第二楽章 第4回 「約束~ピアニッシモ(さらに弱く)」 | 日々のダダ漏れ

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ドラマ10 第二楽章

第二楽章

第4回
約束~ピアニッシモ(さらに弱く)

一登が心に嘘をついているようで奈津美はたまらな
い。でも、今の幸せを壊したくない。そんな奈津美と
茉莉
は鈴奈のコンクール挑戦をめぐって、母とプロ
の立場
で対立する。奈津美の不安は鈴奈にも感染、
彼女が家
出したのは茉莉のところだった。一方の茉
莉は母とい
う存在の強さに圧倒されていた。その立
場には勝てな
いと漏らす茉莉に、かつてのオケ仲間
のるみかと真知
子は、奈津美は16年前から変わら
ず茉莉を親友とし
て欲していたと語る。勝ち負けで
はない、絶対的な茉
莉に対する信頼が奈津美には
あると。守るもののため
に、一登と茉莉はそれぞれ
に決心をする。それなのに
奈津美は、元に戻った暮
らしの中で「帰るのをやめよ
うと思う」と呟く。

**********

茉莉) 2人もだけど、誰かに選ばれて、妻になって、
    お母さんっていう絶対に必要で、愛される人に
    なると、あんなにも強くなれるのね。敵わない
    なあっと思っちゃう。私なんかから見ると。負け
    たなあって。
るみか) お言葉ですけどね、白瀬茉莉さん。
     この件に関してはあんた圧勝よ?
茉莉) 圧勝? 何が?
るみか) 奈津美の秘密、教えてあげよっか?
     あの子ってねえ、あなたのこと大好きよ。
茉莉) なにそれ。
るみか) 友達として、昔っからあんたを尊敬してて、
     できればずっとそばにいたかったはず。
     親友やりたかったはず。なのに
     離れてったのは、あんた。
知子) そうよ。奈津美、傷ついてた。
るみか) 正直あたし達、会えなかった十何年、あん
     たの事忘れてた時もあったわよ。でも、あの
     子、急にあんたの話題出したり、こっちが話
     したら黙ったり、いっつも気にしてた。
     大好きなのよ。そういう意味じゃあんたはず
     っと勝ってきたの。圧倒的愛情の差。でもそ
     れって、意味ないと思わない?
     そんな勝ち負けなんて。
茉莉) 考えたこともなかった・・・。

**********

鈴奈) ストライキ。
茉莉) え?
鈴奈) あれから家帰って、まだママ、一人でカッカ
    してるから、あたし言ったんです。
    怒る相手間違ってるって。本当は、怒りたい
    のはパパのくせにって。ママ、正面切って怒
    れないの。怒って、パパが白瀬さんのほうに
    行っちゃうのがヤダから。かといって、白瀬
    さんにも怒れないの。嫌われたくないから。
    本当は、私ぐらい味方してあげられたらいい
    んだけど、今はちょっと無理。大変なんです。
    娘やるのも。


**********

どうして茉莉がイヤなのか、茉莉に対する奈津美
の想いが凄くよくわかるから・・・だったんだなあと。
茉莉の夫への気持ちとかの問題よりずっと、友達
として大好きで、ずっと茉莉に片想いしてきた、奈
津美の気持ちに感情移入していたんだなあって。
恋よりも友情が、友達が誰よりも大切で、まるで、
恋のように大好きで、大好きで・・・。それはまだ未
熟な愛情なのだけれど、そんな時があったなあと。
未熟だけど、だからこそ、純粋で大切な、気持ち。
奈津美の茉莉に対する片想いのような友情と、そ
の気持ちに全く気が付かず、叶わなかった恋ばか
りを追っている茉莉に、ガッカリしていたようです、
私は。大好きな親友には、もっと凛としていてほし
かったと思うような、そんな感じで。でも、ちゃんと、
けじめをつけた茉莉。一登のメールは、やさしいよ
うで、残酷な余計なメールだと思うけど。ああいう
余計なやさしさって、結構やっちゃうんですよね。
物語はようやく、序章が終わった感じ。これからが
本番というか、面白くなっていきそうな予感・・・♪



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