ロンダルキアへ通じる洞窟。
ここのモンスターは手ごわい者ばかりだ。
ボクたちはバーサーカー2匹とフレイム2匹に出会い、
久しぶりに全滅してしまった。
ミンクのコートを買った後でよかったよ。
買う前だったならば、
3万ゴールドを失っていたところだ。
落とし穴フロア、
無限回廊フロア、
第2の落とし穴フロアときて、
今度は、さてどっちが正しいでしょうかフロアだ。
間違った道を進んでしまうと、
スタート地点へと戻されてしまう、ということだ。
ボクたちは最初の十字路を北へと進む。
いきなり間違いだった。
じゃあ南だ。
また間違いだ。
それじゃあ東。今度は正解のようだった。
すると、今度はT字路に差し掛かる。
ボクたちは右の道へ進んでみた。
間違いだった。また十字路に戻されてしまったよ。
そんな折りに、
ボクたちは、
はぐれメタル2匹とホイミスライム6匹、
というパーティーに出会ったよ。
倒せるわけがない。
ボクたちは逃げ出したよ。
しかし、モンスターたちは追ってきたね。
回り込まれたボクたちは、
ベギラマの餌食だ。
それから、どうでもいいホイミを6回も聞かされる。
くっ。
はぐれメタルめ。
全然はぐれてないじゃないか。
友達が多すぎるだろ。
ロトの血脈で結束されたボクたちよりも、
よほど仲間が多いじゃないか。
ボクたちは、
やっとのことではぐれメタルから逃げ出し、
気を取り直して、
はじめから十字路を東に進んだよ。
次のT字路は左だ。
さっきは右に行って間違いだったからね。
するとまたT字路。
今度は右へと行ってみた。
どうやら正解みたいだった。
と、そこでキラーマシンが現れたよ。
サマンサ王女のルカナンで装甲を壊し、
稲妻の剣を携えたろと王子が攻撃し、
そして、ボクのスクルトで敵の攻撃を和らげる。
約束通り、
ネジの1本も残らないように破壊してやったさ。
さて、進もう、ろと王子。
と、思ったら、
今どこまで来ていたかを忘れてしまったじゃないか。
くっ。
キラーマシンめ。
なんて狡猾なんだ。
今度は上下左右に道が続いている。
どれが正しい道なんだ?
ボクはキラーマシンのネジの螺旋が、
右巻きか左巻きかで道を決めようと思ったが、
ネジは1本も残らないように破壊してしまったんだった。
今更ながらに後悔したよ。
なんて狡猾なんだ。
いったい、どっちだったんだ。
右ネジか?それとも左ネジか?
わ、わからない!
そういうときは、上だ!
ろと王子!上の道を進もう!
そしてスタートに戻された。
上じゃなかったみたいだ。
やっぱりネジは残しておくんだった。
また最初の十字路からスタートだ。
東、左、右、
そしてさっき上に行って間違った上下左右路。
ボクたちは今度は右へと進んだ。
正解だったみたいだ。
今度は上下2つの通路だ。
どっちだ?
上に進んでみた。
正解だった。
また似たような分かれ道に遭遇した。
今度は左右に枝分かれしている。
右に行ってみよう、ろと王子。
ボクたちは右に進んだ。
と、見覚えのある通路に出た。
なんだか、中途半端に戻されたみたいだ。
スタート地点ではないものの、
今まで来た通路のどれか、だ。
余計わかりにくい。
しかも、MPも底を尽いてきた。
一旦脱出しよう。
サマンサ王女、リレミトを頼む。
ボクはMPが足りなくて、リレミトもできない。
ボクたちはベラヌールの宿に1泊し、
また洞窟に潜った。
フロア1からスタートだ。
もう何回このフロアを通ったことだろう。
落とし穴の位置ももう覚えてしまったよ。
というか、
何回も落ちた落とし穴ともなると、
塞ぐのも大変なのだろう。
竹で骨組みを作って草を敷き詰め、
その上から土を盛っているんだろうけど、
土の色がそこだけ違うじゃないか。
ボクの目はごまかせないよ。
と、油断して、
その隣りの落とし穴に落ちてしまったよ。
また腐った死体広場か。
次々と腐った死体が襲い掛かってくる。
彼らは生前にも不良染みていたんだろう。
やっぱり腐ったヤツは毒も吐く。
真面目なろと王子はその毒を正面から受け止めてしまうから、
キアリーも大変だよ。
腐った広場を脱出したボクたちは、
また落とし穴を避けて進み、
暗記した無限回廊を突破し、
心眼で第2の落とし穴フロアの穴を全て回避する。
ちなみに、このフロアは、
4歩に1歩が落とし穴だ。
点在する見えない穴を心の目で見ながら進むんだ。
そんな折りに、
ドラゴン2匹とバーサーカー2匹が立ち塞がった。
むむっ!
