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鑑賞映画の感想を書いています。 アイラブ映画です。

  
  • 26 May
    • 「たたら侍」という民俗博物館

        この作品をお好きな方、EXILEファンの方には本当に申し訳ありません。   とにかく鉄である。 製鉄技術「たたら」を、これでもかと教えてくれる。 わかりました。 早く本題に入って下さい、と願うばかりの序盤。 映画館ではなく、製鉄博物館にいる錯覚に。   文化の伝承を、時代の最先端EXILEグループがやっていきますということだろうか。 成程、お気持ちだけで十分。 そんな身勝手な観客の声はもちろん届かないので、学芸員の語り的アレコレが続く。   鉄の解説が3分の1。 エグザイル勢のサービスシーンが3分の1。 ストーリーが3分の1。 つまり、物語はそっと添えるだけ。 といった趣だ。うむ。       こんなにもセリフの少ない主役がいるのかと、戸惑う。 主演はEXILE系の青柳翔で、決して棒ではない。だが、無表情攻撃が続く。   EXILE小林直己のマッスルが笑うほどに刃牙状態なので、セリフを聞き逃した。   品川徹が顔に炭を塗られている。 劇中、日が変わっても同じ具合の汚れ。品川さんのロケは1日だった疑惑。   奈良岡朋子の突然の閃き&大声。   自衛権否定に繋がるテーマに、よくぞ津川雅彦が出演したものだと感慨深い。   早乙女太一はさすが、腰の低い太刀筋がいい! 音尾琢真が頑張ってくれるのでありがたい。   とまあ、名優揃いなのである。 これほどの俳優を取り揃え、名作ならぬ迷作に仕上げる手腕。 そんなエグゼクティブプロデューサーはEXILE HIROであり、金がある。強い。(確信)   とことん島根県推しなのは、錦織良成監督の出身地だから。 錦織監督の原作・脚本なので、納得のデキなのかもしれない。       などと好き勝手にド素人ババアが言っておりますけれども、勿論、見所もある。 E-girls石井杏奈のダンスサービスだ。   そしてもう一つ、本当に惹きつけられたのが。 菅田俊の凄味である。 なんて素敵なのですか! あの低音と身ごなしの迫力は、若者の及ばない境地。   若者同士の闘い、ではなく、爺さんたちとの諍い。 という展開は広がりがあるから、惜しまれる。 ロケ地の効果だろうか、映像も時々、『沈黙』のような美しさを醸し出す。   EXILE feat.(フューチャリング)島根県。 殺陣は足元まで見せてくれるタイプ。 問題は鉄であろう。 この映画に、製法を記録し尽くそうという思い。   鉄は熱いうちに打たなければならないのだが、なかなか終わってくれないのも、そのせい。 鉄へのありあまる情熱が憎い。        スクリーン(TOHOフリーパスポート)   『たたら侍』 2017年・日本 監督・脚本・原作: 錦織良成 エグゼクティブプロデューサー: EXILE HIRO 主題歌: EXILE ATSUSHI 出演: 青柳翔、小林直己、田畑智子、石井杏奈、AKIRA、高橋長英、甲本雅裕、宮崎良子、品川徹、でんでん、橋爪遼、菅田俊、早乙女太一、音尾琢真、佐野史郎、中村嘉葎男、豊原功補、山本圭、笹野高史、奈良岡朋子、津川雅彦   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。

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  • 25 May
    • 「メッセージ」その濃密なる興奮(ネタバレなし)

        ああ、なんという真実。 純然たるSFの心地よさ! 我々がSFに惹かれるのは、夢と切なさが表裏一体だからだろう。   ある日突然、現れた謎の物体。 その正体と真意を見極めるため、召集される人々。   未知の科学的な事象に何で立ち向かうか。 これまで多くのSFで扱われた題材だ。 それはやはり科学であったり、心であったり、童心であったり。   この映画においては、それらとは少し違った角度であった。 しかも、この形! 物体の造形も想像を掻き立ててくれる。 監督が「日本のお菓子ばかうけにインスパイアされた」とサービスジョークをしていたこともすぐに忘れる緊迫感。   登場する事物が目新しいのではなく、アイデアが新鮮。 それでいて、各種SFの優れたエッセンスも詰め込みで嬉しい。       エイミー・アダムスが出色! 不安に苛(さいな)まれ、手掛かりに興奮する表情に人柄が滲み出る。   ミスター地味男ことジェレミー・レナーの、一歩引いた立ち位置がよい。   軍人フォレスト・ウィテカーがちゃんと喋っているので驚く。   CIA捜査官役のマイケル・スタールバーグは、ホアキン・フェニックスに似て味がある。 と思ったら、「トランボ ハリウッドに最も嫌われた男」のスター俳優じゃないか!実力!   物語は壮大。だが、メインキャストは少人数。 これぞSF映画の旨味。   ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督お得意の、心に照射するような構成だ。 今回は、奇想天外なようで暖かみ。そして、どうしようもなく切ない。 最近、再鑑賞したあのSF映画も思い出す。       ド派手なアレコレが巻き起こるのではない。 ジリジリと、核心ににじり寄っていく作り。 何でもない映像トリックにハッとしてしまうのは、質感の効果だろう。 とても濃密だ。   多くのSFやオカルト作品と同様に、この映画もネタが全て。 だから未見の方は、何も知らずにご覧いただくのがよいかと思います。   ここで描かれた光景を、自分に照らし合わせて思いを馳せる。 宇宙や地球というマクロなベースを軸にして、描き出すのは心の中身。 世界への警告や警鐘も。 観客個々が、それぞれに受け止められるメッセージ。   原題の『ARRIVAL』(到着)も良いけれど、邦題にするには分かりにくい。 『メッセージ』というタイトルは、成功だ。 それも含めて、とてもいい。   真っ向から好きと言えるSF映画。 ヒリヒリとして、鼻の奥がツンとなった。        スクリーン(TOHOフリーパスポート)   『メッセージ』 ARRIVAL 2016年・アメリカ 監督: ドゥニ・ヴィルヌーヴ 音響編集: シルヴァン・ベルマール 原作: テッド・チャン 出演: エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ、マーク・オブライエン、ツィ・マー   [関連作品] ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督⇒ 灼熱の魂 / プリズナーズ   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。

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  • 23 May
    • 「わたしは、ダニエル・ブレイク」に砂を噛む

        貧困である。 いわゆる発展途上の国ではない。 イギリスだ。 文明の国だ。 真っ当に生きてきた人間がある日、貧乏になる。   ゆりかごから墓場までと言われたイギリスの社会保障。 その綻びや融通の利かなさ。 IT弱者の切なさ。 そういった、おそらく現実に散見される光景を描写して、深刻。   日本も格差社会などと言われるけれど、まだ軽症ではと思えてくる。 公的サービスの仕組みが、こんなに過酷ということはないだろう。 これが英国の現状だとしたら、辛い。       主演のデイヴ・ジョーンズはなんと、映画初出演だとは…! 本来はコメディアンの方と知り、大納得。 何しろ、可笑しみがある。隠しきれない愛嬌だ。すっかりファンに。   シングルマザー役のヘイリー・スクワイアーズは、オーディション選抜の逸材。 あどけなさと達観が混在する芝居で、とてもいい。   隣人チャイナ役のケマ・シカズウェが楽しいので、ホッとする。   恥ずかしながら、ケン・ローチ監督を初体験。 硬軟を取り混ぜてくれるので惹き込まれる。そこからの突き放し。 なるほど、極めて政治的な作風だ。       生活が浮き彫られるから、こみ上げる親密感。 爺さんだと思っていたら、59歳の設定。 だがどう見ても爺さん。ジジ専(当方)としては親身になる。   人気サッカーチーム・ニューカッスルの本拠地だから、サッカーネタが愉快。 が、爆笑していたのは当方(サッカー馬鹿)のみ。ぽっつーん。 プレミアリーグの選手は何十億も稼ぐのに。 セリフには無いが、そう思わせてくれる効果もある。   現地出身の友人と同じ訛りに、懐かしさも込み上げた。   だから、だ。 だから尚更に、もう嫌だという気持ちでいっぱいに。   こういう社会批判は必要だ。 映画という手法は、国内外に向けた告発や提起に最適。 現に今作は、カンヌ映画祭でパルム・ドールを受賞している。   ありきたりでは響かないゆえの、展開。 ケン・ローチ監督は一貫して労働者の味方らしい。 訴えかけが主目的だから、これ以外の落とし所が無いのも分かる。 多くの人には名作と映るかもしれない。   が、個人的には苦手な方向性であった。余韻が、主張で満たされてしまう。   富はある方に集まる。 磁石と砂鉄の関係性と同じ。 そこからあぶれた砂粒は、貧困の沼に落ちていくだけ。 それが現実だとして、また違った景色が観たかった。        スクリーン   『わたしは、ダニエル・ブレイク』 I, DANIEL BLAKE 2016年・イギリス/フランス/ベルギー 監督: ケン・ローチ 出演: デイヴ・ジョーンズ、ヘイリー・スクワイアーズ、ディラン・フィリップ・マキアナン、ブリアナ・シャン、ケイト・ラッター、シャロン・パーシー、ケマ・シカズウェ   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報頂けましたら幸いです。

