薬には必ず副作用がある! | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


お薬の基礎知識シリーズ、「セルフメディケーション」 から始まって、「市販薬、正しく買ってますか?」「お薬、正しく飲んでますか?」 まで来ました。これらは私の備忘録でもあるけれど、のちのち「患者力」 の話を膨らませていくときに、必要になりそうだからなの。


昨日の記事で、薬は、1錠のすべてが薬成分として働くワケじゃないこと、わかっていただけました? 一部が肝臓で分解されて、役立たずなまま、腎臓で濾過されて排泄されるってこと。皮膚につけた薬も、粘膜に噴霧した薬も、その成分は体内に吸収されて、いずれ飲み薬と同じ道をたどります。


薬成分として効果を発揮してくれるならまだしも、全く役立たずで、からだに負担をかけるだけの部分もある。その上、役立つ部分にも、副作用というやっかいなヤツがついてくる。


そう、薬は飲むだけで(つけるだけで)、代替医療師Vanillaさんの「お薬って?☆肝臓と腎臓の負担」 にあるとおり、肝臓と腎臓に負担をかけるのよ~。


つらい症状を緩和してくれる薬。飲むな(つけるな)とは言いません。つらいのをこらえてると、QOL(生活の質)が低下するし、副次的に他の症状を引き起こす原因になるかもしれないでしょ。ただ、薬にはメリットだけじゃない、必ずデメリットがついてくるってこと、納得して上手に使って欲しいの。


それには、基礎知識として、副作用についても知っといたほうがいいよね。「セルフメディケーション」 にも書いたけど、薬には必ず副作用があるんだから。


たとえば、花粉症やカゼの鼻水を緩和する抗ヒスタミン剤って、眠くなりますよね? それを逆手にとって、新しく薬にしたのが、睡眠改善薬のドリエル。そうなの、ドリエルの主成分って、ジフェンヒドラミンだから、もとは鼻炎薬なのよ。鼻炎には効かない割に、副作用の眠気が強く出るから、睡眠改善薬にしちゃったってとこ。


抗てんかん薬にも眠気という副作用があります。建設機械車で小学生の一群に突っ込んだ事故がありましたけど、運転してた人は抗てんかん薬を飲んでました。鼻炎薬の眠気と違って、突然ストンと眠ってしまう。だから、事故の記憶がないなんてことになる。服用した場合は、車の運転は禁止されているはずなのにね。


本来の目的である症状を改善する作用が主作用。主作用以外の、期待していないにもかかわらず、付随的に出てしまう、好ましくない作用が副作用です。


副作用にはどんなものがあるか?というと、使った薬にもよるし、使った人の体質とか、飲み合わせ・食べ合わせにもよるので、千差万別。よくある副作用は、↓下記のようなものかな。


① 胃腸症状 … 食欲不振、吐き気、胸焼け、便秘、下痢、腹痛など

② 過敏症状 … 紅斑やジンマシンなどの発疹、かゆみ、発熱など

③ 精神・神経症状 … 眠気、不眠症状、疲労感、頭痛、めまい、抑うつ、神経過敏、言語障害、精神錯乱など

④ ショック症状 … 発汗、耳鳴り、喘鳴、口内異常感、血圧低下、意識障害など


ざっとあげてみてもこれだけあって、軽度なものから重篤なものまで様々でしょ? できる限り、副作用は少なく軽くしたいもの。


よくあるのが、「この薬を飲むと、胃の具合が悪いんです。」って言うと、「じゃぁ、胃腸薬も出しときましょう。」って言われたって話。そうじゃなくて、薬を変えることをまっさきに考えて欲しいから、「薬を増やしたくないので、ほかの薬はありませんか?」って付け加えないとね。


薬の副作用に対して、とくに気をつけて欲しいのは、アレルギー体質の人、持病があって服用している薬がある人、車の運転や危険な作業に従事する人。市販薬を買う場合でも、必ず薬剤師さんに相談してくださいね。それから、「子どもには子ども用の薬」 ですよ。


一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。


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