ボクの心眼によると、
1歩上と1歩下には落とし穴がある。
ドラゴンとバーサーカー計4匹は、
なんとも狭い1歩のスペースにひしめき合っている。
しかも、
ボクたちもそのマスを通るしかないんだ。
戦わないわけにもいかない。
かなりの苦戦を強いられたよ。
何せ1歩のスペースで3人と4匹が戦うんだからね。
風の塔でのことを思い出したよ。
あの時は、サマンサ王女の、
見事なゼロ距離バギで難を逃れたものだけど、
今度はゼロ距離イオナズンを見舞ってくれたよ。
こればっかりは天才的だと思う。
おかげでボクたりは辛くも勝利することができた。
と、
ドラゴンが宝箱を落としていったよ。
中身は破壊の剣だった。
その剣を握って油断したボクたちは、
1マスでの戦場から足を滑らせ落とし穴へと落ちた。
落とし穴の上に宝箱を落とすとは、
狡猾なり、ドラゴン。
悔しいかな、ボクたちはここでリレミトだ。
ベラヌールに戻ったボクたちは、
悩んだ末、破壊の剣を道具屋で売ったよ。
11250ゴールドで売れた。
こんな呪われた剣よりも、
今は薬草が欲しいんだ。
薬草を飲めば、
時には50以上のHPを回復することができる。
べホイミでも40しか回復しないときもあるからね。
薬草のほうが、安心して回復に使えるというわけだ。
ボクたちの道具袋ときたら、
1人当たり8個までしか道具を入れることができない。
装備品を入れて、だよ。
鎧は道具袋に入っていないはずなのに、
鎧を着ているだけで、
何故だか道具袋に薬草が入らなくなる。
3人の道具袋の合計が24枠なのに対して、
3人の装備品の合計は12枠ある。
そして鍵が3つ。
邪神の像にルビスの守り、
世界樹の葉にキメラの翼。
そして薬草が5枚でいっぱいなんだ。
破壊の剣なんて持っておけないよ。
と、そういうわけで、
薬草を5枚持って、
ボクたちはまたダンジョンに潜ったよ。
だんだんと手馴れてきたものだよ。
ダンジョンの作りは手強いが、
着実に攻略できている気がするんだ。
ボクたちは、また無限の十字路まで来た。
東、左、右、右、上。
今度は左右通路だ。
左に進む。
と同時に、はぐれメタル2、ホイミスライム6の、
仲良しお友達モンスターだ。
ボクたちはまた逃げ出したが、
仲良しモンスターたちはまた追いかけてきた。
くっ。
はぐれメタルめ。
友達がいれば強気なやつだ。
振り切るのに苦労する。
と、こんなことを繰り返していると、
いつも思うんだ。
逃げるときに、
なぜいつも最初に走り出すんだ、ろと王子?
普通キミが魔物を食い止めている間に、
後ろから徐々に逃げて行こうと、
そう考えるものなんじゃないのかい?
