おはようございます
蒸し暑くて寝苦しい夜、「睡眠時間は充分なのに、どうも熟睡した気がしない。」とか、「暑くて、汗びっしょりで、すぐ目が覚める。」とか、「顔や手足がほてって、寝付けない。」とか、そんなことはありませんか?
人間にとって夜は休息の時間帯です。通常は、身体の活動が静かになって、体温も下がります。深部体温(身体の奥の温度、つまりは脳の温度)が36℃以下になると、熟睡状態になると言われています。
何らかの理由で深部体温が下がらないと、眠れない、熟睡できないという状態になります。そこで、タイプ別の安眠対策をお教えしちゃいます。これは、何年か前にNHKの教養番組か何かで紹介されたものをベースにしています。
ベタベタ寝汗タイプ
日中外へ出ることが少なく、1日中エアコンの中で、運動不足気味の方に多いタイプです。適度な汗は蒸散作用で体温を下げてくれますが、流れるほどの汗は蒸発しにくいため、体温が下がりません。しかも、汗腺の働きが鈍っているために、汗に含まれる塩分が多くベタベタ寝汗になっていて、朝起きたときに疲労感があります。
対策:ウォーキング1日30分+熱めのお湯で半身浴10分。
ウォーキングは、15分x2回でも、10分x3回でも、合計30分/日でOKです。
軽い運動と熱めのお風呂で、汗腺の働きを回復して、汗のベタベタをなくしましょう。
サラサラ寝汗タイプ
日中も夜も汗っかき。にも書いたように、大量の汗は蒸散がうまく進まず、深部温度が高いままの状態です。熟睡できずに、夜中に何度も目を覚まします。
対策:入浴後、すぐに寝巻きを着ずに、木綿のシャツで汗を吸わせる。
寝巻きは、綿100%ではなく、合成繊維と混紡のもの、乾きの速いスポーツウェア・タイプのものを選び、汗の蒸散を良くしましょう。 合成繊維が苦手な方は、シルクにしましょう。
顔ほてりタイプ
顔ばかりがほてって、寝付けないタイプ。顔がほてるのは、血行不良で手足が冷えているからです。ほてるからと言って、氷枕を使うのは逆効果。熟睡のためには、全身からの放熱が理想的で、ほてる部分を冷やしてしまうと、身体は反対に温めようとしてしまいます。
対策:ぬるめのお湯(38℃くらい)で全身浴20分+寝る前に足マッサージまたは足首ストレッチ。
全身の血流を良くするのがポイント。 足首ストレッチは、布団の上に座って行ないましょう。
①足首をゆっくりしっかり曲げ伸ばし10秒間
②足先を手前に引いて、アキレス腱伸ばし10秒間
③足指を手で包むようにして、曲げて10秒間
④ふくらはぎを挟んで揺らすように揉んで10秒間
以上を2~3回繰り返します。
手足ほてりタイプ
皮下脂肪多めの方に多いタイプ。ほてるのは手のひらと足の裏だけで、太ももやふくらはぎ、二の腕などは、触るとひんやりしているはず。③と同様、むやみに冷やすのは逆効果です。
対策: ぬるめのお湯(38℃くらい)で全身浴20分+寝る前に足マッサージまたは足首ストレッチ。
さらに、通気性の良い抱き枕を使うとGOODです。太ももの内側を空気にさらすことで、放熱部分を増やすことになります。
環境に問題ありタイプ
日当たり良好のマンションにお住まいの方。コンクリートのベランダからの照り返しで、部屋の壁も日光をたっぷり吸い込んでいます。夜、外気が下がるとともに、壁が放熱し始めるため、室温が下がりません。
対策:ベランダにすのこを置き、よしずで日陰を作り、打ち水をする。
これだけで、夜間の室温が5℃下がります。そういえば、昔は、玄関先やら庭先に、打ち水をする風景をよく見かけましたよね。
タイプにあった安眠対策で、暑い夏を乗り切りましょう。今日もいい1日にしましょう。