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  • 22 May
    • 「帝一の國」を褒め倒し

        お も し ろ い。 驚いた。 というのはとても失礼で恐縮ですけれど、面白い。   総理大臣を目指し、進学校の生徒会長の座を狙う男・赤場帝一の闘い。 全てを投げ打つ覚悟。 靴を舐めるなんて朝飯前。 野心の為にはプライドもドブに捨てる才能を装備。   芝居の型があり、基本、皆、ハイテンション。 原作コミックの独特さを踏襲した作りに、しばし呆然。   が、あるシーン以降、大笑いの波に襲われた。 ゲイも腐女子も歓喜する男色度。 それでいて、痛快に爽快なバカの群れ。   選挙で、政治で、根回しだ。 縮図ともいえるその景色が、実に愉快!       赤場帝一役は菅田将暉で、本領のみ。瞬発力と余裕が織りなすハーモニー。   野村周平の可愛げある間抜け度。   声優業もお馴染み、山路和弘の声が良すぎて笑う。 トップオブ腹式発声、吉田鋼太郎のダイナミック芝居に笑う。   そして、吉田鋼太郎の後継者を見つけた。 間宮祥太朗だ。主役を食う勢い。主演の菅田将暉も良いのに、だ。もはや飛び道具。   木村了の貫禄。 志尊淳の乙女度。 千葉雄大の将棋度。 竹内涼真が清涼飲料水のごとし。ただし、バレーボール。元ヴェルディユースなのに。なぜ。   永野芽郁もたーっぷり。あれはマズい。可愛すぎる。   永井聡監督の前作は『世界から猫が消えたら』だというから、多彩さに唸る。 高校の独自文化が、一目で分かる作り。 多くの人気イケメン俳優を使って、このハッチャケぶり。演出の達人の可能性。       俳優陣の気合が麗しい。 中でも、吉田鋼太郎と菅田将暉、間宮祥太朗と駒役・鈴木勝大のシーンがいい。 本気の役者が、相手役の本気を引き出す。 その光景に、つい失禁。   学園内での攻防である。 その選挙一つで、これだけの広がり。 実際、結果にはドキドキしてしまい。 何なら、応援してしまった。 客も巻き込むマンガ的手法だ、もちろん良い意味で。   各キャラクターも良く。 個々の動機に泣ける脚本も、良く。 主題歌のクリープハイプも良し。 そういえば、タイトルバックから期待は高まっていたのだった。 もっと言えば、予告編からだ。   頭からお尻まで、みっちりの世界観。 コミックの実写化とは、かくありたい。        スクリーン(TOHOフリーパスポート)   『帝一の國』 2017年・日本 監督: 永井聡 原作コミック: 古谷兎丸 脚本: いずみ吉紘 主題歌: クリープハイプ 出演: 菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大、永野芽郁、木村了、鈴木勝大、萩原利久、岡山天音、井之脇海、榎木孝明、山路和弘、真飛聖、中村育二、吉田鋼太郎   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら、ご一報を頂戴できましたら幸いです。

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  • 18 May
    • 「バーニング・オーシャン」が爆発的傑作

        音で劇場が揺れる。 シートに叩きつけられるような衝撃。 圧巻の爆発劇。   海底油田である。 2010年にメキシコ湾で起きた原油流出事故。 燃えさかる海を、ニュース映像で記憶されている方も多いかもしれない。 これは、その内側を描いた実話映画である。   爆発までの導線が見事。 我々素人にも、油田の仕組みをわかりやすく提示してくれる。 しかも、冒頭の数分でそれらをこなしてくれるから、実感を得やすい。   後は一気呵成。 炎の勢いはパニックホラーの様相。 エンターテイメントの見せ方ながら、確固とした問題提起。 ああ、なんと素晴らしい客観性だろう!       主演はマーク・ウォルバーグで、近年の仕事ぶりは特筆に値する。 仕事への選球眼と題材への慧眼で、過去のヤンチャぶりも今や懐かしい。 親近感で出来上がっているような、ヒーロー性を喧伝しない役柄だ。   カート・ラッセルは、肉体的な痛みが伝わってくる俳優ナンバーワン。 義理の娘ケイト・ハドソンも登場しており、良い芝居。父娘競演。   ジョン・マルコヴィッチだと気づいたのは、2シーン目くらい。 定型だけれど、その裏の事情も慮れるような表情。いいです、いい。   ジーナ・ロドリゲスの可愛さ!   作業服青年が『メイズ・ランナー』シリーズのディラン・オブライエンだと、鑑賞後に知った! ゴーグル着用でもイケメンなわけだハアハア…ッ   視覚効果、撮影、音響、編集といったスタッフ陣の仕事に、大拍手。 効果抜群な音楽は、『悪魔の棲む家』や『テキサス・チェーンソー』からのハラハラ旋律の達人、スティーヴ・ジャブロンスキーであった。   完全に大好き監督ランキング入りを果たしたピーター・バーグ監督。あ、当方の、です。 傑作『ローン・サバイバー』でも組んだマーク・ウォルバーグと再び。 わずかな時間に振り撒いた伏線を一気に昇華させる。 その勢いが、止まない。 なんという手腕かと毎度ハッとするけれど、今回もまた驚いてしまった。       極めてドラマ性の高い実話ながら、殊更にドラマティックにしていない。 事実の積み重ねを見せてくれる。 そのことが、更に衝撃を増してくるという披露法。   天災ではない、事故である。 痛ましい悲劇である。 為すすべがない。 炎という主役を駆使して、根底に流れる問題をあからさまにする切り口。   だからこそ、原題の『DEEPWATER HORIZON』には重大な意味がある。 これは、油田会社の名前だ。 つまり、3・11原発事故の映画に『東京電力』とタイトルするようなもの。 邦題にするのは難しかったろうけれど、優れた原題ではないか。   殊に、危険物を取り扱う職業においては他人事ではない。 こうして日々、働いている人がいる。 ニュースには表れない個々人の生命が、目の当たり。 新たな傑作パニック映画の誕生かと思う。       ※上映は減っていますが、可能でしたら劇場鑑賞をおすすめします。    スクリーン(TOHOフリーパスポート)   『バーニング・オーシャン』 DEEPWATER HORIZON 2016年・アメリカ 監督: ピーター・バーグ 音楽: スティーヴ・ジャブロンスキー 出演: マーク・ウォールバーグ、カート・ラッセル、ジョン・マルコヴィッチ、ジーナ・ロドリゲス、ディラン・オブライエン、ケイト・ハドソン   [関連作品] ピーター・バーグ監督⇒ ローン・サバイバー /バトルシップ スティーヴ・ジャブロンスキー音楽⇒ ローン・サバイバー /バトルシップ / トランスフォーマー/ロストエイジ マーク・ウォールバーグ⇒ ローン・サバイバー / トランスフォーマー/ロストエイジ / テッド2 / テッド / プリズナーズ(製作) / デート&ナイト / ラブリーボーン / ブギーナイツ   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報を頂戴できましたら幸いです。

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  • 14 May
    • 「ひるなかの流星」でJKにズキュウウウウン

