身体の反応を大切に | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


みなさん、洗顔されるとき、どうなさってますか?私、前々から気になっていることが一つあるんです。それは、弱酸性の洗顔料。まぁ、洗顔に限ったことではないんですけども。


汚れを落とす石鹸、これは通常アルカリ性です。私たちの皮膚表面にある皮脂にアルカリ性の泡が触れて、界面活性が起きて汚れが浮きあがるというしくみ。


なのに、その石鹸が弱酸性ということは、汚れは落ちにくいはず? でも落ちるっていうことは、界面活性剤が入っている? 界面活性剤もすべてが悪いわけではないから、入っていてもいいんだけど。。。


そんなことを考えていたら、アンチエイジングmiraiさん が、弱酸性の洗顔料についてブログに書かれていました。その記事はこちら→ 「弱酸性の洗顔料が肌に悪い理由」 。昨日の「冷え予防・冷え解消に足湯」 を書くきっかけになったご質問も、未來さんからいただいたのでした。未來さん、ありがとうございます。


弱酸性の皮膚が、アルカリ性に出会うことで、危機感を覚えて、皮脂の分泌がよくなって、お肌が美しくなるというお話。なるほど、汚れ落ちの問題じゃなくて、洗った後のお肌のことだったのね。ポイントは、身体が感じる危機感。


これ、大切なことなんですよね。皮膚だけじゃないんです。人間の身体って、よくできていると同時に、案外ナマケモノだったりもするの。ある程度危機感を持たせたほうが、健康な状態を保てる。子どもと同じで、過保護にすると、弱くなる。


たとえば、喘息やアトピー治療などでよく使われるステロイド剤。これは、副腎皮質ホルモンを人工的に作ったもので、ものすごくよく効く。だからこそコントロールが重要。副腎皮質ホルモンは、身体の外でも中でも傷がつくと、副腎がせっせと作って分泌するんだけど、外から入ってくる状態が続くと作らなくなっちゃうんです。これは、『負のフィードバック』といって、ホルモン分泌のコントロールがそうなってるから。


直腸も、便意が起きたときにちゃんとトイレに行って排便してあげないと、そのうち便意そのものを起こさなくなって、習慣性便秘になります。これは、『排便反射』という自律神経の反射が起こりにくくなったため。サインを出してるのに無視されると、直腸もいじけてサインを出さなくなるんです。便秘のお話は、いずれまた書きますね。


筋肉細胞も使わないでいると、パワーダウンするだけじゃなくて、いざというときの反応まで鈍ってしまう。健康体操がいいのは、日常生活だけでは使わないような筋肉も動かしておくことで、万が一転んだりしたときのとっさの対応ができるようになるから。運動で筋肉が鍛えられるのだって、筋肉細胞が傷められるからヤバイと感じて、丈夫になろうとするからなのね。


身体が感じることを素直に受け入れて、健康に過ごしましょう。身体は嘘をつきませんから。

今日もいい1日になりますように。


春月の『ちょこっと健康術』-ナデシコ