沙野風結子×奈良千春祭り開催中@那義

シリーズ最終巻です。
もうこのシリーズ大好き!
読み進むほどに引きずり込まれ捕らわれます。

この作品は、これまでの3作の岐柳組に敵対する組織・熾津組サイドのお話です。
蛇と蜘蛛のキャラも出てきますよ。


これまでのレビュはコチラ

蛇淫の血  蜘蛛の褥  蛇恋の禊


赫蜥蜴の閨 著者:沙野風結子 イラスト:奈良千春
リンクスロマンス BL小説 2008年6月
★★★★

赫蜥蜴の閨 (リンクスロマンス)/沙野 風結子
¥898
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◆あらすじ(ノベルズ裏表紙)
高柳商事大阪支社長の高柳光己は、英国人の血が混じる端麗な容姿に美しい妻…と、誰もが羨む人生を歩んでいる。しかし、会社のために自分を利用する社長の義父や、我が儘な妻に振り回され、光己は鬱屈した日々を重ねていた。ある日、光己は妻の浮気をネタに熾津組の若頭、熾津臣に強請られ、陵辱されてしまう。なぜか執着され、執拗に繰り返される行為に光己は理性を徐々に蝕まれていく。だが、次第に奇妙な開放感と安らぎを感じるようになり…。◆


強気で頑丈な受けです!

どれだけ陵辱されても、心だけは屈しないんですよ。

攻めは、前3作でラスボスだった冷酷無比な極悪非道キャラ。
もうめっちゃ凶暴!

なので攻め×攻めな雰囲気ですwww
それぞれが抱える過去の重さと現在の閉塞感が
物語をダークにハードに展開させていきます。

沙野さんのヤクザモノ。
ヤクザを美化する綺麗事は一切ないです。
あくまでも社会の悪としての扱い。
この潔さがあればこそのお話の面白さだと感じました。

さらにその悪の中で、
敵対する組同士の抗争という局面があり、
視点が変われば、凪斗も敵になるわけで。
そういった部分も容赦なく書かれてるのが面白い。

カプについては、その関係が陵辱から執着へと変わりますが、
そこに愛情表現や、甘さのある描写はないのですよ。

にもかかわらず、相手に惹かれていく心情変化がしっかりと伝わってくるんです。
クライマックスなど胸を絞られるような展開です。

沙野さんのテクニックにヤラれッぱなしって感じ(笑)

エロはほとんどが無理矢理なのですが、痛さはありません。
でも臣が絶/倫なので、光己のオシリは痛いと思うwww

熾津組vs.岐柳組の対決シーンもありまして、

その時には、凪斗の成長も見られます。
蛇な顔もバッチリですよ。
角能と久隅も出てきます。

終盤は血まみれでHとかあります!
二人とも、もうさっさと病院行けよ!
って言いたくなりましたがwww


奈良さんの絵。萌えも迫力もたっぷり楽しめます。

表紙絵の二人の視線の強さに惹かれました。
そして口絵で衝撃!
顔が見えない状態の攻めと受けの絡みと
二つの瞳の構図がすごいインパクト!
本文読んでこの構図の意味を理解しましたが。

口絵の絡みがまたエロいのよ!
二人ともまっぱです。
で、正常/位で挿入中の二人をフカンで描いてます。
だから攻めの背中からオシリを通って太ももまでに彫られてる刺青がバッチリ!
奈良さんの刺青絵って秀逸だよねー!
すごく緻密で詳細に描かれてます。

臣の刺青は赫蜥蜴。
紅蓮の焔を纏う蜥蜴です。(ポケモンのヒトカゲみたいな?←違います!)
これには深いいわれがあるのですが、
それがエピローグで明かされたときに
ちょっと心が震えました。

エピローグのラスト、好きです。


手持ちの沙野×奈良作品がなくなったので
沙野×奈良祭りは、これにて祭り終了ー。

次は、奈良千春祭りでイクか、
沙野風結子祭りでイクか、
どっちにしましょうねぇ?( *´艸`)ムププ



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