        夢のような設定。   超絶イケメンの先生と。 優しいイケメン同級生と。 2人に想われる美女子転校生。 そんな幸せは当方の人生には無かったのであやかりたい。   普通に眺めたら、いけ好かない女子かもしれない。 全部、計算でやってるでしょキーッ!と言われがち。   しかし、ものの5分ほどでその疑いは晴れた。 なぜなら、この女子高校生、本気で可愛い。 こういう天然JKが本気で天然を発揮する。 その時に何が生まれるか。   恋だ。   きっと、撮影現場には良い匂いが漂っていたはず。 校舎であんなことやこんなことをしようとも、不問。 なぜなら、JKが可愛いか(以下省略 問題の田舎者JKは永野芽郁だ。可愛さの化身。 一歩間違えれば女の敵と認定される役柄で、好感度を上げてくるミラクル。   先生は三浦翔平なのだけれど、イケメンが過ぎる。 あの容姿に生まれてくる為には、どれだけの善行を前世で行ったのか。 あれか、ガンジーか。三浦翔平の前世はガンジーか。   同級生イケメンとして、EXILEグループから白濱亜嵐が登場。 四角い…と眺めていたら、やがて純朴に見えてきて、終いにはこちらも笑顔に。   特筆すべきは、JK友達の山本舞香である。 真木よう子と二階堂ふみを足したような顔立ち。 最の高だ。役柄もよく、芝居もいい。表情もいい。   新城毅彦監督は、ずっと爽やか作品を撮ってきた。 つまり、当方と縁が無かったけれど、とてもいい。 人気マンガの実写化でキュンキュンさせてこその題材、この料理法はグー。       何ということはなさそうだと思っていたのに、気づけばガン見。 眠さ、1ミリも無し。 女の友情も最の高。   恋したり恋されたり、キュン死にしたりキュン殺したり。 字面的に物騒である。 そういう年頃を描いている。   笑ってしまうくらいにベタなシチュエーションの連続。 こうなったら、こうなる。 そんな期待通りになる。 それがこんなに心地よいとは!   あまりにも遠くなったために、自分の頃は…などと思う余地もない。 ただただ、観ているうちにニンマリ。 憧れと好きの狭間にある、少女マンガの恋。 その具現化で当方(真性ババア)、2ミリほど若返った。 感謝感謝。        スクリーン(TOHOフリーパスポート)   『ひるなかの流星』 2017年・日本 監督: 新城毅彦 原作コミック: やまもり三香 出演: 永野芽郁、三浦翔平、白濱亜嵐、山本舞香、西田尚美、佐藤隆太、高橋洋   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報を頂戴できましたら幸いです。

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  • 13 May
    • 「スプリット」(星3つ)をネタバレなしで

        ピリリとした緊張が続く。 この逃げ場のなさ。   怖いコワイ怖いと呟いてしまっていたかもしれない。 要所要所に用意される絶望を、彼女らと共に実感。 濃密である。   女子高校生3人が誘拐される。 犯人は少し変わっていた。 1人に見えて1人じゃない。 体の中には23人の人格。 それがこんなにも畏怖になるとは。   個人的な興味かと思うのですけれど、一時期ハマった設定だ。 当方のように各種、実話を読み漁った方は多いかもしれない。   そのせいもあり、グイグイと惹きつけられて瞬きも忘れた。 同様のパターンはあったけれど、ここまでの真正面さはあったろうか。 これだこれ。 キテレツで突拍子もなくて、実にいい。       人さらい役ジェームズ・マカヴォイに尽きる。 こういう役を思い切り演じられる、これほどの俳優冥利があろうか。 その変化を観ているだけで、あっという間に終わってしまう。もっと観ていたいのに、だ。   女子高生役のアニヤ・テイラー=ジョイの美しさは絶妙。 スタイルの良さにドキドキしてしまった。   医者役のベティ・バックリーが、まさしく医者然とした話し方で魅力的。 って、この方は… 大傑作『キャリー』の、あの短パン先生じゃないかーーーーーーっ!うわああああ! そういうキャスティングだったのか…っ!ハアハアハア…   傑作からトンデモまで取り揃えてくれるM・ナイト・シャマラン監督。 今回は前者寄りで、やはりシャマランはいいぞと確信。 相変わらず、目線の使い方が上手い。 緊張が続く中で、ドアの向こうを想像させてくれる。見えない部分に何があるか。 観客自身の脳内で更に膨らむ恐怖を提供してくれる監督は、正義。       そ…それは大丈夫なのか…?という混乱も、まとめ上げて来る。 ヒリヒリのサスペンスと、哀しさと。 本気でぶつかる俳優と、監督と。   ここに登場する、あのような人間たちを許さないというスタンス。 その決意が感じられるのも好感。   オマケのお楽しみには口あんぐり。 そして嬉しくなった。 久々にシャマランの新作を映画館で鑑賞できたことも、嬉しい。   賛でも否でも、人と感想を語り合いたくなるタイプ。 何かと人におすすめしたくなる系。 これからご鑑賞の皆さま、どうぞ、エンドロール後まで席はお立ちになりませんように。        スクリーン(TOHOフリーパスポート)   『スプリット』 SPLIT 2017年・アメリカ 監督・脚本・製作: M・ナイト・シャマラン 出演: ジェームズ・マカヴォイ、アニヤ・テイラー=ジョイ、ベティ・バックリー、ジェシカ・スーラ、ヘイリー・ルー・リチャードソン   [関連作品] M・ナイト・シャマラン監督⇒ デビル(原案・製作) / アフター・アース   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報を頂戴できましたら幸いです。

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  • 12 May
    • 「無限の住人」の限界は早め

        どうしてこうなったのですかと哀しみ。 もしや、黒澤明監督のせいですか。 たぶん、あんなにも多くの傑作アナログ人斬り時代劇を遺してしまったせい。   不死身の男で、人斬り。 彼は死ねない。 その設定だけで、飯三杯はイケる。   冒頭から勢いもあって、ドーパミンが出てまいります。 それも束の間。 足早に引いていく興奮。 戻ってこないワクワク。 やって来る、しょんぼり時間。   冒頭のテンションUPシーンはモノクロである。 だから、ずっとモノクロだったらよかったのかもしれない。 うん、たぶん、そういう問題ではない。       主演の木村拓哉は眼光鋭く、背負うモノの大きさも体現。 木村拓哉は「キムタク」という呪いをかけられていて、クリアな評価を得にくい。 が、悪くないのだ、ゆったりアクションに見えるのはこちらの目のせい。   杉咲花はあどけなさを武器にしてくるので、ある意味、一番の強敵。   市原隼人の熱に救われる。   福士蒼汰がぎこちないので不安。立ち姿は美しい。   問題の一端を担う気がする市川海老蔵を、いま叩くのは鬼の所業。 この御仁も「成田屋」という、芝居が不得手になる呪いをかけられており、切ない。 ただ、華はある!枯れない華だ。これは天性。   田中泯と福本清三を盛大に無駄遣いしてくれる贅沢。   戸田恵梨香が悪いわけじゃない。   脚本の大石哲也は傑作『デスノート』を手掛けたのに、と惜しい。   エンディング曲はキングコングの碇軍平役MIYAVI!ご褒美!   三池崇史監督は、あらゆる実写化を引き受けてしまうプロ中のプロ。 新しい時代劇というよりも、鮮血ドバドバ大作戦。 出血量から『喰女-クイメ-』も思い出す。そう、あれも海老蔵…       CGフル活用ではなく、生ものの殺陣へのこだわり。 ハマれば素敵アクション映画になる。 俳優本人に光速の運動能力がなくともよい。 編集やカメラや音響で魅せる、それが総合芸術。   しかし、緊張の一戦の最中に謎の独白タイムが挿入。 急ブレーキ状態。 ぉおっとお…!と前の座席に頭をぶつけそうになるババア(当方)。   一刀一刀の重量感を出したい一方で、人数勝負でもある。 だからか、後味がライト。 敵キャラも派手な衣装メイクに比して、あっさり風味。 そもそも、刀を持つ人間の全身をあまり見せてくれないのだ。このイケズ。   それでも、原作は相当に面白いのだろうと分かる。   なお、真っ赤な血はねっとり多量系なので苦手な方はご注意。 実際、劇場内から「ウッ」や「ワッ」という声が上がった。 あれ?となると。 三池監督の狙いは達成されましたか?        スクリーン(TOHOフリーパスポート)   『無限の住人』 2017・日本 監督: 三池崇史 原作コミック: 沙村広明 脚本: 大石哲也 主題歌: MIYAVI 出演: 木村拓哉、杉咲花、福士蒼汰、市原隼人、戸田恵梨香、北村一輝、栗山千明、満島真之介、金子賢、山本陽子、市川海老蔵、福本清三、田中泯、山崎努   [関連作品] 三池崇史監督⇒神さまの言うとおり / 喰女-クイメ- / 藁の楯 わらのたて / 悪の教典 / 愛と誠 / 十三人の刺客 / 荒ぶる魂たち   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報を頂戴できましたら幸いです。

