『フィッシュストーリー』 2009年・日本
やだコレなにコレどういうことなのどうしてこんなものが撮れるの書けるの何コレは!
はあはあ。すみません、興奮してしまいまして前が見えません。
落ち着こう。
そもそも、群像劇は映画の醍醐味。
喩えるならば、あっちにもこっちにも大きな風呂敷包み。
その一つ一つに、ドラマがぎっしり。
展開の積み上げが連ドラ的で、少々、お時間いただきますタイプ。
なので、コレって大丈夫なのかなあ・・・と不安になった、その矢先。
ロケットみたいに打ち上げられて、そこから降ってくる。
大きな大きな風呂敷が!
そうしてバサァバサァと、ひとまとめにしてくれる爽快感!イエス!
旨味役者が大量出演。目が忙しい。主役がたくさん。
高良健吾は歌も風貌も、パンク。
森山未來の軽業師っぷり!
伊藤淳史の誠実さ。
常連・濱田岳は、まさに岳ちゃん。
滝藤賢一の、ワンシチュエーションでの衝撃度。
大森南朋と多部未華子が似ていることに気がついた。
KEEさんこと渋川清彦氏のペヤングがツボで、この飄々感は得難い。
「ペヤング良かったです」と亭主が申し上げた際、「よく言われます」と笑ってくださった優しいお方。
いつもながらの、伊坂幸太郎原作×斉藤和義音楽×中村義洋監督チーム。
この方たちは基本、とても優しいのだと思う。
中村監督の特性が良い方向に咲いている。よかった。
いろいろな人がいろいろな場所で頑張る姿。
頑張ると言ったって、これみよがしじゃない感じ。
自分の中と闘う感じ。
大風呂敷を広げて、まとめきれなくなる作品は多々ある。
けれど、これは真逆だ。
地球が明日、滅亡する。
その日までの、大事な助走のお話。
WOWOW
[関連作品]
中村義洋監督+伊坂幸太郎+斉藤和義+濱田岳+渋川清彦+大森南朋+滝藤賢一 『ゴールデンスランバー』
中村義洋監督 『白ゆき姫殺人事件』
高良健吾 『南極料理人』 『白夜行』『ソラニン』『まほろ駅前多田便利軒』『キツツキと雨』『苦役列車』
森山未來 『モテキ』『北のカナリアたち』『苦役列車』
大森南朋 『ヘルタースケルター』『まほろ駅前多田便利軒』
滝藤賢一 『クライマーズ・ハイ』『悪の教典』『るろうに剣心 京都大火編』
渋川清彦 『Playback』『ボーイズ・オン・ザ・ラン』 <パレはつらいよ 渋川清彦奮闘編>秋田シネマパレ「男はつらいよ」イベント1 <パレはつらいよ 渋川清彦奮闘編>秋田シネマパレ「男はつらいよ」イベント2
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