骨質を悪くする原因物質とは? | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます ニコニコ


昨日の「骨粗しょう症予防には骨質も大切」 の続きです。


骨粗しょう症の人は、日本国内で約1100万人いると言われています。全国民の9%強ですね。けっこう多い!男性より女性に多いのは、男性に比べてもともと骨量が少ないことと、閉経がおもな原因。


また、骨粗しょう症の原因となる疾患には、バセドウ病、糖尿病、関節リウマチ、過剰なアルコール摂取、ステロイド剤の服用などがあります。


骨粗しょう症になると、転んで手をついただけで手首を骨折したり、踏ん張りきれずに倒れて大腿骨頭を骨折したり、座ろうとして尻もちをついただけで脊椎を圧迫骨折したり…。高齢者の場合、足や背骨の骨折は、そのまま寝たきりにもつながりやすい。


また、背骨の圧迫骨折は、背中が丸くなって、内臓を圧迫します。すると、血流も悪化してしまう。そのため、背骨の圧迫骨折のある人は、そうでない人よりも死亡リスクが9倍高いというデータもあります。


そんな骨粗しょう症を予防するための骨量確保には、「子どものうちの骨づくりが大切」 なんだけど、おとなになってしまった私たちには間に合わない。ならば、せめて骨質をいい状態にしなくちゃね。


良い骨質の決め手であるコラーゲンは、それを支えるの架橋(梁)のような役割を果たす物質によって、要所要所でつなぎとめられているのですが、それには悪玉と善玉があるのです。


悪玉架橋は、ペントシジンという物質。体内での正常な代謝が乱れて、活性酸素が多くなると、ホモシステインという悪玉アミノ酸が増加します。すると、増えたホモシステインが、ペントシジンをたくさんつくっちゃう。


そうして、悪玉架橋が増えると、コラーゲンがサビついて、もろくなってしまうんです。で、骨質が低下する。ホモシステインは、動脈硬化を促す因子にもなるんじゃないか…とも言われています。


ホモシステインの増加要因には、加齢、閉経、生活習慣病、過剰なストレス、偏食、喫煙などがあげられています。また、体質的(遺伝子的)にホモシステインが増えやすい人もいらっしゃるようです。


骨の新陳代謝は、およそ4ヶ月周期。生まれ変わったばかりの骨には、悪玉ペントシジンはいません。ということは、年を取ってからでも、ホモシステインの増加を予防すれば、骨質を良く保つことができるってことですね。


現在、悪玉架橋ペントシジンと悪玉アミノ酸ホモシステインの値を測る「骨質マーカー」の開発が進んでいて、一部の大学病院とかで使われるようになったようです。まだ一般的じゃないんですね。


では、骨質アップするには、具体的にどんなことをすればいいんでしょうか?明日に続く…。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-彼岸花


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