夏のタイプ別安眠対策 | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


蒸し暑くて寝苦しい夜、「睡眠時間は充分なのに、どうも熟睡した気がしない。」とか、「暑くて、汗びっしょりで、すぐ目が覚める。」とか、「顔や手足がほてって、寝付けない。」とか、そんなことはありませんか?


人間にとって夜は休息の時間帯です。通常は、身体の活動が静かになって、体温も下がります。深部体温(身体の奥の温度、つまりは脳の温度)が36℃以下になると、熟睡状態になると言われています。


何らかの理由で深部体温が下がらないと、眠れない、熟睡できないという状態になります。そこで、タイプ別の安眠対策をお教えしちゃいます。これは、何年か前にNHKの教養番組か何かで紹介されたものをベースにしています。


1 ベタベタ寝汗タイプ


日中外へ出ることが少なく、1日中エアコンの中で、運動不足気味の方に多いタイプです。適度な汗は蒸散作用で体温を下げてくれますが、流れるほどの汗は蒸発しにくいため、体温が下がりません。しかも、汗腺の働きが鈍っているために、汗に含まれる塩分が多くベタベタ寝汗になっていて、朝起きたときに疲労感があります。


対策:ウォーキング1日30分+熱めのお湯で半身浴10分。 

ウォーキングは、15分x2回でも、10分x3回でも、合計30分/日でOKです。

軽い運動と熱めのお風呂で、汗腺の働きを回復して、汗のベタベタをなくしましょう。


2 サラサラ寝汗タイプ


日中も夜も汗っかき1にも書いたように、大量の汗は蒸散がうまく進まず、深部温度が高いままの状態です。熟睡できずに、夜中に何度も目を覚まします


対策:入浴後、すぐに寝巻きを着ずに、木綿のシャツで汗を吸わせる。

寝巻きは、綿100%ではなく、合成繊維と混紡のもの、乾きの速いスポーツウェア・タイプのものを選び、汗の蒸散を良くしましょう。 合成繊維が苦手な方は、シルクにしましょう。


3 顔ほてりタイプ


顔ばかりがほてって、寝付けないタイプ。顔がほてるのは、血行不良で手足が冷えているからです。ほてるからと言って、氷枕を使うのは逆効果。熟睡のためには、全身からの放熱が理想的で、ほてる部分を冷やしてしまうと、身体は反対に温めようとしてしまいます。


対策:ぬるめのお湯(38℃くらい)で全身浴20分+寝る前に足マッサージまたは足首ストレッチ。

全身の血流を良くするのがポイント。 足首ストレッチは、布団の上に座って行ないましょう。

①足首をゆっくりしっかり曲げ伸ばし10秒間

②足先を手前に引いて、アキレス腱伸ばし10秒間

③足指を手で包むようにして、曲げて10秒間

④ふくらはぎを挟んで揺らすように揉んで10秒間

以上を2~3回繰り返します。


4 手足ほてりタイプ


皮下脂肪多めの方に多いタイプ。ほてるのは手のひらと足の裏だけで、太ももやふくらはぎ、二の腕などは、触るとひんやりしているはず。③と同様、むやみに冷やすのは逆効果です。


対策: ぬるめのお湯(38℃くらい)で全身浴20分+寝る前に足マッサージまたは足首ストレッチ。

さらに、通気性の良い抱き枕を使うとGOODです。太ももの内側を空気にさらすことで、放熱部分を増やすことになります。


5 環境に問題ありタイプ


日当たり良好のマンションにお住まいの方。コンクリートのベランダからの照り返しで、部屋の壁も日光をたっぷり吸い込んでいます。夜、外気が下がるとともに、壁が放熱し始めるため、室温が下がりません。


対策:ベランダにすのこを置き、よしずで日陰を作り、打ち水をする。

これだけで、夜間の室温が5℃下がります。そういえば、昔は、玄関先やら庭先に、打ち水をする風景をよく見かけましたよね。


タイプにあった安眠対策で、暑い夏を乗り切りましょう。今日もいい1日にしましょう。


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