足が教えてくれること No.5 副腎 | 春月の『ちょこっと健康術』

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おはようございます ニコニコ


昨夜アメブロの緊急メンテナンスが入ったため、今朝の記事は予約アップができず、いつもよりおそくなりました。「足が教えてくれること」シリーズ、歯と歯茎大腸 に続く5回めの今日は、胃腸や腎臓に比べるとマイナーで、それってどこにあるの?と言われがちな、けれど実はとても大切な副腎です。


副腎は、腎臓の上に乗っている小さな内分泌器官で、ホルモンを分泌しています。↓こんな形です。


春月の『ちょこっと健康術』-副腎 (鍼灸学校の解剖学教科書より)


先日の「簡単10秒ダイエット?」 に登場した副腎髄質は、副腎の中心部にあって、アドレナリンのほかに、ノルアドレナリンというホルモンを分泌します。その髄質の外側は副腎皮質で、ここからは何種類かの副腎皮質ホルモンが分泌されます。


副腎皮質ホルモンは、「身体の反応を大切に」「コレステロールが不足すると」 に登場しています。性ホルモンと同じステロイド型のホルモンで、一般にステロイドホルモンという場合は、副腎皮質ホルモンのことをさします。けがや炎症で傷ついた細胞を修復する作用を起こします。


リフレクソロジーの反射区としては、腎臓の上に乗った小さな器官ですから、腎臓との区別はむずかしい。というより、副腎の状態が悪くない限り、まずわかりません。たとえ状態が悪いとしても、小さいので、それと確信することもなかなかできません。反射区では↓こうなります。


春月の『ちょこっと健康術』-腎臓

が腎臓・尿管・膀胱で、腎臓の上のピンクが副腎。ちなみに湧泉 (ゆうせん)というツボです。


8年ほど前、胃の反射区の少し外側が妙にかたくなっている方がいらっしゃいました。お話をうかがうと、特に胃の調子は悪くないとのこと。気をつけてみると、胃よりも深いところにある感じでしたので、膵臓かもしれないと思いました。ところが、あとでわかったのですが、それは副腎だったんです。


その方は、その4年前に肺がんの手術をされていて、定期検査の際に腫瘍マーカー値が上がっていたために、胃腸と肺の検査をされたところでした。結果、胃腸も肺もきれいだったのに、マーカー値は下がらない。膵臓に問題のありそうな症状は全くない。どこかに腫瘍はあるかもしれないけど、それがどこかわからない。そんな状況でした。


そこで、念のために膵臓も診ていただいたら?ということで、検査を受けられたところ、がんが見つかったのが副腎だったという次第です。そうか、副腎だったのか。だから、胃よりも少し外側だったのか。あらためて、足裏にはちゃんと反応が出ることを実感したのでした。ただ、私が副腎に考えがおよばなかっただけのこと。


あとでよく考えてみたら、肺がんの既往のある方ですから、肺がんが転移しやすいといわれる臓器を最初からチェックすべきだったんですよね。肺がんが転移しやすいのは、脳、骨、肝臓、そして副腎といわれています。がんセンターの医師がそれを知らないはずはないのに、なぜ最初に検査しなかったのでしょう。上昇したマーカー値がおもに消化器系の腫瘍を示すものだったからでしょうか。


けっきょく、その方は放射線治療を受けられて、その後の検査で肺、骨、脳、肝臓への転移も認められず、現在まで元気に過ごしていらっしゃいます。あのとき、膵臓の検査をして、ほんとうによかったですね。膵臓と副腎とは高さが同じようなところにあって、造影剤を使用したCTスキャンに写りこんだのでした。


一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


春月の『ちょこっと健康術』-山茶花


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