ここ最近、リコールの話題を綴りましたが、理屈を綴るだけなのか、本当にＭＤＫはお客様の安全安心をサポートしているのか、その真価を問うようにタイミングを合わせて、またリコールの知らせが。
ここ最近のリコールに関するブログ記事
リコールと準リコール ～ＭＤＫはトラブルには情報段階で速や…
メーカーから連絡が入り、調理用家電品に不具合があり、稀に発煙に至るケースがあるので、対策をと。
メーカーからファクシミリが送信されてきました。
メーカーはホームページや新聞、テレビなどのメディアでリコールを発表しますが、それでもお客様は、果たして自宅の家電品がそうなのかどうか、わからないケースもあります。
さっそく、ポスレジを叩き、購入履歴を検索しました。
検索のアイコンをクリックします。
（ＭＤＫのポスレジは、年式や型式を検索すると、過去にお買い上げ頂いたお客様情報がリスト出力されます）。
１０数軒のお客様リストが出力されました。
担当者がいっせいにお客様宅に電話連絡を。
あるお客様にご連絡すると、
おかけになった電話は、現在使われておりません…
「えぇ？！大島さん（仮名）、引っ越したのかな…」
大島さんは９０歳の女性一人暮らしですから…
毎日新聞は見ているので…まさかそんなことは…
実は、大島さんからは、ここ数年、仕事依頼の電話がなく、訪問しても、応答がなく、こちらからの働きかけが疎遠になっていました。
最後に大島さんとお会いしたのは、数年前で、その頃から病院を出たり入ったりしていました。
時々東京から帰省される長男さんが当時、
「でんき屋さん、お袋の面倒、頼むね」
と、なにか判断を迫られるときはとのことで、携帯電話の番号を聞いており、こちらの携帯電話も番号をお知らせしていました。
（ＭＤＫの携帯電話は、半分以上がお客様宅のご自宅や携帯電話の番号で占めています）。
事情が事情だけに、そうだ！携帯電話！
長男さんに電話しました。
「あぁ、でんき屋さん！」
（画像はイメージです）
「お久しぶりです…大島さん、あけぼの町（仮町名）のご自宅、どうされたんですか？」
「あぁ、実はお袋が施設に入ることになって…以前は、いろいろとお世話になりました。」
誰も住んでいないので、電話も解約されたとのことでした。
「そうなんですか…実は…」
お買い上げ頂いた電化製品について、リコールが発生したことをお詫び申し上げました。
年に二度ほど帰省されたとき、問題の調理家電は使用されるとのことでしたが、
「へぇ～そうなの、でも、特になにも問題ないと思ったけど…」
「えぇ、そうなんです、めったなことはないんですけど、何万台か出荷されたうちの数ケース、発煙したという事例があったもので…時々でもご使用されるようでしたら、やはり対策させてください。」
事情を説明し、今度帰省されるときに修理することになりました。
大島さんの長男さんは、一般的な常識ある社会人ですが、それでもリコールという概念をご存知ないのか、あるいは、ご自身とは無縁と思われるのか、初め会話が噛み合いませんでした。
また、こんなことを…
「ところで、なんでウチでその家電を使ってることを知ってたんですか？」
お買い上げ履歴は当店ですべて把握している旨を伝えました。
お買い上げ履歴だけではなく、他店で購入された品でも、修理や点検で訪問することがあれば、必ずリストとしてインプットするようにしています。
なので、他店購入品をリコール対策したというケースもあります。
検索条件を「他店」とすれば、データさえあれば、他店購入品でもリストアップされます。
電話番号は現在使われておりません…とアナウンスされたときは、一瞬そのまま放置してもいいのかなと脳裏を過りましたが、すぐその考えを打ち消し、長男さんの携帯へ連絡することを思いつきました。
もし、そのまま放置していたら、時々でも使用されたとき、問題の調理家電が発煙していたかもしれません。
そう考えると、万一を思えば、ＭＤＫスタッフとして、見過ごすわけには参りません。
問題の調理家電は、使用中の不具合によるリコールでしたが、もしこれが冷蔵庫のように、性能を発揮するのに常時通電している品だったら、不在中にもトラブルが発生していたかもしれません。
また、持ち帰りができる商品で、お客様情報を把握しきれていないケースでは、対策したくてもできなかったかもしれません。
大島さん「ところで、でんき屋さん、今仕事でもう少し東京にいるけど、２～３年のうちに金沢に帰るから、そのときはまた頼むね。」
「は、はい。」
「ワシらも、もういい加減、歳やし、今まで家電はその辺で買っとったけど、電気のタマ一つ換えることも、ようせんし。お袋がでんき屋さんに頼んどったみたいに、また世話んなるし、そんときは頼むね。」
「わかりました。またよろしくお願いいたします。大島さん、お元気でお過ごしください。」
しばらく疎遠だった大島さん。
そこへ思わぬリコールがきっかけで、また近く、世代を交代してお得意様として復活してくださるようです
予期せぬ展開となりました。
ＭＤＫは、お客様の家電ライフにおいて、めったなことはないとしても、それでも万一のことを考えて、お客様が気付かないリコールのようなケースも、こちらから連絡し、安全安心を実感していただけるよう、トータル家電ライフのサポートに努めて参ります。
