第二楽章 第1回 「予感~フォルテ(強く)」 | 日々のダダ漏れ

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日々想ったこと、感じたこと。日々、見たもの、聞いたもの、食べたものetc 日々のいろんな気持ちや体験を、ありあまる好奇心の赴くままに、自由に、ゆる~く、感じたままに、好き勝手に書いていこうかと思っています♪

ドラマ10 第二楽章



彼女たちはかつて親友でした。あるオーケストラ
バイオリニストとして、一緒に夢を追い、そして争っ
いました。やがて、一人は妊娠により戦線離脱。
もう
一人は花形ポジションを勝ち取り、その時二人
音信不通に。

でも、16年の歳月を経て再会。
そして気づいてしまうのです。

「彼女の夫となった人」
をどんなに深く思っていたか。
「彼女の成功と栄光」
がどんなにうらやましかったか。

2人の女性が紆余曲折を経て、あの友情は絆だっ
たと気づく時、優しい第二楽章が人生を彩ります。

時に辛辣に、時に暖かく、
愛あるドラマがスタートします。

**********

第1話
予感~フォルテ(強く)

茉莉(羽田美智子)が一時帰国すると知った奈津美
(板谷由夏)に16年前のあの日の記憶がよみがえる。
シカゴのオーケスト
ラでコンサートマスターを務める
花形バイ
オリニストの茉莉が、古巣の東京ナショナ
ル交響楽団であの曲を弾くという。チャイコフスキー
の「バイオリン協奏曲」。かつ
て二人は同じオーケス
トラでソロの座を争
った。親友だったのにあの日か
ら会ってい
ない。奈津美は16年前、妊娠と共にバイ
オリンを捨てた。夫の一登(谷原章介)もその時辞
めた。妊娠したことをあの時奈津
美は茉莉にだけ打
ち明けた。それが楽団長
の桜井(串田和美)に伝わ
り、ソリストに
選ばれたのは茉莉だった。奈津美は
言い訳
が聞きたかった。何か茉莉の口から聞きさ
えすれば親友でいられる。すがるような奈津美に向
って茉莉からは「ありがとう」の
一言だけ。今は幸せ
なのに、親友を失った
あの日の記憶に心が揺れる。
なのに、あの
曲と共に訪れた再会。互いの顔を見た
瞬間
に感情が溢れた。抱き合う二人の姿に複雑
視線を投げたのは一登だった。

**********


奈津美) その瞬間わかったの。
     ああ、彼女は私を切り捨てたんだって。
     辛いの。茉莉に会うのは。
     ああ、もういないんだなあって。
     私が大好きだった親友は、
     もういないんだって思い知るのが。
     いつも一緒だった。あたしの一番の・・・


**********

きっとどんなに今が幸せでも、人間は欲張りな生き
物だから、「もしもあの時・・・」の人生を、可能性を、
自分が歩んだかもしれない人生を考えたり、羨まし
く思ったりは・・・してしまうものなのかもしれないと。
特に、芸術的な方面を目指したものは、その夢をあ
きらめきれない事が多いような気がするのですが。

愛か夢か? 両方欲しいのが人間だけど、現実は、
そうもいかない厳しさがあって、1つ得たら1つ失う
というか、人は1人分の人生しか生きていけないか
ら・・・。なんだか、ドロドロしそうな予感を含みつつ、
人生の第二楽章がどう描かれていくのか・・・山下
達郎さんの音楽と共に、見守りたいと思います♪


●「第二楽章」HP

「第二楽章」関連ブログ↓
第1回 「予感~フォルテ(強く)」
第2回 「後悔~メゾピアノ(やや弱く)」
第3回 「秘密~メゾフォルテ(やや強く)」
第4回 「約束~ピアニッシモ(さらに弱く)」
第5回 「記憶~クレッシェンド(だんだん強く)」
第6回 「岐路~フェローチェ(荒々しく)」
第7回 「告白~アダージョ(ゆるやかに)」
第8回 「決心~フォルテピアノ(強くすぐに弱く)」
第9回 「誕生~カンタービレ(歌うように)」


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