上がって行きます。
倍率と位置関係は次のようになるはずです。
カメラの画角は拡大率によります。等倍の場合対物レンズの焦点距離で撮ったものになります(PENTAX Q の場合は等倍で35mm版1,520mm相当の画角ですです)
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注
“接眼レンズの繰り出し量”とはコリメート法(あるいは眼視)の位置からの繰り出し量という意味です。対物レンズの焦点(結像面)からの距離ということで言えばこの数値に18.2を足した値になります。
(厚みのある)接眼レンズや対物レンズの位置というのは具体的どこのことを言うのか、上の数値をどうやって計算するのかはまた別の記事で書くつもりです。
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「組立天体望遠鏡(15倍倒立)を買ってしまった話 」 編集
「組立望遠鏡での撮影法 」 編集
「組立望遠鏡でお月様 (2) 」 編集
「組立望遠鏡の限界?(画像等追記) 」 編集
「組立望遠鏡のセットアップ(画像追加) 」 編集
「組立天体望遠鏡を切断する 」 編集
「天体望遠鏡・コリメート撮影の原理 (1) (訂正あり) 」 編集
「天体望遠鏡・拡大撮影の原理 (1)」 編集
「天文関連記事一覧」 編集
今回は望遠鏡とレンズの位置関係が主体です。遮光とか光軸の調整とかピントの微調整法とかはまた(しばらく先になると思いますが)別に記事にしたいと思います。
使用しているカメラはPENTAX Q(PENTAX Q10でもたぶん同じ)です。このカメラはこの望遠鏡と相性がいいようです。
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まず眼視のとき。
組立天体望遠鏡にはカメラと同じように三脚に固定するためのナットがありますので三脚に固定するだけです。
この雲台は望遠鏡の15倍くらいの値段がするものです。ちょっと複雑な気分になります (^^;;
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次に撮影のとき
望遠鏡とカメラを同軸状にセットする必要があります。たまたまカメラ2台を三脚にセットするために使うエツミのフリーツインプレートDXを持っていたのでこれを使ってみました。
なかなかいい感じです。カメラの光軸の方が1mmくらい低くなるのですが、これはひとまず厚紙をスペーサーとして使いしのぎました (^^;;
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コリメート法(この方法はコンデジ=コンパクトデジカメでも可能です)
この方法による撮影のときは接眼鏡をピントがあう範囲で引き出しカメラをセットした方がいいと思います。特にカメラに望遠系のレンズがついているときはこれは重要でしょう。要するにカメラから十分離れたところに結像するようにします。同様の意味で近視の方は必ず眼鏡をかけてピントを合わせましょう。
カメラの位置は適当でいいのですが、接眼レンズに近い方が撮影結果はいいようです。
数値的に言うと接眼レンズを対物レンズの焦点(正確には結像面)から18.2mm以下で18.2mmにできるだけ近い位置にします。
カメラの画角はカメラのレンズの焦点距離を15倍(~16倍程度)にしたレンズで撮ったものと同じになります(PENTAX Q/Q10で 01 Starndart Prime
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直焦点の場合は接眼レンズを抜き取り対物レンズの焦点位置(対物レンズから273mmの位置)にセンサーがくるようにセットします。こんな位置関係になりました。
カメラの画角は対物レンズの焦点距離で撮ったものになります(PENTAX Q の場合は35mm版1,520mm相当の画角ですです)
PENTAX Q はフランジバックが9.2mmしかなく、センサー面はフランジ面に非常に近いところにあります。この写真からわかるとおり撮影に一眼レフ(PENTAX Kマウントのフランジバックは45.46mmです)を使う場合は鏡筒を短くする必要が出てくると思います。
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最後に拡大撮影なんですが、接眼レンズをコリメート法のときの位置からさらに18.2mm繰り出した位置で撮影すると等倍つまり直焦点と同じ大きさで撮れるはずです。この位置より繰り出し量を少なくして行くと倍率は上がって行きます。
倍率と位置関係は次のようになるはずです。
倍率 | 接眼鏡の 繰り出し量(注) | 接眼レンズから センサーまでの距離 |
1 | 18.2mm | 36.4mm |
2 | 9.1mm | 54.6mm |
3 | 6.1mm | 72.8mm |
カメラの画角は拡大率によります。等倍の場合対物レンズの焦点距離で撮ったものになります(PENTAX Q の場合は等倍で35mm版1,520mm相当の画角ですです)
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注
“接眼レンズの繰り出し量”とはコリメート法(あるいは眼視)の位置からの繰り出し量という意味です。対物レンズの焦点(結像面)からの距離ということで言えばこの数値に18.2を足した値になります。
(厚みのある)接眼レンズや対物レンズの位置というのは具体的どこのことを言うのか、上の数値をどうやって計算するのかはまた別の記事で書くつもりです。
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「組立天体望遠鏡(15倍倒立)を買ってしまった話 」 編集
「組立望遠鏡での撮影法 」 編集
「組立望遠鏡でお月様 (2) 」 編集
「組立望遠鏡の限界?(画像等追記) 」 編集
「組立望遠鏡のセットアップ(画像追加) 」 編集
「組立天体望遠鏡を切断する 」 編集
「天体望遠鏡・コリメート撮影の原理 (1) (訂正あり) 」 編集
「天体望遠鏡・拡大撮影の原理 (1)」 編集
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