行動の目的から自らを解放する

ご訪問いただき、ありがとうございます。

心理コンサルタントの白瀧です。

さて、昨日の記事『人間関係の問題が解決しない理由』の中で、人間関係の問題を解決する一番の近道は、相手をコントロールしようとするのではなく、自分を自分でコントロールできるようになることだ、ということを書きました。

そこで、多くの人たちが、恐らく、

「自分をコントロールするのが、実際難しいのだ」

と思われることでしょう。

しかし、ここで考えてみてください。

私たちは、他人をコントロールしようとすることは、たとえ難しかったとしても、あるいはうまく行かなかったとしても、それを

「難しいから」

と言って止めることはないでしょう。

たとえば「簡単に部下に言うことを聞かせる方法」とか、「これで嫌な上司も自分の思い通りに動かせる」なんていうタイトルの本があれば、読んでみようとされる方も多いと思います。

自分をコントロールすることは、難しいからやらない。

しかし、他人をコントロールすることは、難しくてもやる。

このことからも人間の行動は、原因で突き動かされるのではなく、目的があるということが分かってきます。

私たちの行動には目的があるからこそ、他人をコントロールすることは、難しくてもやろうとするのです。

その目的とは、相手との競争に勝つことです。

私たちの行動には、相手との競争に勝ち相手を支配するという目的があるために、他人をコントロールしようとするのです。

そして、相手との競争に勝ちたいがために、自分をコントロールすることはやりたくはないのです。

だから、「自分をコントロールするのは、難しい」という言い訳を述べるのです。

それゆえ、人間関係の問題を解決するためには、自らを自らの目的から解放し、他人との競争という土俵から降りる必要があるのです。

もちろん、それは、意識的にやらないと難しいことです。

なぜなら、相手との競争に勝つという目的は、無意識的なものだからです。

それでは、月曜日恒例の先週の記事の『いいね』ランキングを発表します。

興味のある方は、時間のあるときにでも、読んでいただければうれしく思います。

１位　『「私、失敗しないので」という自信の無さ』

２位　『完璧を目指すということ』

３位　『ピコ太郎が受けた理由』

４位　『他者への関心が薄れていく社会』

４位　『扁桃体を解放する』

６位　『自らの欺瞞の姿に気づく術を手に入れる』

７位　『人間関係の問題が解決しない理由』

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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