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  • 11 May
    • 「LION/ライオン ~25年目のただいま~」という自分探しハードモード

        まだ右も左も分からない5歳で、迷子。 広大なインドで、ひとりぼっち。 家に帰りたい。 帰ろう。 方法がわからない。   帰り道を失くしてからの長い長い時間。 これは、そんな人生を歩いてきた男の子の実話ストーリー。 迷子のまま生きる彼と、家族の話。   インドという国の混沌や、大きさが否応なく迫りくる冒頭。 自分探しの前に、自分を失いそうな国。 拾い上げる手はある。 が、自分がたどり着きたい場所は、どこにあるのか。 そんな煩悶を抱えて生きる、その過酷さが丹念に。       少年時代の少年を演じるサニー・パワールが、問答無用の可愛らしさ! 保護したくなる。食べさせたくなる。抱きしめてクリックリしたくなる!   青年時代を演じるのがデヴ・パテルだが、アカデミー賞に最も近いインド系俳優。 いつも良いのだけれど、いつの間にやら筋骨隆々。 当方基準だけかもしれないが、今回、セクスィダイナマイトです。ときめき。   ヒロインのルーニー・マーラは引きの芝居で、逆に際立ち。   ニコール・キッドマンが、あのヘアスタイルも厭わず素晴らしい! 実際に養子を引き取り育てているニコールの起用が、説得力を生みまくる。   ガース・デイヴィス監督はTV界の人だけれど、冗長になっていない。 実在の人々を扱うにあたり、神経も細やか。 子役への演出が見事で、ロケーションの切り取り方もいい。   丁寧に写し取られた景色の数々が、とても美しい。 撮影のグレイグ・フレイザーは『モールス』も印象的だった。 インドシーンでのカメラワークは圧巻過ぎる。       そのインドでのパートがあまりにも鮮烈。 群衆や、一人ぼっちのシーンや。 子どもでなくても、戸惑う生活臭だ。 世界は広い。 その現実を我々も如実に体感させられる。   少し昔の出来事かと思ったら、現代。 むしろ、今NOWだから成り立ったエピソード。 『世界仰天ニュース』に登場してもおかしくない。 と思ったら、『アンビリバボー』で取り上げられていたらしい。そっちか…!   まるで知らなかったこともあり、まさにアンビリバボー。 と、ともに、終幕にはやはり泣いた。 母と母の気持ちを思い、涙腺が緩んだ。 母は元より強いのではなくて、強くなっていくのだと。   彼が辿る記憶は、幾度も思い返していたから刻まれていたのかと思うと。 また泣けた。     ※日本にも『ボクは5才』(1970)という映画があります。こちらは5歳の少年が電車を乗り継ぎ、父に会いに行くというお話。実話ベースで驚いた記憶なので、機会ありましたらよかったら。      スクリーン   『LION/ライオン ~25年目のただいま~』 LION 2016年・オーストラリア 監督: ガース・デイヴィス 脚本: ルーク・デイヴィス 製作: イアン・カニング 撮影: グレイグ・フレイザー 原作: サルー・ブライアリー 出演: デヴ・パテル、サニー・パワール(少年時代)、ルーニー・マーラ、ニコール・キッドマン、デヴィッド・ウェンハム、アビシェーク・バラト、ディヴィアン・ラドワ   [関連作品] デヴ・パテル⇒チャッピー   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報を頂戴できましたら幸いです。

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  • 10 May
    • 「追憶」が謎だらけ

        とても普通。 眠くはならず。盛り上がるでなく。つまらないわけでもなく。   ある刑事事件が映画の核心。 その割には、本編の謎が極薄。 優しい仕様だ。 よって、驚きもない。うむ。   ミステリーサスペンスだと思っていたら、少し違う。 最初に主なネタが開示されてしまう。 そこを少し伏せてもらえると、ドキドキしたかもしれない。       キャストは若手の錚々たる顔ぶれ。 小栗旬は本気を出していない。と、いつも感じる。   少年時代の子役が小栗旬に激似なので、これはいい! と盛り上がっていたのだけれど、岡田准一の子ども時代担当であった。ナゼなのか。   岡田准一は声を張り上げるか、声を落とすかのニ択。   柄本佑はむしろ犯人感いっぱいなので、混乱しがち。   長澤まさみ、木村文乃、中でも安藤サクラは勿体ない。   吉岡秀隆の老け芝居には無理があろう。   りりィは人生を浮かび上がらせる達人。先日のご逝去が本当に惜しまれる。   渋川清彦がいい!目がクギヅケ。ツメ跡を残した。 普段はあんなにも良い方なのに、映画では鬼のよう。素敵。   降旗康男監督は82歳だ。 だから、難しいことや込み入ったことはやらずともよいのかもしれない。 降旗監督がまた映画を撮った。 そのことだけで良しなのかもしれない。   木村大作カメラマンでさえ、全編をご自身で撮られたのかどうか不明。 というのも、エンドロールに「撮影者」という欄がある。 岡田准一も「撮影者」に名を連ねていた。 どういうことなのか。それが今作で最大の謎。       だからなのかどうか。 せっかくの美しい富山でのロケである。 そのわりに、ときめきは少なめ。   降旗監督と木村カメラマンも年をお召しになられたのだな、とか。 シルバームービーだな、などと。 失礼千万な言葉が浮かんできて陳謝だ。 近年、何かと億劫になってきた中年(当方)は少し分かる気もするから困る。   そうして観ていたら、最後に不思議なことが起こった。 劇場内、エンドロールで誰も帰らなかったのである。 エンドロール後が最重要だった『キングコング 髑髏島の巨神』ではあんなに帰ったのに…なぜ。   秘密を背負って生きてきた3人の幼馴染みたちが、再会する。 そこで、彼らは救われるのかどうか。 観客としては上映時間の短さが救いであった。        スクリーン(TOHOフリーパスポート)   『追憶』 2017年・日本 監督: 降旗康男 撮影: 木村大作 出演: 岡田准一、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃、西田尚美、太賀、矢島健一、北見敏之、安田顕、三浦貴大、高橋努、渋川清彦、りりィ、吉岡秀隆、安藤サクラ   [関連作品] 木村大作カメラマン⇒北のカナリアたち/復活の日/『八甲田山と八甲田丸』 渋川清彦⇒『パレはつらいよ渋川清彦奮闘編秋田シネマパレ「男はつらいよ」イベント』/『パレはつらいよ渋川清彦奮闘編秋田シネマパレ「男はつらいよ」イベント』   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら御一報を頂戴できましたら幸いです。

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  • 09 May
    • 「美女と野獣」眼福と耳福のマスターピース

