地図上で巡る会津若松の旅(9/1998⇒2002年の変化・「アイバッセ」を中心に・更新版)
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写真(本ブログ管理者自ら撮影)
手前が「会津ブランド館」、奥が「アイバッセ」
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ゼンリン住宅地図「会津若松市1998年(1:1500)」×50%
1998年
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ゼンリン住宅地図「会津若松市2002年(1:1500)」×45%
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上図より判別可能な、
1998年⇒2002年における
主な『街並みの変化』を下に列挙します。。。。
(○番号は地図上の注記に一致します)
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この時機における変化として、
もっとも大きなものは、何と言っても・・・・・
③
(旧・福島いすゞ⇒遠山病院跡)付近における観光拠点化が挙げられます。
アイバッセ
(七日町テナントミックス事業:2002年4月開業)
事業実施年度/平成12年度 事業化への取り組み
平成13年度 施設整備
平成14年度 運営開始
(平成14年度以降は「アイバッセ管理運営事業」)
補助・助成事業区分/福島県商店街リノベーション事業(県)
*TMO(まちづくり会社)による自主事業
<事業費/ 基本設計費 420,000円
実施設計費 1,575,000円
建物取得費 13,500,000円
改修工事費 47,926,200円
施工監理費 2,268,000円
事業実施主体/㈱まちづくり会津
市中心市街地活性化推進室
会津若松商工会議所
地元JV
㈱まちづくり会津の収益基盤化と、本事業をモデルケースとして、会津若松市各商店街活性化のノウハウを得るため、㈱まちづくり会津自らが事業主体となる。
事業目的/『大正浪漫調』のまちづくりに沿った
テナントミックスの実現によりまちなか観光を推進する。
*事業実施の背景・・・・・
七日町通りにおいては、七日町街並みづくり協議会や地域住民が主体で実施している"大正浪漫調"のまちづくりにより店舗のファサード整備が実施され、非日常性のある景観が整備されつつあった。
これにより、会津木綿細工や郷土料理などを扱う観光に適した業種・業態の店舗が増加し、通りの通行者数も増加傾向にあるが、未だ街なか観光の通りとなるには商業集積が低い状況であった。
本事業では、七日町通りを街なか観光を目指す通りとして明確に位置づけるとともに、大正浪漫調のコンセプトに基づいた商業集積の実現するテナントミックスにより、街なか観光を推進することを目的とした。
また、併せて、路地裏の開発による商店街への回遊性の付加や、既存資源である空き店舗の活用など併用したまちづくり事業のモデルを構築していきたい。
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*具体的には・・・・・
アイバッセに七日町通り全体の魅力向上につながるテナントを誘致する。
テナントミックスを実施するためのテナントビルを整備する。
七日町ローマン小路の中央に位置する旧遠山医院跡ビルが空きビルとなっていることから、㈱まちづくり会津がビルを取得・改修し、大正時代の洋館風テナントビルへ整備する。
テナントビルは“アイバッセ”(会津弁で「さあ行こう!」)と名付ける
*テナントビルの中身は・・・・・
既に、骨董店が4店出店していることと、大正浪漫を通りのコンセプトとしていることから、骨董・アンティーク、輸入雑貨などここでしか買えないものを扱うテナントを誘致する。
【キーテナント】
○アンティーク店
○骨董店
○輸入雑貨店
○飲食店
… 全てここでしか買えないもの・
食べられないものを取り扱うテナントであること
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*実際に出来上がったモノは・・・・・
七日町通りの路地にあたる市道若3-8号線を“ヨーロッパの路地裏の雰囲気を漂わせる心安らぐ空間”とするために、路地を「七日町ローマン小路」と命名するとともに、通りにある旧遠山医院跡の空きビルを大正時代の洋館風に改修し、骨董やアンティークをメーンとしたテナントビルとして整備・運営する。
