先月から始めた那義が選ぶ月別ベスト５。
新刊既刊を問わず、
1ヶ月の間に那義が読んだ本の中から
1位から5位まで選んでいます。
シリーズモノをまとめて読んだ場合は
シリーズで1作品としてます。
タイトルをクリックすると那義のレビュが開きます。
蛇淫の血
蜘蛛の褥
蛇恋の禊
赫蜥蜴の閨
著者：沙野風結子
もうこれがダントツの1位！
沙野さんのヤクザモノでイラストは奈良千春さん！
社会の裏側に生きるヤクザたちの激しく切ない恋のお話。
蛇、蜘蛛、赫蜥蜴と３カプの物語です。
シリーズの中での那義のトップは『蛇恋の禊』でしょうかね。
心がすれ違ってしまう二人ですが、
攻めの愛の深さに感動でした。
椿びより
椿だより
著者：イシノアヤ
厳密に言えばＢＬとは呼べないかもしれないけれど、
相手を想う気持ちがちゃんとあって、
カプと子供と3人で家族になっていく。
読んでると心が和み、癒され、温まります。
何度でも読み返したくなる作品です。
幾千の夜 第二夜
著者：木下けい子
やっと想いが通じ合った二人なのに
その想いが強過ぎてかみ合わなくなっていってしまう。
第一夜から1年待ってやっと出た第二夜ですが、
またしても切ない展開でした。
第三夜が待ち遠しい…また１年先かぁ…。
獣の月隠り
著者：沙野風結子
『獣の妻乞い』の続編です。
猟獣という過酷で悲しい宿命を背負う生き物の
切ないまでに純粋で真摯な愛の物語。
猟獣を産み出した人間とのコイバナもあり、
それによって、人間と猟獣の在り方が変わり
前作を含めたシリーズとしてのハピエンになっています。
人間と猟獣たちの明るい未来を示唆した
全プレ小冊子（既に終了）も良かったです。
レビュはコチラ→ 獣の未来
終わりなき夜の果て (上)
(下)
著者：和泉桂
和泉さんの『清澗寺家シリーズ』、
第一部完結編として大団円だったのではないかと思います。
それぞれが自分たちの在り方と、目指す未来をみつけています。
長男、三男の里帰りが実現し、過去の綻びも修復され、
暮らす場所はそれぞれ違うけれど、
清澗寺一族としての絆がしっかりとできました。
清澗寺家初代伯爵・貴久の掌編もあり、
とても満足できる完結編でした。
第二部にも期待します。
1位の『蛇淫の血』と『蜘蛛の褥』は絶版ですが、
古本を見かけるので入手可能かと思います。
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