        なんて素晴らしい光景!   ため息が出るような。 というよりは、心も踊るような。 というよりも、いつまでも浸っていたくなるような。 というより、もう、今から駆け出したくなるような勇気の物語だ。   変わり者のレッテルを貼られた美少女ベルと。 コミュニケーション能力に問題のある野獣が出会うのである。   野獣の元には、奇妙な仲間たちも共に暮らしており。 彼らの可愛らしいことといったら!   音楽パートは、芳醇な歌声に満ちて。 ドラマ部分は、人間的な魅力がぎゅうぎゅう。 女子供専用の甘~いミュージカルだと思っていると、腰が抜ける。   潤沢なるディズニー資金により、CGもセットも衣装もゴージャス&マーベラス! その中で語られ演じられ歌われる、これぞまさにマスターピース。 圧倒的なエンターテイメント。       ベル役のエマ・ワトソンが可憐にも力強く、曲がらない意志を演じて清々しい。   野獣役のダン・スティーヴンスは、ほとんど顔立ちが不明。 なのに、瞳や仕草が幾千もの言葉を語るから、物語が流麗になる。   無機物の面々が上手すぎて震える。 ケヴィン・クライン、スタンリー・トゥッチ、エマ・トンプソンといった芝居巧者の方々であった! 殊にユアン・マクレガーには今、気がついた。マジですか…っ!   ガストン役のルーク・エヴァンスが秀逸! 嫌味なアホを演じさせたら右に出る者がいない。   アラン・メンケンの旋律は、まさに夢の国。 というかだ、もはや知っている曲ばかり!ディズニーランドの威力凄ス。   ビル・コンドン監督はホラー出身で、ミュージカル『シカゴ』も傑作であった。 今回も、ミュージカルシーンとドラマパートが乖離しない見事さ。 舞台の臨場感もあり、映画でしか出来ない効果も用意。 ディズニー屈指のヒットアニメを、これ以上ないクオリティで実写化している。       劇中に挟まれるゲイへのアプローチにより、公開前から話題であった。 ゲイを公表するルーク・エヴァンスやイアン・マッケランの起用からも、その姿勢は明らか。   そもそも、作品のテーマはカテゴライズへの反論。 見た目や出自や、人種や性別。 そういった装飾に惑わされてはいけないと、道を示す気概である。   野獣であっても金持ちなら何とかなる。 などというフザケた話ではない。 愛に必要なモノ、それがここでは明示されている。   待つだけのヒロインから、自ら掴み取りに行くヒロインへ。 ディズニーのヒロイン像はいつも時代と共にある。 うっかりアニメオリジナルを未見の当方、今になってすっかり心を奪われた。   お時間のある方、お出かけが可能な方は劇場へ。 素晴らしい音楽効果に身を包まれること請け合い。 とにかく、皆、歌が上手すぎる。 どうぞ眼福・耳福、ご覧あれ。        スクリーン字幕版(TOHOフリーパスポート)   『美女と野獣』 BEAUTY AND THE BEAST 2017年・アメリカ 監督: ビル・コンドン 音楽: アラン・メンケン 衣装デザイン: ジャクリーン・デュラン 出演: エマ・ワトソン、ダン・スティーヴンス、ルーク・エヴァンス、ケヴィン・クライン、ジョシュ・ギャッド、ユアン・マクレガー、スタンリー・トゥッチ、ネイサン・マック、ググ・ンバータ=ロー、オードラ・マクドナルド、イアン・マッケラン、エマ・トンプソン   [関連作品] ルーク・エヴァンス⇒ドラキュラZERO/ホビット 竜に奪われた王国/ホビット 決戦のゆくえ スタンリー・トゥッチ⇒スポットライト 世紀のスクープ/トランスフォーマー/ロストエイジ/ジャックと天空の巨人/ラブリーボーン ユアン・マクレガー⇒ウディ・アレンの夢と犯罪/ジャックと天空の巨人/STAR WARS エピソードⅠ/ファントム・メナス3D/ゴーストライター イアン・マッケラン⇒ホビット 思いがけない冒険/ホビット 竜に奪われた王国/ホビット 決戦のゆくえ   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※鑑賞の感想です。情報に誤りがございましたら、ご一報頂戴できましたら幸いです。

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  • 29 Apr
    • 「テケテケ2」の切れ味

        なるほどなるほど。 そう来たか。来ましたか。 そう呟きながら観てしまった、オタク度丸出し人間(当方)。   1のベースを引き継ぎつつも、発展である。 都市伝説というものは元来、詳細がアヤフヤ。 そして、話の真偽や出所が曖昧。 そこを逆手に取って話を広げている。   1で登場したモンスターを続編でどう扱うか。 少し、『エイリアン2』の成功例を思わせる創意工夫。いいです。いいですね。     今回の肝になる女子高生役には、最近、非常に話題の仲村みうだ。 私事ながらファンであり、心配になる噂を目にしていたがついに、というか、いよいよというか。 AVデビューしてしまうって!もう! 役柄上、終始浮かない顔だがそれがいい。鬼気迫る表情は得難い。 だからこの度の進路が、切ない。   岩田さゆりは金八先生時代からそう遠くはないはずだが、すっかり垢抜けている。 美形で、悲鳴もよい。   大島優子は前回からの良さ、そのまま。   阿部進之介の役割が増えており、弱々しさもいい。   爺さん役のつじしんめいは、昆布茶のような味わい。   白石晃士監督は1に続いて、緊張感の切れ味が素敵。 このシリーズ、脚本は白石監督ではなく秋元健樹が書いている。 が、その後の白石作品に通じる景色がいっぱいだ。 殊に、『貞子vs伽椰子』に繋がるアイデアが見える。 つまり、呪われた時にどうするか。怯えるだけで終わるのか、否かだ。     ロケーションもいい。 その中に浮かび上がるテケテケの表情も、実にいい。 背筋に寒気が走るような勢いで。 1と2は同日公開だったらしい。 続けて観るのが正しい楽しみ方だろう。   テケテケに遭遇してしまった女子高生たちが、どうなってしまうのか。 なるほど、そう来ましたかってウキウキすること請け合い。   人間の奥底を描いて、テケテケ本体以外の恐怖も注入。 いじめ、よくないどころではない。 ある種のカタルシスと、哀しさと。   更なるシリーズ化も出来そうな作りなものだから。 この2本でシリーズは終わりなのだけれど。 都市伝説に終わりが無いように、この続きもまた観たくなったじゃないですか。          dtv   『テケテケ2』 2009年・日本 監督: 白石晃士 脚本: 秋元健樹 特殊造形: 西村喜廣 音楽: 清水真理 出演: 岩田さゆり、仲村みう、長宗我部陽子、松嶋初音、真知りさ、山本彩乃、さゆみ、朝倉みかん、安藤成子、天野沙織里、水木薫、つじしんめい、沢柳廸子、螢雪次郎、大島優子、阿部進之介   [関連作品] 白石晃士監督⇒カルト/シロメ/貞子vs伽椰子/オカルト/テケテケ     人気ブログランキング   にほんブログ村   ※当方の感想です。情報に誤りがございましたら、ご一報頂戴できましたら幸いです。

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  • 26 Apr
    • 「グレートウォール」戦争と美術は壁一枚

        久しぶりに3Dを観たところ、飛んでくるわけだ。 矢が飛んでくる。 思わず、矢尻を避けた中年(当方)がここに。 軽く、アトラクション状態である。   ストーリーは至極単純。 とにもかくにも、戦闘に次ぐ戦闘。 生物を模した鎧兜、武具の花、甲冑のカッコよさといったら! 各種、鮮やかな色に包まれる兵士たちの勇姿といったら!   CGを大盤振る舞いしての光速バトルは、美しい! 戦争なのに、だ。 この美麗さは何としたことか。   ラスベガスで上演中の『KA』という、地球上で最高傑作のショーがある。 シルク・ドゥ・ソレイユが演じる、天地が引っくり返る戦争エンターテイメントだ。 その一場面が同じであり、壁のシーン、あそこはまさに『KA』である。 東洋を題材にしたショーの表現を、東洋が舞台の映画にぶち込む。ああ、楽しい!     主演はマット・デイモンだが、主演はそっと添えるだけ、といった趣。   というのも、周りを固める中華系男子軍団がとんでもなくイケメン! 中華圏男子軍がとんでもなくイケメン!大事なことなので二度です。 彼らの多くはダンサーや歌手であるようだけれど、目がクギヅケだハアハア。   その中で燦然と輝くのが、香港の宝アンディ・ラウである。胸がキュウウンだハアハア。   『キングコング 髑髏島の巨神』で何もしていなかったジン・ティエンが大車輪の活躍。 この人なら、『ワンピース』のハンコック役が出来る…!   ウィレム・デフォーがちょうど良いさじ加減で、みっともない。好好。   140億円もの予算を引っ張り上げた監督は、チャン・イーモウ! 北京オリンピックでの演出は五輪史上に残る素晴らしさだった。 ところが当方、恥ずかしながらイーモウ初体験。 監督自身、初の英語映画であり、通訳だけで100人って本当ですか。 戦闘を美術で表現しているから、目に麗しい。   製作のレジェンダリー・ピクチャーズは昨2016年、中国資本に買収された。 以降の映画は今作と、日本フューチャーの『キングコング 髑髏島の巨神』である。 中国マネー万々歳と言っていい!     プロモーションの印象から、壮大な歴史戦争スペクタクルかと予想していた。 ところが違った、何もかもがカッコよす。 ドンドコドンドコ、新たな太鼓映画でもある。   グレートウォール=万里の長城が、あんなにも長大に作られた理由は何か。 敵が襲ってくるからだ。     ここから先は、敵について書いています。未見だから知りたくない!という方はここでページを閉じてくださいませ。       ↓彼らが戦っている敵について書いています。       ↓知りたくない方はご注意くださいませ。       敵は怪物である。 そう、この映画はモンスターパニックだ。 歴史でもなく、真実でもなく、ただただ仮想バトル世界である。   その戦闘の苛烈さよ。 敵がCG製だとは思えぬ迫力だ。 あまりにも緊張感が続き、アドベンチャー要素もたっぷり。 なので、通常の会話シーンで一瞬、気が遠くなったことはもう不問。        3Dスクリーン字幕版   『グレートウォール』 長城/THE GREAT WALL 2016年・中国/アメリカ 監督: チャン・イーモウ 出演: マット・デイモン、ジン・ティエン、ペドロ・パスカル、ウィレム・デフォー、アンディ・ラウ、ルハン、王俊凱、エディ・ポン、張涵予、林更新、チェン・カイ、ホアン・シュアン   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※当方の感想です。情報に誤りがございましたら、ご一報頂戴できましたら幸いです。