また、併せて市により市道のレンガ風舗装が実施された。
〔施設概要〕
(1)名称 アイバッセ(会津弁で“さあ行こう”の意)
(2)住所 〒965-0044 福島県会津若松市七日町6番18号
(3)主用途 物販・飲食テナント
(4)敷地面積 507.4㎡
(5)都市計画 都市計画区域内 市街化区域
(6)用途地域 商業地域
(7)防火地域 準防火
(8)構造 鉄骨造
(9)階層 地上2階
(10)面積 1階-292.24㎡ 2階-252.21㎡ 合計-544.45㎡
〔当初入居テナント一覧〕
手作り家具 あいづ杢楽(もくらく)
雑貨屋 Chai(チャイ)
カレーライス 山川亭
時代工房 藤花(ふじばな)
アジアン雜貨・占い 真奈衣
古布・骨董 笑美(わらび)
ザッカ・アクセ Saudade(サウダージ)
純そば・古物 中むら〔骨董販売、蕎麦、喫茶〕
*事業成果と今後の課題
路地のレンガ風舗装と建物の大正時代の洋館風整備により、七日町ローマン小路は大正浪漫調の非日常的空間に演出された。
また、骨董やアンティーク、インテリア関係のテナントにこだわったテナントが配置されたことにより、既に通りに出店している3件の骨董店に合わせて骨董店が集積し、全国的な集客力が期待できる可能性を有した。
これにより、七日町通りにおけるまちなか観光が大きく推進されると期待できる。
しかしながら、アイバッセ整備によりまちなか観光が大きく推進されたが、依然、ローマン小路の商業集積は高いといえなことから、更なるテナントの誘致が必要である。
また、まちなか観光には周遊性を創出して来街者がまちなかを散策できることが重要であることから、旧磐見町通り~ローマン小路~七日町通りを結ぶ動線の整備が課題となっている。
写真(本ブログ管理者自ら撮影)
国道252号七日町通り側入口からローマン小路を撮る
*事業経緯
H10.07.31 ㈱まちづくり会津設立
H10.10~ まちづくりワークショップが開催され、各商店街ごとに、まちづくりの①理想像、②現状分析、③事業手法を検討した。WS4回、現地調査1回開催。
この中で七日町通りまちなみ協議会から市道若3-8号線と旧遠山医院跡を活用したまちづくりが発案される。
H11.03.31 まちづくりワークショップの成果をもとに中心市街地活性化の構想である『TMO構想』を策定
H11.05.28 ㈱まちづくり会津がTMOとして認定される
H12.03.31 まちづくりワークショップで特に要望の多かった路地空間の活用方策について『商店街路地空間整備構想』を策定すると同時に、TMO計画の認定を目指し『七日町テナントミックス計画』を策定。
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H12.04~ 計画を国の補助制度適用のうえ実施するために通商産業省(現経済産業省)、福島県との協議を開始
H13.04.26 事業実施に必要な補助金の内示
H13.10.17 「七日町テナントミックス計画」が経済産業省によりTMO計画として認定
H13.11.26 福島県商店街リノベーション事業補助交付決定
H13.11.27 事業着手
H14.03.28 施設整備完了(1次工事)
H14.04.26 施設整備完了(2次工事)
H14.04.27 グランドオープン
2年後(2004=H16年9月)には、
アイバッセの向かいに「会津ブランド館」が出来ました。。。
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会津ブランド館
空き倉庫を利用し、七日町通りの街並み景観に合致させた洋館風の建物に改装。
「会津ブランド」認定品をはじめ、
会津地域における優れた地場産品を一堂に集めた販売コーナーと、
会津地域における全ての地酒が飲めるワンショットバーが設けられています。
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写真(本ブログ管理者自ら撮影)
会津ブランド館の裏側に在る自販機も、景観配慮型になっています。
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★本ブログ内「会津若松市七日町」関連記事
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■地図上で巡る会津若松「七日町」の旅⑧【空き店舗補助条例編】
■地図上で巡る会津若松「七日町」の旅⑨【テナントミックス編】