ニュース記事 『BMIで「過体重」の人が最も死亡率低い』 | 自然法則に基づいた生活により健康になるためのブログ

ニュース記事 『BMIで「過体重」の人が最も死亡率低い』


 こんばんは、健です。



 今回はネットで健康関連の興味深いニュース記事があったのでご紹介します。



 「BMIで「過体重」の人が最も死亡率低い、台湾での研究」(2月8日付けAFPBBNewsより)



(以下、引用)

台湾では、肥満度指数(BMI )で「overweight(過体重)」と判定される男女の死亡率が最も低かったとの研究結果が、7日のカナダの医学誌「カナディアン・メディカル・アソシエーション・ジャーナル(Canadian Medical Association JournalCMAJ )」に発表された。
 研究は10年間にわたり、台湾の男性約5万9000人、女性約6万6000人を対象に死亡率とBMIとの関連性を調べた。
 大半の人のBMIは18~35の範囲にある。米疾病対策センター(US Centers for Disease Control and PreventionCDC )はこのうち、25.0から25.9を「overweight(過体重)」、30.0以上を「Obese(肥満)」としている。
 論文によると「プロスペクティブ調査の結果、死の危険性が最も低かったのは、男女ともBMI24.0~25.9のグループだった」という。BMIがこれより高くなっても低くなっても死亡率は上がり、台湾の成人のBMIと死亡率の関連性はU字型を示したと述べた。年齢や喫煙の有無、既存疾患の有無などで分析した場合も、同様の関連性が示されたという。
(後略)

(以上、引用終わり)



 

 ニュース記事の要点を簡単に言えば、「少し肥満ぎみの人の方が寿命が長いという調査結果であった」ということです。


 BMIとはBody Mass Indexの略で、肥満度を表す度合いのことです。身長と体重から求めることができます。↓


 BMI計算ツール(healthクリックより)  


 私の場合、BMI=19なので、痩せ型となります。


 ところが、上記のニュース記事の調査では、BMIが24.0~25.9の「太り気味」の方が長生きするという結果になったというのです。


 今まで太ると心臓病や脳卒中などの血管系の病気にかかりやすいといわれており、痩せることが勧められてきました。

 たしかに、太るということは体内の中性脂肪の量が多くそれだけ血液中の脂肪が血管壁に蓄積して血管を老化させるので血管系の病気になりやすいのでは事実です。↓


 (参考)「肥満・メタボリックが招く病気」(AllAboutより)


 しかし、「少し小太り」の方が長生きするという調査結果はどうやらアメリカや日本でもあるらしく、それについては現役の医師も指摘しています。↓


 「多少のメタボの方が健康で長生き」(富家孝医師のサイトより)


 これは太った人が血管が老化しやすいという事実を超えて、ゆったりと気分良く生活を楽しんでいる結果、ストレスが少なくなるため小太りになり、結果として長生きすることが出来る、というのが真相ではないかと思います。


 また、「太れる」ということは、胃腸が丈夫で栄養の吸収を十分に行うことができる健康な体質であるということも言えるかと思います。


 しかし、今回のニュース記事の調査でも、個々人が生活をエンジョイしている程度までは細かく調査対象とはしていないようなので、調査結果だけでは生活態度との因果関係は分かりません。


 私はBMIの値だけで寿命が決まるとは思いませんが、少なくとも栄養やストレスのことを考えない無理なダイエットなどは小太りするより健康には良くないとは思います。


 人間の寿命とは、単純に外見だけではなく、生活の仕方なども考慮しないと決まらないということなのでしょう。

 

 肥満の度合いと寿命の関係については、現時点では断定できない部分が多いので、今後もこれについてはリサーチを続けていきたいと思います。



 今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。では、また。