☆豊潤なる実りの季節 - Ver. gear 2nd- | ワールズエンド・ツアー

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田中ビリー、完全自作自演。

完全自作、アンチダウンロード主義の劇場型ブログ。
ロックンロールと放浪の旅、ロマンとリアルの発火点、
マシンガンをぶっ放せ!!

ゆり呼 季節 イラスト 画像

【絵画制作】ゆり呼さん

佐藤健 中島美嘉 アメブロ 画像

この絵はビリーさん。

「豊潤なる実りの季節」


駆けゆく山羊の群れと群れ、
四方八方、踵鳴らして遠く小さく、
離れずにいる仔の一頭が雪の音色の鈴を残した、

空白へと果てた原野へ、踵を返す山羊使い、
伸びた影の長い手足に、重ねた日々が育てた体、
藁で編んだ靴を素足に、剥がれて赤いままの指、
花飾りのティアラを君に、忘れまいと憶い出せずに、
恋人といた夏の日の、静かな風に揺れた穂のことを、

いまや沈痛、枯れ果てたる真冬の景色、
呼吸すらもままならない、息の絶えた山羊の骸が傍ら眠るヒトに添う、

豊潤なる実りの季節は夢にまで見た金の草原、
僕たち確かに生きていたって、駆ける風だけ憶えてる、
君はいない、僕もいない、耳鳴りだと錯覚するほど孤独なる、
雪の原野でヒトは思った、

光は一瞬、そしてまた目を伏せる、
豊潤なる実りの季節、其れが何であったのか、
記憶のなかの君は知らない、いまの僕は其れを想うこともない、
だけど確かに存在してたと、眠る前の僕は虚ろながらに夢を見る、
此処にいるのはかつての君と、傍ら笑う幼い僕と、
繋いだ手のひら、その温もり、消えないようにと祈っていただけなんだ、


ミランダ・カー 黒木渚 ブログ 画像

この絵もビリーさん。



【補足】
 この記事はある女流画家さんとメールのやり取りのなかからふと描いたイメージを文字に起こしました。

ゆり呼さんとのコラボレーション「豊潤なる実りの季節」です。
 構成の違いはあるかと思いますが、そちらも同内容の記事になっています。


 この記事のテキスト部分は、そもそもがゆり呼さんとのトーク(メール)・セッションのなかから生まれたものです。是非、ご覧ください。
 他愛もない話……「納豆にアボカドを刻んで入れたら美味しい」みたいなことで、「コラボやりませう」みたいな話ではなかったんですが、ふとこのテキスト部分を送らせてもらって、それから話が発展しました。


 また、この「豊潤なる実りの季節」は以下リンクの記事と連続した時間にあるものです。



 「四季詩篇」と題し、最終にあたるエントリーがいずれ登場すると思います。


【追記】
 金曜なのでコメント欄を開けています。この記事であれ、今週の他エントリーであれ、なにかご意見などあればどうぞ。(←これ、毎週書くの面倒だから省いてもいいですかね?)



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