だから何なの?47都道府県幸福度ランキング | 春月の『ちょこっと健康術』

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この間からニュースやワイドショーで話題に上っていた47都道府県幸福度ランキング、トップ3が北陸3県で、最下位が大阪っていうのは聞いたけど、ほかはどうなの?どういう基準でランキングしたの?ちょっと気になったので調べてみました。

このランキングは、法政大学大学院政策創造研究科の坂本光司教授と社会人学生10人による調査研究の成果で、「幸福度」という視点で47都道府県の実態と課題を評価分析したものだそうです。使われた指標は、平成22年度までのさまざまな社会経済統計から抽出した、↓以下の4部門40分野。

■生活・家族部門(9指標)
1.出生率
2.未婚率
3.転入率
4.交際費比率
5.持ち家率
6.畳数
7.下水道普及率
8.生活保護費率
9.保育所定員比率

■労働・企業部門(10指標)
10.離職率
11.労働時間
12.有業率
13.正社員比率
14.就業希望者比率
15.就業期間
16.完全失業率
17.障がい者雇用比率
18.欠損法人(赤字企業)比率
19.平均工賃月額

■安全・安心部門(12指標)
20.刑法犯認知数
21.公害苦情件数
22.交通事故件数
23.出火件数
24.労働災害率
25.地方債現在高
26.負債現在高
27.貯蓄現在高
28.老人福祉費
29.手助け必要者比率
30.悩みストレス比率
31.相談できない人比率

■医療・健康部門(9指標)
32.休養時間
33.趣味・娯楽時間
34.医療費
35.病床数
36.医師数
37.老衰死亡者数
38.自殺死亡者数
39.平均寿命(男)
40.平均寿命(女)

以上、「地域住民の幸福度を端的に示していると思われる40の指標を抽出・加工」して、上位から順にランキングを付し、10段階評価(1~10点)を行なって、指標ごとの評点の平均値(総合平均評点)を計算し、順位を出したそうです。

ちなみに10段階評価は、1~5位=10点、6~10位=9点、11~15位=8点、 16~20位=7点、21~25位=6点、26~30位=5点、 31~35位=4点、36~40位=3点、41~45位=2点、 46~47位=1点とのこと。

ふ~ん、そーなんだ。言ってみれば、「幸福度」という本来は主観的なものを、いろんな指標を順位化して評価することで、客観的な数値であらわそうとしたってことよね。指標の選び方には議論の余地がありそうだけど…。

で、結果は?というと、↓以下のとおり。(  )内の数値は、評点の平均。
1.福井(7.232)
2.富山(7.203)
3.石川(6.904)
4.鳥取(6.635)
5.佐賀(6.555)
6.熊本(6.557)
7.長野(6.488)
8.島根(6.359)
9.三重(6.2510)
10.新潟(6.1811)
11.滋賀(6.1312)
12.香川(6.1013)
13.岐阜(6.0814)
14.山梨(6.0514)
15.大分(6.0516)
16.山口(6.0016)
17.徳島(6.0018)
18.広島(5.9519)
19.山形(5.9319)
20.静岡(5.9321)
21.愛知(5.9022)
22.岩手(5.8822)
23.長崎(5.8824)
24.岡山(5.8325)
25.群馬(5.8026)
26.栃木(5.7527)
27.福島(5.7327)
28.愛媛(5.7327)
29.宮崎(5.7330)
30.茨城(5.6831)
31.奈良(5.6532)
32.和歌山(5.6333)
33.千葉(5.5333)
34.神奈川(5.5335)
35.鹿児島(5.4536)
36.宮城(5.4337)
37.秋田(5.4038)
38.東京(5.3839)
39.福岡(5.2840)
40.青森(5.2541)
41.沖縄(5.2042)
42.京都(5.1843)
43.北海道(5.1544)
44.埼玉(5.0845)
45.兵庫(5.0346)
46.高知(5.0047)
47.大阪(4.75)

みんなの経済新聞ネットワーク 11月9日(水)16時2分配信の記事によれば、
①上位3県に共通することとして、坂本教授は「日本海側に位置し、東京から離れた人口100万人前後の県。ものづくり、第二次産業が集積している。失業率の低さや保育所定員の高さなど就業環境や子育て環境も整っていることがうかがえる」と説明。
②「上位20位までのうち、250万人以上の都道府県、東京圏・大阪圏の都道府県はほとんどない。上位の都道府県は、子ども、女性、労働者、障害者、老人に優しい」とも。「ロケーションや規模にかかわらず、政策努力、個人努力によって幸福度は高めることができる」と話す。
とのこと。

北陸は、オーナー社長が多いとか、持ち家率が高いとか、大きい家が多いっていうのは聞いたことがあります。でも、そんなことが「幸せ」に直結するかどうか、はなはだ疑問なんだけど…。借家暮らしだって幸せな人はたくさんいるよねぇ…。

その証拠に、報道番組のインタビューに答えた大阪府民は、最下位との結果を知らされても、意に介せずというか、気にしな~いというか。と~っても幸せそうに見えてました。幸福度って、気の持ちようが大きいわよねぇ…。

たとえ社会環境的には劣悪だとしても、統計学上の数字が好ましくないものだとしても、そこに暮らす人々が「幸せ」って思ってるなら、それでいいような気もします。幸せは数字じゃないもの。もちろん、環境改善の努力はしたほうがいい。それには、こうしたランキングも役立つかも…。

近々、この研究をまとめて解説を入れた本が出るようです。ご興味のある方は、チェックしてみてくださいね。

一天一笑、今日も笑顔でいい一日にしましょう。

ランタナ 
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