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互いに 一夜の情事・・・ お遊びに 過ぎないこと。
二人で 俺の話を肴に お酒を飲んでいて なんとなく モヤモヤした感じになったこと。
そして 関係を誘ったのは 由美子の方で ハヤトは 由美子の 魅力に負けて それを 拒否できなかったということらしい。
当然ながら 由美子と ハヤトの 二人は こういうことは もう 二度と 絶対に しないとのことだった。
そして 由美子から 俺と ハヤトとは 今まで通り 親友で いて欲しいという お願いまで されてしまった。
由美子は 俺との 恋人関係を 今までどおり 続けたいとも言った。
ハヤトは 俺の顔を まともに見ることも出来ず 下を向いたたままだった。
うつむいたまま 泣いていたのだろうか？
小さな嗚咽が 聞こえたような気がした。
ここまでの ほとんど 全ての話は 由美子が 一人で 悪ぶれるでもなく ドラマのセリフのように 流ちょうに 話したのだ。
ハヤトは 泣いたまま 小さい声で 「うん。」と 二言ほど 言うのが やっとだった。
もっとも 全ての話の内容は 二人だけの話だから その内容が 本当か どうかは 俺には 分からない。
それに 由美子が 俺を 愛しているというのも もう 信じることも 出来なかった・・・しかし 心の奥では そう 信じたかった。
少し 俺の心が 搖れた。
その時まで 全ての 感情を 封印していた オレの心の封印が 壊れた瞬間だった。
心の奥から 感情が 一気に 吹き上がってきたようだ。
俺は やはり 由美子を 心から 愛しているのだろう。
（ つづく ）
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