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今回は視力は案外あてにならないという内容を画像を使って説明します。

下の視力表を見て下さい。







左右とも同じ大きさの視力表です。

ただ左側はボヤケテいて、右側はクッキリしています。

もしこの視力表が遠く(3mとか5m)にあったとしたら、左側の見え方は近視で右側の見え方は正視(眼の良い人)です。

そして、それぞれの視力表の一番下の段が視力1.5だと仮定します。

(この仮定は正確ではないです。当記事を閲覧されているモニターの大きさで異なるからです。)


もし視力1.5まで答えられても、左側のようにブレていたらそれは近視になります。

つまり、遠方の風景はボヤケているわけです。

従って(度数は弱くても)近視用の眼鏡・コンタクトを使用した方が濃くクッキリ見えます。


反対に視力1.0や1.2までしか回答出来なくても、右側の視力表のように濃くクッキリ見えるならば、それは正視で眼が良いことになります。

あくまでも1.0や1.2がその方の最高視力であるだけで、光学的にピントは最もキレイに結んでいるのです。


ちなみにアフリカ人などは視力3.0とか4.0とかの方はいらっしゃいますが、ピントの合い方は日本人で正視の方とほぼ同じで、デジカメなどで言う画素数が高い状態というわけです(解像度が高い)。


ところで正視の方は裸眼が最も良く見えるので、(弱い度数の)近視や遠視、乱視などのレンズを通して見ると、クッキリさは同じかボヤケて見えるわけです。


大多数の方が左側の視力表の見え方よりも右側の方が満足度が高いと思われます。


こう考えると視力というのは極めて曖昧で、学校や会社の視力検査での評価のみで一喜一憂するにはあまり意味がないことになります。


大切なのは眼の屈折状態をきちんと把握しておくことです。


特に近視が進みやすいと言われる子供時代に、眼科などで眼の度数をしっかり測定しておくことが、客観的に眼のピントの状態を知って意識することになり、近視の防止などに繋がります。




最後に下の画像は知人の『眼の屈折度数』のデータです。

眼科や眼鏡店で気球などの景色の見える機械に座って測定します。

ご経験のある方も少なくないでしょう。


この方はいわゆる視力も良い(視力1.2~1.5ほどあります)のですが、画像の左側のSの数値がほぼ0になっています。

(Rが右眼で上側の画像、Lが左眼で下側の画像に印字されています。)









オートレフケラトメーターという機械で測定してプリントしたものなのです。

眼の調節力(緊張など)によって多少誤差が出るのですが、大体の数値が分かります。

被験者は視力表のように答える必要がないので、客観的なデータとなるわけです。

なお頼めば、このプリントをくれるところもあるので、頼んで貰っちゃいましょう。

最近はカルテや情報の開示が浸透しているので、貰う権利はある。くらいの気持ちで利用しましょう。

(上記データを測定した後に、検眼レンズを使った自覚検査を行いますが、今回は割愛します。)


もし、あなたもこの屈折度数を測定した際は、ご自身の度数を控えておくことをおススメします。


専門的に大切なのは視力ではなく、屈折度数であり、血糖値やコレステロール値のような客観性・正確性の高いデータだからです。


当サロンをご利用になられる際はメガネ・コンタクトの度数やこの屈折度数データも教えていただければ、理解度が進み改善の大きな助けになることが期待出来ます。