流行中の手足口病、口蹄疫とは関係ない! | 春月の『ちょこっと健康術』

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いま、手足口病が流行しているようです。うちのアシスタントさんによれば「学校から通知が来た」そうで、姉(薬剤師)によれば「おとなでも重症化して入院するケースが出てるって」とのこと。そこで、調べてみたら、一昨日↓こんなニュースが出てました。


『3月から急増「手足口病」ご用心、重症化の恐れ』

「主に乳幼児の手や足、口内の粘膜に水疱(すいほう)性の発疹(ほっしん)ができる「手足口病」の患者が、3月から急増している。

 全国約3000の小児科医療機関が国立感染症研究所に報告している患者数は、8週連続で、同じ手法で調査を始めた2000年以降で同時期の最多となった。5月2日までの1週間は、1機関当たり0・84人で、昨年同期の約8倍に上った。

 手足口病は、大半は軽症で済むが、今年は重症化の恐れがある「EV71」という型のウイルスが報告の8割を占めている。髄膜炎などの合併症を引き起こすことがあり、感染研は「激しい頭痛や高熱がある時は、すぐに医師の診察を受けてほしい」と呼び掛けている。」 (2010年5月17日22時43分 読売新聞


薬事日報の記事 によると、「過去11年間の同時期としては最も多い」そうで、患者の「中心は例年通り5歳以下の乳幼児だが、今年は3歳以下で全体の70%以上を、また5歳以下で全報告数のほぼ90%を占めている」そうです。残り10%の中におとなも混じってるのね。


手足口病は、英語では“hand foot and mouth disease”で、英語名からの直訳。口と手足に症状が出るから、その名前がついたわけです。そこで、宮崎県が大変なことになっている口蹄疫、これは牛の口と手足に症状が出る!英語では“foot and mouth disease”で、とても似ています。


しかし、原因となるウイルスが違います。似ているのは症状が出る部位だけ。口蹄疫は、人に感染することはありません。馬や鳥にも感染しません。ウイルス学的には感染する可能性はゼロではないようですが、人にはまったく無害であるとのこと。


手足口病の原因となるウイルスは、コクサッキーA群16とその変異型およびエンテロウイルス71が中心。まれに、コクサッキーA群5、7、8、10、コクサッキーB群2と3、エコーウイルスの感染によるものもあるとか。口蹄疫のほうはアフトウイルス。


手足口病のウイルス、実はそこらじゅうに浮遊していて、いつ感染してもおかしくないんです。ただ、おとなは免疫力があるため、感染してもほとんど発症しませんが、まだ免疫力の弱い乳幼児は発症しやすい。


それでも1度免疫ができれば、2度かかることはありません。が、↑に書いたように、ウイルスの種類がいくつもあるので、免疫力が弱いと、違うタイプのウイルスによって、また発症してしまいます。免疫のしくみについては、「今更ですが、免疫って何?」 をご参照くださいね。


手足口病は、過去1990年、1995年、2000年、2005年と、5年おきに流行しているようです。で、例年なら6~8月に多くなるのに、今年は3月から始まっていて、しかも大流行のきざしがある!ちなみに口蹄疫は、2000年にも発生していますが、そのときは92年ぶりだったようです。


だいじなのは、感染しても発症しないこと、発症したとしても軽症ですむこと。そのためには、インフルエンザと同様、予防のための免疫力アップが一番です。たとえ今年流行しているのが、重症化しやすいエンテロウイルス71だとしてもです。手足口病にはワクチンも、有効な薬もありませんしね。


そこで、↓のような免疫力アップのメニューをご参考にどうぞ。免疫力を下げるのは、ストレスと寝不足と、栄養の偏り、自律神経失調ですからね。

インフルエンザは予防が一番!

免疫力を即効的にアップする方法

笑いと免疫力

免疫力アップの食事法 その1  その2

免疫力アップの食事法を続けるコツ

元祖「爪もみ療法」とは?

腹式呼吸で自律神経をととのえる

安保流ストレスを減らす方法

よりよく眠るために

眠れないときに自律訓練法

夏のタイプ別安眠対策


手足口病の症状や手当てについて、口蹄疫ついては、こちら↓をご参考にどうぞ。

日本医師会 手足口病のページ

国立感染症研究所感染症情報センター 手足口病とは  手足口病の話

横浜市衛生研究所感染症情報センター 口蹄疫について

霊長類フォーラム:人獣共通感染症 口蹄疫は人に感染するか


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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