（ 過去のリンクは 後ろに まとめてあります。 ）
（ 俺も いよいよ 生まれて間もない 赤ん坊の時代にまで 戻ったのか？ 次は どうなるんだろう？ ）
その時の俺は この設定が 仮の設定で また 別の世界に 迷入するものなのだと 心から 信じていた。
俺の 周りでは 心配そうに 涙目で 俺を 見守る（？） レイコと 同僚 上田と 俺の両親の姿が あった。
その マスクで隠されて 目の周囲しか見えないけれど 間違いなく 彼女や 彼たちだと 確信した俺は 再び 意識が 遠くなり始めていた。
（ また 眠って 目が覚めたら 違う世界に いるのかなあ？ 今度は どんな 世界が 待っているのだろう？ ）
薄れゆく意識の中で 俺は そんなことを 考えていた。
その時は これが 本当の 最期だとは 思っていなかった。
遠くで レイコや 両親の 嗚咽のような 泣き声が 聞こえたが その声も 徐々に 小さく 聞こえなくなっていった。
そのまま 俺は 完全に 意識を なくした。
俺は また 違う世界で 目覚めるつもりだった。
だけど・・・今度ばかりは 俺は そのまま 二度と 目覚めることは なかったのだ。
本当に 永遠の 最期の 深い眠りについたのだ・・・・。
生まれて間もない 赤ん坊の姿の俺は そのままの姿で 永遠の眠り・・・死を迎えたのだ・・・。
俺は そのまま 天国に 昇っていく永遠の旅に出たのだ。
それは 帰ってくることのない旅路だった。
俺は 本当に 死んでしまったのだ。
そうすると 今までの 俺の人生は 何だったのだろう？
（ つづく ）
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