『Playback』 2012年・日本
何が何だかわからない・・・
と、『デスノート』のLになった気持ち。
わりと、ポカーン顔で話が進む。あ、当方の顔が、です。
存在や時間軸が錯綜して、あちらに行ったりこちらに来たり。
ああ、こういうことなのだろうなあ。
と、後から気づいたり思い至ったり。
そこで、ああ!そうなのか!そういうことか!
面白い!もう一度観て、確かめたい!
と、思える人になりたかった。
けれど、当方はババアであるので、感想も老けている。
若者が作った映画なのだろうなあ。
それだけが心に浮かんで、切ない。
独り言映画ではないのだけれど、伝えたいボールは存在しているのだけれど、1人で壁打ちをしているように見える。
こちらにボールが転がってこない。
20代の監督が描くアラフォーは、おそらくずっと先。
夢の中に近い世界。
だからなのか、とても軽い。
村上淳が主演でなければ、鑑賞から脱落の危機であった。
スケボーが上手すぎて驚愕。カッコよすぎる、ミスターほうれい線。
渋川清彦はモデル出身と思えない芸達者。
この人の生む笑いがなければ、脱落の危機であった。
三浦誠己は『まほろ駅前番外地』の刑事では情けないのに、ここでは芸人出身と思えないイケメン度。この人がいなければ、脱落のアレだ。
三宅唱監督の構成はユニークで、俳優への演出力も高い。
モノクロ効果か、爆睡映画でもない。頭でっかちな印象だけれど、これから伸びていく方だろう。
過去や現在が交錯して、男が変わっていく有様。
ただ、どうして変わったのかが薄ぼんやり。
Don't think,feel.な映画だったらしいのだけれど、不感症な結果が無念。
不要な装飾も多く、肝心のポイントが霞んでしまった。
人間て、そんなに軽いもんじゃないぜ。
中年の苦悩を舐めちゃいけないんだぜ。
と、ババアは思うんじゃ。
スクリーン
[関連作品]
村上淳 『ヘヴンズ ストーリー』
まほろシリーズ 『まほろ駅前多田便利軒』
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