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  • 22 Apr
    • 「パッセンジャー」に目がハート

        やだ、いいじゃない。 いいじゃないですか。 とってもロマンチック気分じゃないですか。   タイタニックとか、ジュピターとか思い出したりして。 シャイニングのオマージュに嬉しくなったりして。   宇宙船です。 SFです。 乗員乗客5000名以上の人々が、船内で120年に及ぶ冷凍睡眠の真っ只中。 行く先は新たな移民星。   宇宙船が外側も内側も素敵デザインで、久々に乗りたい船1位に躍り出た。 豪華客船の超MAX豪華版だ、ラグジュアリーで麗しい。 ずっと暮らしたくなる佇まい。 その中で目覚めたのが、自分だけでなければ、の話だが。   ここにいるのは、予定よりも90年も早く目覚めてしまった男女である。 その絶望感たるや。 想像するだに失禁不可避。     目覚めてしまった女はジェニファー・ローレンス。 とにかくセクシー衣装である。ご褒美をありがとうございます。 激昂や焦燥のテンションがさすがであり、美しい。   起きてしまった男はクリス・プラットなのだけれど、もう、何でも許せる。 この愛嬌は何としたことか!太ったり痩せたり、自在か。 痩せすぎていないこともとてもいい。   マイケル・シーンが良いのだよ! あれ程のおもてなし上手が宇宙にいるとは。セリフも小気味よく、表情も魅力的。   ローレンス・フィッシュバーンのお腹が気になるが、役作りの可能性。   アンディ・ガルシアはエンドロールで気がついた。   ロドリゴ・プリエトの撮影は躍動から静寂までソリッド。そろそろアカデミー賞を獲る気配。   モルテン・ティルドゥム監督は、色んな映画を彷彿とさせる小道具や展開だ。 序盤の人格形成には、惚れ惚れするほど。実に上手い。 そりゃそうだ、『イミテーション・ゲーム』の監督であった!     この映画、真面目に観ても、不真面目に観ても楽しめる。気がします。 ツッコミどころも各種あり、ちょちょ、その問題はそれで終了でいいのか…!? 等々、観客を混乱に叩き落とす場面も。   それでも、いいのだなと思える。 だって、宇宙だから。 SFだから。 我々のあずかり知らぬ法則で出来ている空間だから。   序盤の流れで、展開はこうなるのかしら。 などと先読みしながら観ていたら、違った。 本当はとてもシンプル。そしてちょっと、変わってる。   これは脚本のジョン・スペイツの特性かもしれない。 私事ながら、過去2作とも好きだった。相性が良い模様。   駆け抜ける大スペクタクルを期待していると、違うかもしれない。 けれど、人生、何がスペクタクルかと言って。 愛以上に当てはまるものがあるだろうか。たぶん、無い。 だから、この2人の物語は正解。        スクリーン   『パッセンジャー』 PASSENGERS 2016年・アメリカ 監督: モルテン・ティルドゥム 脚本・製作総指揮: ジョン・スペイツ 撮影: ロドリゴ・プリエト 出演: ジェニファー・ローレンス、クリス・プラット、マイケル・シーン、ローレンス・フィッシュバーン、アンディ・ガルシア   [関連作品] モルテン・ディルドゥム監督⇒イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密 ジョン・スペイツ脚本⇒ダーケストアワー 消滅/プロメテウス ロドリゴ・プリエト撮影⇒沈黙-サイレンス-/アルゴ/幸せへのキセキ ジェニファー・ローレンス⇒世界にひとつのプレイブック、アメリカン・ハッスル、X-MEN: フューチャー&パスト クリス・プラット⇒ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー、ジュラシック・ワールド、マグニフィセント・セブン   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※当方の感想です。情報に誤りがございましたら、ご一報頂戴できましたら幸いです。

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  • 20 Apr
    • 「テケテケ」はどうしてパーフェクトなのか

        あの。普通に。面白すぎないだろうか。   テケテケという都市伝説がある。 上半身だけの何者かに追われて、振り向くと殺されるというものだ。 足音が「テケテケ」と聞こえることから、そう呼ばれている。   そのテケテケに遭遇してしまった女子高生。 彼女は、どうなってしまうのか。   こういうホラーに必要不可欠な重要な道具。 それは、モンスターの造形と、生存への方策である。 呪詛からの逃れ方をベースとした場合、この『テケテケ』は教科書のような筋立てだ。   ホラーだけれど、モンスターパニックに近い。 それも相当な面白さ。     当時は思いっきりAKBだった大島優子が可愛すぎる。 公開当時に観ていたら100パー、ファンになっていた。 芝居が出来るアイドルであり、終盤にはドキドキした。可愛くて、だ。   いとこ役の山崎真美もグラビアアイドル出身。美人。芝居もいい。   母親役の水木薫も出番が少な目ながら、いい。日活出身の方とは知らなかった!   オドオドしているイケメン、阿部進之介もよく。   と、かように、白石晃士監督は芝居演出が行き届いている印象だ。 今作では完全にフィクションの作話法で、固定カメラ。 心象風景のカットなども入り、怪異シーンやクライマックスの見せ方にも唸る。 才気が迸っている。嬉しい。   素敵なのは、テケテケ本人のおどろおどろしさである。 『シン・ゴジラ』の特殊造形プロデューサー・西村喜廣による造形も、さすがの不気味さ。     見てしまったら終わり。 という、誰でも陥る感。 死が待っているという呪詛。 そういった都市伝説の完成品を素材にして、更なる恐怖を増幅。   神経に来る音楽もゾワゾワを高める。 上映時間は70分。 そして怖いのだ。 これを完璧と言わずして何と呼ぶ。   鉄橋で気配を感じても振り向いてはいけない。 そこには、テケテケがいるから。 当方、過ぎるほどに大人だが、肝に銘じた。        dtv   『テケテケ』 2009年・日本 監督: 白石晃士 脚本: 秋元健樹 音楽: 清水真理 出演: 大島優子、山崎真美、西田麻衣、一慶、水木薫、阿部進之介、沢柳廸子、つじしんめい、小島可奈子、螢雪次郎、長宗我部陽子   [関連作品] 白石晃士監督⇒カルト/シロメ/貞子vs伽椰子/オカルト   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※当方の感想です。情報に誤りがございましたら、ご一報頂戴できましたら幸いです。

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  • 18 Apr
    • 「レゴバットマン ザ・ムービー」でキュンキュン