そうすれば、
逃げている間の敵の攻撃は、
ボクやサマンサ王女には届かずに、
やたらめったらタフなキミだけが、
ダメージを受ければ済むだけじゃないか。
キミが最初に逃げてしまうから、
サマンサ王女がいつも逃げ損なって、
それで彼女が死んでしまうじゃないか。
敵に背を見せるんじゃないよ、ろと王子。
15代かいんを見習いたまえ。
誰にも背を見せずにカニ歩きをしていた祖先を
もっとリスペクトしたほうがいい。
と、揉めてしまい、
また、どこまで来たのかを忘れてしまったよ。
おかげで、
ドラゴン4匹に絡まれて、
サマンサ王女が噛み殺されてしまった。
リレミトだ。
また最初からダンジョンに潜り、
十字路まで戻ってきたよ。
だんだんとやっつけになってきた。
十字路を東、T字路を左、T字路を右、次は…
と投げやりになっていたところで、
落とし穴に落ちてしまった。
こんなところにもあったのか、落とし穴。
油断したよ。
脱出だ。
再挑戦だ。
再、というか、
再々再々再々…何回言えばいいかわからないよ。
お茶の子再々でないことだけは確かだ。
そうしているとベビルに襲われた。
ベギラマが怖いと思ってマホトーンをかけた。
と、ベビルはベギラマを唱えずに、
仲間を呼ぼうとしている。
しまった。読み損ねたか。
早く倒さなければならなかったんだ。
と、ちょっとだけ後悔していたところ、
マホトーンの効果は意外にも、
仲間を呼ぶことも封じてくれていた。
あ、そうか。
口を封じれば声が出ないんだから、
仲間呼べないのも当たり前じゃないか。
うん。知ってた。
知ってたよ、サマンサ王女。
だからマホトーンをかけたんだ。
知的だと言ってくれたまえ。
白けた顔をしないでくれ。
そんな白けた顔をした罰が当たったというべきか、
次に現れたキラーマシンの集中攻撃に遭って、
サマンサ王女は殺されてしまったよ。
しかし安心してくれ。
ボクはこのほどザオリクを覚えたんだ。
すぐに生き返らせてあげるから、
またルカナンでヤツの装甲を壊してくれ。
と、思ったのも束の間、
どうやらザオリクは戦闘中には使えないみたいだ。
結局、サマンサ王女は棺桶の中に安置させたまま、
ボクとろと王子でなんとかキラーマシンを倒し、
ザオリクで王女を助けられる運びとなった。
MP15も使ってHPが1しか回復しないなんて。
しかも戦闘中には使えないなんて。
なんとも使うのに悩ましい呪文だよ。
ま、兎にも角にも。
サマンサ王女を棺から出すことができ、
ボクたちはまたダンジョンを進むことができた。
え?棺はいつも持ち歩いてるのか、だって?
そういうわけじゃない。
薬草1枚を持つのに苦労するんだ。
棺なんて持ち歩けるわけないだろう?
巨人の硬化能力みたいなものさ。
死ぬと出てくるんだよ。
もちろん、生き返った後は、
洞窟内にポイ捨てさ。
きっと腐った死体が休憩するのに使ってくれるだろう。
ボクたちは、
また十字路を東に進む。
T字路を左、T字路を右、上下左右通路を右、
上下枝分かれを上、左右枝分かれを左。
ここからはまだ未知だ。
今度は上と右に通路がある。
ボクたちは上の通路を選んだ。
するとT字路に差し掛かった。
右に行こう。
そして、右の道を選びしばらく進むと、
上り階段が見えた。
ボクたちは階段を上る。
と、ついに洞窟を抜けることができた。
一面の銀世界。
ロンダルキアだ。
やった!やったよ、ろと王子!サマンサ王女!
ボクたちは、
ついにハーゴンのお膝元、
ロンダルキアへと辿り着いたんだ!
世間の記録的大雪なんてなんのその。
そんなものは、ここでは当然のこと。
ロンダルキアは雪の大地だ。
深雪に足を埋めながら、ボクたちは進んだ。
途中、ギガンテスに襲われたけど、
ドラゴン4匹やキラーマシンと比べると、
大した脅威ではなかったよ。
深い雪をかき分けながら、
ボクたちはしばらく進む。
と、こんな雪の世界にも、祠があった。
恵みの祠だ。
ボクたちは勇んで飛び込んだ。
ろと:レベル27
カイン:レベル26
サマンサ:レベル21
紋章:☀★☾
♥

しがな ぼれぶ ぷぴはち
そがの ぴぼゆ まぶばぼ
まねれ ぺろこ ちほえい
らけう みたが ふごぞぞ
むぎみ えはつ ぺす
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目次
【1話:出会い】
【2話:銀の鍵】
【3話:ムーンペタ】
【4話:ラーの鏡】
【5話:ドラゴンのツノ】
【6話:ルプガナ】
【7話:アレフガルド】
【8話:大灯台】
【9話:ベラヌール】
【10話:デルコンダル】
【11話:ペルポイ】
【12話:テパ】
【13話:盗賊ラゴス】
【14話:海底洞窟】
【15話:ロンダルキアへの洞窟】
【16話:ロンダルキア】
【17話:ハーゴンの城】
【18話(最終話):破壊神シドー】
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