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「今あるもの」を組み合わせて打開!実は東日本って、こんなイメージで見られていたのね…過去記事更新
東北道の土産品
東北方面へ繋がる高速道路サービスエリアのお土産品コーナーでもお馴染み、喜多方ラーメンですが・・・
福島県喜多方市の(株)河京さんが運営する「会津喜多方ラーメン館」がリニューアルオープンしたのが、今からちょうど11年前(震災直後)の平成23年4月23日。
お湯を注いだらレンジで3分(600W)で本格的な喜多方ラーメンの食感が味わえるという触れ込みで、税込486円で売られているカップ麺を見たことがある人も多いのではないでしょうか?
今回は、当方でも現地で実際に食べた味を思い出しながら、半生麺とレトルトのチャーシューが入っているこのカップ麺で、朝ラーメンしてみました♪
お湯+レンチン3分
直径19cm×高さ8.5cmの大きめカップラーメン(油揚げ麺)っぽい見映えですが、中に入っている麺は封を切ると熟成臭が漂う半生タイプ。
なので、単に熱湯を500ml入れたら出来上がりを待って終わりではなく、自宅電子レンジの出力に合わせて3分(600W)~3分半(500ml)ほど加熱が必要になります。
茹でたてっぽいイイ感じの柔らかさに麺が解れてきたら、添付の液体ラーメンスープを投入!
本場の喜多方ラーメンみたいに、きちんと縮れて平べったく潰されたように仕上がって、食べるとお店で食べる本物同様にモチモチ感がありました。
あと、もう一歩
踏み込んで欲しい
添付のトッピングは、レトルトパウチされた本格厚切りチャーシューと、メンマ3本。
味の染み込みは薄いけど、チャーシューの肉はしっかりジューシー感がある本格派でした。
麺とチャーシューは、確かに喜多方市へ行ってお店で食べるのに近いクオリティはありましたけど、スープのインパクトが(喜多方で食べる「本物」と比べて)弱過ぎるような気がするなぁ・・・
正田醬油の子会社へ製造委託しているみたいですが、メーカー側の要因というよりは、コストと売価を「手頃感」に抑えた製品企画が影響しているものと思われます。
喜多方で食べた「本物」は淡麗ながらも、もっと出汁味が効いてハッキリとダイレクトに伝わるスープだったので、もう一歩踏み込んで欲しかったですね。
※って言うか、「店の味を超えてはダメ」みたいな地元同業者同士の「縛り」があるのかな??
東日本の高速道路を代表する土産物の1つになっているアイテムとしては、ちょっと残念。
会津を旅する
□愛知淑徳大学の 谷沢 明 先生 は・・・
※リンク切れ(2007年に閲覧可能だった愛知淑徳大学のHP)
「よく言われるように、東日本は有力な家を中心にそこに隷属する人たちで構成されていた社会だ。これに対し西日本は、ほぼ同じ力を持った人々が連携することで形づくられた社会を特徴としている。
西日本に町並みが群として残される傾向があるのに対し、東日本では有力な家(だけ)が点在する形で残されるのは、歴史的な町並み形成の上に、そのようなことが影を落としているのではないだろうか。会津若松の城下の商人町の残り方を見て、そのような印象を強くしたのである。」
と、かつて評していました。
東日本って、「西」の人からは、こんなふうに見られていたのですね。
確かに、近年JR東日本仙台支社管内において「歴史的街並み観光スポット」として知名度を上げてきている福島県会津若松市七日町の街並みは・・・
実は、ポツンと存在していた大きな歴史的建造物(有力な問屋)周囲の商家を「昔風」に改装することで旧街道沿いの街並み景観に統一性を持たせたものであります。
少なくとも
言える事は
東日本地域に言える特色として
(本ブログ管理者自らの経験等に鑑みて)
「大きな力」を持った傘の下から這い出て、
他人とは違った特色(独自色)を出そうとする際には・・・
「風評(悪い噂)対策」が必要
はじめは意地悪い仕打ちをされ「白い眼」で見られる。
新しいモノを、必ず足を引っ張り蹴落とす悪しき風習が有る。
だから、結果として「あと一歩」の中途半端感が否めないモノが、店頭に並んでしまう。
大成功した「例外」は勿論あるけど、大抵はその繰り返しです・・・
それは間違いなく実体験に基づいて言えますので、皆さんも是非とも、東日本の「田舎暮らし」「歴史的街並みでの営み」に興味を持たれた人は、事前に知っておいた方が良いと思いますよ。
★本ブログ内先行関連記事
↓
■地図上で巡る会津若松「七日町」の旅⑧【空き店舗補助条例編】
■地図上で巡る会津若松「七日町」の旅⑨【テナントミックス編】
いかがでしたでしょうか?
無いモノ強請りしても何も生まれないので、とりあえず「今あるモノ」を足掛かりにして、何かやってみよう!・・・
そこから発展したのが、現在の福島県会津若松市七日町地区や、会津若松市に隣接し「蔵とラーメンの街」としても有名な喜多方市における、歴史的建築意匠をテーマにした景観まちづくりと観光、そして土産物と飲食販売による経済の活性化策なのですね。
未だ旧マイカルの「会津サティ」が存在した頃の会津若松駅(2007年)。
※2009年6月30日閉店
福島県会津若松市の景観条例と、景観助成金。