        大笑い。 影を纏ったヒーローをこんなにイジっていいのか。 いいんです。 本家本元、彼らを生んだDCコミックスの所業だから。 この大らかさ!見習いたい!   バットマンが暮らすゴッサムシティは犯罪が絶えない。 バットマンがいるのに、だ。 そんなツッコミどころを最大限に拡大。 デンマーク製オモチャの傑作、レゴ仕立ててお届けです。   レゴだから、とんでもなく可愛い。 なぜって、小さいから。 それが分かるから。 バットマンを始め、仲間や敵も皆、レゴ製だ。   もしや…これ…組み立てたのか…!?組み立てだけで一生が終わる量ではないか! と想像失禁したけれども、CGであった。 よかった。これほど安堵したことは近年、無い。   当地秋田では吹替版のみの上映であったが、NO問題。 バットマンは山寺宏一であり、最の高である。『アラジン』も思い出す活躍だ。   敵対するジョーカーは子安武人である。 山寺VS子安の掛け合いが長年のコンビのよう!絶妙な間合いに腹筋崩壊。   ロビン役は賛否両論巻き起こる小島よしおだが、声優としてはグー。 ただ、件のオリジナルギャグがちょいちょい入る。 アドリブと思いきや、ポスターでも推されている。困惑。だが、声当てはグー。   吉本興業タイアップでおかずクラブのオカリナとゆいPも出演していたが、自然。   バーバラ・ゴードン役は沢城みゆきなので、色気も加味で安心。   アルフレッド執事役の菅生隆之もイメージ通り。   英語版をYouTube検索したら、吹き替えはオリジナルの印象を完全踏襲していた。 その演出、見事だ。   クリス・マッケイ監督、『LEGO(R) ムービー』に続くレゴシリーズ第二弾。 まさにオモチャ的な遊び心でいっぱい。 次回作は『レゴ ニンジャゴー ザ・ムービー』で声優はジャッキー・チェンって!マジですか! 実写版バットマンの監督も決定した。ついに笑いが投入されるとは胸熱だ。(違     レゴ軍団が縦横無尽の活躍で、展開は光速。 笑いとアクションと笑いとツッコミと笑い。 色鮮やかなレゴブロックが宙に舞い、童心が刺激されまくる。   これまでのバットマンはいつだって深刻だった。 ほぼ真顔な金持ち男。 でも、バットマンだって人の子だ。寂しかろう。って、ここではレゴの子だけれど。   そんなコメディ・パートがツボ過ぎて、大笑いしすぎたせいだろうか。 笑いが減るバトルシーンでは、代わりに眠気が急襲。 ちょっと、寝た…やだやだやだ。 だから、キチンと今作を観直したい。1作目のレゴ映画も観たい。   そして、名古屋にオープンしたレゴランド・ジャパンのアレコレが話題だけれど。 何なら、そちらも訪れたい。そんな気持ちでいっぱい。         スクリーン2D吹替版   『レゴバットマン ザ・ムービー』 THE LEGO BATMAN MOVIE 2017年・アメリカ 監督: クリス・マッケイ 吹替版声優: 山寺宏一、子安武人、小島よしお、沢城みゆき、オカリナ、ゆいP、間宮康弘、雨蘭咲木子、丸山壮史、中恵光城、綿貫竜之介、白熊寛嗣、森なな子、山路和弘、かぬか光明、立木文彦、菅生隆之、花田光、北田理道   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※当方の感想です。情報に誤りがございましたら、ご一報頂戴できましたら幸いです。

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  • 16 Apr
    • 「オカルト」に心酔したんです

        傑作、来ました。 ぃや、2009年製作なので、とっくに来ていたのだけれども。   POVである。 フェイクドキュメンタリーである。 つまり、ドキュメンタリーの体をして事件や人に密着。 カメラは手持ち。 低予算。 ここにあるのは知恵と工夫。 映画的に失敗も成功も紙一重の中で、狂気と正気が紙一重の男を描く。   これが滅法、面白い!   どこまでが用意されたセリフで、どこがアドリブなのかもわからない。 カメラは、啓示を受けたというフリーターに密着。 その男の中身が浮き彫りになるにつれて、寒気が高まる。   ああ、なんという生々しさか!     フリーターを演じた宇野祥平がとてつもない!何なんこの人!天才か。たぶんそう。 絶妙にダメな人間を演じてこの自然さ! ご本人がダメ男の可能性もあるけれども、というくらいにナチュラル。 あまりにも圧倒されて、取り憑かれたように見入ってしまった。 監督が惚れ込んでのキャスティングが大成功。最近の活躍も、大納得。   AD役の東美伽のクールさがいい。   高槻彰のプロデューサー感がいい。   近藤公園が出ていて驚いた。   監督はホラー界の天才・白石晃士だ。 白石監督の十八番スタイルだから間違いがない。 特異な展開が、まるで当然の帰結のように映し出される説得力。 加えて、白石監督はアップに耐え得るモチ肌だと分かる。     『オカルト』というタイトルは観終わってから実感するわけだが、幽霊系とは違う。 ある殺人から始まる顛末だ。 今作に本人役で登場する黒沢清監督の、とある傑作ホラーに通じる印象もある。   私事ながら人材派遣業の受付をしていたことがあり、見聞きした光景の数々だった。 現代社会の問題も含有。 それがまた、リアリズムを生んで沼に引きずり込まれるよう。   こういうことかもしれないなと思う、人の衝動性というのは。 突発ではなく、過程を踏んでいる。 超常現象が織りなす、ワケの分からなさも格別。   そうして、観ている間にドンドンと気持ち悪くなってくるのだ。 精神的にではなく、胃がでんぐり返り始める。 グッタリしてくるので、もしや呪い的な何かではとドキドキしていたが、気づいた。 激しい手ブレPOV画面に酔っていたのだった。 TV画面で観ていたのに、だ。   恐るべし、本気のフェイクドキュメンタリー。 あのカラスもCGではないらしい。 物事の本質に肉薄する、この迫力よ。        GYAO!   『オカルト』 2009年・日本 監督・脚本・撮影・編集: 白石晃士 音楽: 中原昌也(Hair Stylistics) 出演: 宇野翔平、白石晃士、高槻彰、東美伽、野村たかし、ホリケン。、近藤公園、吉行由美、篠原友季子、大蔵省、黒沢清、渡辺ペコ   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※当方の感想です。情報に誤りがございましたら、ご一報頂戴できましたら幸いです。

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  • 14 Apr
    • 「ゴースト・イン・ザ・シェル」が子守唄のように

       これは…吹替版で観ていたらよかったのかもしれない案件。 和製アニメ『攻殻機動隊』のハリウッド映画化。士郎正宗原作を押井守が映像化したアニメは、洋の東西を問わず大人気。ご周知のように『マトリックス』も、この攻殻機動隊から生まれた。 吹き替えは、そのオリジナル版の声優たちが勢ぞろい。声の印象は作品を形作る。よって、まさしく攻殻ワールドが出来ている。らしい。伝聞で恐縮です。 当方、攻殻初体験なので思い入れが乏しく。『ブレードランナー』だなあと。JAPANを盛大にフューチャーしているなあと。眺めているうち、穏やかに入眠していましたすみません。  草薙素子役はスカーレット・ヨハンソン。原作の人種をハリウッドで白人化してしまうことを、ホワイトウォッシュと呼ぶ。今回もその観点から敬遠され叩かれたらしく、かわいそう。ただし、意外にも体型はかなり日本人寄りだ。勇気づけられる。 荒巻役のビートたけし殿は、雰囲気マンマン。セリフをちゃんと言おうとされており、胸熱。贔屓目で恐縮です。 ジュリエット・ビノシュは、良い塩梅に理科の教師感。 バトー役のピルー・アスベックは、バトーに激似。 世界観を忠実に再現しようとしたルパート・サンダーズ監督は、その意味では成功しているのかもしれん。『ブレードランナー』の影響も公言していて、正直。が、とてもゆったりである。ゆっくりである。すう…  体を失った草薙素子の脳が義体を操り、悪を捜査するシリーズ。話に聞くに、オリジナルへのオマージュは相当量。ならば、良いのかもしれん。この手の物はファンムービーだったりもするからだ。 にしても、もう少し目が覚めるような景色を観たかった。桃井かおりの登場も見逃す失態だ。 私事ながら、途中で気絶した場合はいつも記事を書いていないのです。その後、いつか観るかもしれないから。今回、書いてしまったのは。もう観ない気がするからなんじゃ。ち~ん    スクリーン 『ゴースト・イン・ザ・シェル』Ghost in the Shell2017年・アメリカ監督: ルパート・サンダース原作: 士郎正宗オリジナルアニメ: 押井守出演: スカーレット・ヨハンソン、ビートたけし、ピルー・アスベック、ジュリエット・ビノシュ、桃井かおり、マイケル・カルメン・ピット、チン・ハン、福島リラ、泉原豊 人気ブログランキング にほんブログ村 ※当方の感想です。情報に誤りがございましたら、ご一報頂戴できましたら幸いです。

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  • 11 Apr
    • 「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN/エンドオブザワールド(前後編)」で試される寛容

      一気に前後編を観るシリーズ。 傑作アニメ『進撃の巨人season2』が始まって興奮が止まらない今こそ、実写版。   前編『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』     シキシマ…?色恋…?爆弾…? などなどの謎設定に混乱するので早々に頭を切り替え、これはあの大人気マンガ+アニメの『進撃の巨人』ではない。 パラレルワールドなのだと思い込むのが吉。 そうして観ると悪くない。 特撮もVFXも俳優陣も頑張っておる。   エレン役の三浦春馬がカッコよく、ハンジ役の石原さとみは最高。   本郷奏多がいるのなら、アルミン役ではなくリヴァイが出来ただろう!(突然の激昂 水原希子は意外にミカサに似ている。   オリジナルキャラ、シキシマ役の長谷川博己は世の批判を一身に受ける役割で気の毒。   軍艦島ロケも良い。 アニメファンが観ても、コスチュームや立体機動装置の実写化は嬉しい。 巨人やバトルシーンもなかなかだ。     後編『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンドオブザワールド』     あれ?…どうなっちゃったの…かな? このヘンテコオブザストーリーは…どういうこ…と…ッ(気絶   脚本の渡辺雄介・町山智浩両氏に多くの進撃ファンが詰め寄った気持ちがよく分かる。   どうしてこうなったかといえば、たぶん大人の事情。 現場が好きなようにした結果が『シン・ゴジラ』。 資金を出す側の意見を呑んで苦肉の策に走ったのが『進撃の巨人』。   結果、進撃は屍(しかばね)のよう。かわいそう。   そもそもナゼ、大人気キャラクターのリヴァイを外してのシキシマなのか、絶望だ。 「オイ。さっさと答えろグズ野郎。お前がしたいことは何だ」 (リヴァイのセリフを諳んじるほどにキモイファンで恐縮です)   未完の原作を元に、映画は一応の完結をしなければならない苦労はある。 原作が奇抜でアニメが傑作という、超えられない壁もある。   ならば、新しいことをやろうという心意気は大事。 だが、違う違うそうじゃない。 あの謎の部屋は何なんだ。教えて白い雲よ。   樋口真嗣監督はじめ、スタッフ並びにキャストのほとんどが『シン・ゴジラ』の面々だ。 この教訓があったからこそ、大傑作『シン・ゴジラ』が生まれたのだ。   石原さとみは、とっ散らかった後編でも抜群に良い。 さとみに免じて当方はこの進撃をこれ以上、追撃せずにおこうと思う。(トボトボ        WOWOW   『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』 ATTACK ON TITAN 『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンドオブザワールド』 ATTACK ON TITAN END OF THE WORLD 2015年・日本 監督: 樋口真嗣 原作: 諌山創 脚本: 渡辺雄介、町山智浩 特撮監督: 尾上克郎 特殊造形プロデューサー: 西村喜博 音楽: 鷲巣詩郎 出演: 三浦春馬、長谷川博己、水原希子、本郷奏多、三浦貴大、桜庭みなみ、松尾諭、石原さとみ、ピエール瀧、國村隼、草彅剛、緒川たまき、KREVA、武田梨奈、清野菜名、井口昇、犬童一心、ジャスティス岩倉   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※当方の感想です。情報に誤りがございましたら、ご一報頂戴できましたら幸いです。

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  • 10 Apr
    • 「キングコング 髑髏島の巨神」を崇拝したい

      エンターテイメントとして最上級。 テーマ性として最深度。 類人猿として最強。 そして男として、最高イケメン度。   こういう映画に出会えた我々、映画愛に抱かれまくり。 ああ、これまでに観てきたあの映画やこの映画がここに集結している!   未踏の島に降り立った調査隊と軍人の一団。 彼らが遭遇する、未知の生物。   それだけで興奮するというのに! キングコングなのだもの! でっかいのだもの! 映画においてデカさは正義かといえば、イエスだ。   でっかくって、瞳がつぶら。 惚れてしまうのは必至。 こんなに頼もしい類人猿が他にいるか。いない。 まさに、巨神。まさに、神!     キャストは実は豪華仕様。 大好きロキ様ことトム・ヒドルストンは、特に何もしていない。   サミュエル・L・ジャクソンはゴリラに立ち向かえる、唯一の人間。   ジョン・C・ライリーが嬉しすぎる役回り!   ジョン・グッドマンが赤毛仕様なのでC・W・ニコル風。   ブリー・ラーソンってちょっと待ってください、『ルーム』のママじゃないかー!上手さに納得。   中国美女、ジン・ティエンは本当に何もしない。   グンペイ役の日本代表MIYAVIは出番以上に印象が強烈。何ですかこのイケメンは。   だがしかし、主役はキングコングである。 中の人は、テリー・ノタリーだ。 『猿の惑星:創世記』新シリーズで元ボス猿ロケットを演じた、猿のプロ。 今回もその瞳の演技が素晴らしく、特に女子は魅了されること間違いなし。   ジョーダン・ヴォート・ロバーツ監督は、33歳。 観て分かるように、映画大好きで日本製文化が大好き。 子ども時代の夢が今回、叶ったと喜ぶヒゲ男であり、その興奮が伝わる展開。 あくまでもキングコングを主眼に据える視点に、深い愛情を感じる。   しかも脚本は『ナイトクローラー』監督のダン・ギルロイと、『GODZILLA ゴジラ』のマックス・ボレンスタイン!本気だ本気。     ベトナム戦争の時代である。 だからここにはベトナム映画の傑作達、『地獄の黙示録』や『プラトーン』や『ディア・ハンター』や『フルメタル・ジャケット』がみっちり入り込んでいる。 ということが、2回観て色々と気づけて嬉しい。   現代アメリカの土台は第二次世界大戦ではなく、ベトナム戦争の失敗だと気づかされる数々。 『シン・ゴジラ』が今の日本だから作れたように、今のアメリカだから作れたキングコングだと言えるだろう。   とはいえ勿論、そんなアレコレは考えずとも。 どっぷりと島の奇々怪々な光景に驚いて。 これ、CGってマジですかと驚異の生態系に胸を躍らせていたらオッケー。   キングコングの雄姿がカッコよすぎて大笑いするも良し。 背中にシビれるも良し。   ただ、未見の方には一つだけ。 どんなに尿意に悶えようとも、エンドロールが完全に終わるまで席を立ってはいけません。 重要なお楽しみが、その後に待っています。     ここからは具体的なオマージュについて書いています。知りたくない!という方は以降はお読みにならないで下さいませ。     ↓セリフ等を書いています。       ↓未見の方はご注意を。     サミュエル・L・ジャクソンが発する「Hold onto your butts!」というセリフが面白くて、というのも、我流で直訳すれば「テメエのケツに齧りついてろ!」的なことなのですが、字幕では「しっかりつかまってろ!」だったように思います。 車などでのスタート時に使われる、向こうでの面白言い回しです。 これは『ジュラシック・パーク』で、サミュエル・L・ジャクソンが発したセリフと同じ。   また、若い軍人役のトーマス・マンが巻いているバンダナは『ディア・ハンター』と同じでした。 こういう遊びもウホウホじゃないですか?        2D字幕版スクリーン   『キングコング  髑髏島の巨神』 KONG: SKULL ISLAND 2017年・アメリカ 監督: ジョーダン・ヴォート・ロバーツ 脚本: ダン・ギルロイ、マックス・ボレンスタイン 出演: テリー・ノタリー(キングコング)、トム・ヒドルストン、サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・グッドマン、ブリー・ラーソン、ジン・ティエン、トビー・ケベル、ジョン・オーティス、コーリー・ホーキンズ、ジェイソン・ミッチェル、シェー・ウィガム、トーマス・マン、ユージン・コルデロ、マーク・エヴァン・ジャクソン、ジョン・C・ライリー、MIYAVI、リチャード・ジェンキンス   人気ブログランキング   にほんブログ村   ※当方の感想です。情報に誤りがございましたら、ご一報頂戴できましたら幸いです。

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