二見シャレード文庫『DRは龍に立つ』の新装版です。
清和の組長就任と、氷川の二代目姐誕生のお話です。
いやぁ清和、怖い!
やっぱヤクザでした。
舎弟たちから恐れられる極道としての顔、
眞鍋の昇り龍の冷酷無比な顔が読めます。
清和視点のお話があるので
清和の熾烈さ、冷酷さがわかるとともに
氷川に対する深く熱い想いも伝わります。
これまでのレビュはコチラ
↓
龍の恋、Dr.の愛
龍の純情、Dr.の情熱
龍の恋情、Dr.の慕情
龍の灼熱、Dr.の情愛
龍の烈火、Dr.の憂愁
龍の初恋、Dr.の受諾
二見シャレード文庫版
DRは龍に乗る
龍の宿命、Dr.の運命 著者:樹生かなめ イラスト:奈良千春
講談社X文庫ホワイトハート BL小説 2009年8月
★★★★
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◆あらすじ
「俺は眞鍋組から離れない。先生は俺から逃げない」 眞鍋組の金看板、橘高清和を恋人に持つ美貌の内科医・氷川諒一は、ひとつ大きな悩みがあった。 それは自分の大切な可愛い清和くんがヤクザということだ。 清和が組長になる日が近づいたとき、反対派から氷川を守るため、清和は彼を実家に預けるのだが。 ファン待望の氷川の姐誕生&清和の組長就任編『DRは龍に立つ』が大幅加筆修正で登場!! ◆
X文庫版でも簡単にですが語られている
清和が組長になった流れが
ここで詳しくわかります。
眞鍋組組長が倒れ、植物状態であることは
極秘事項で眞鍋組組員たちも知りません。
眞鍋組若頭である清和の養父・橘高が
本来であれば跡目を継ぐのが筋なのでしょうが
警察の暴対法以降、
昔ながらのやり方ではヤクザは稼ぐことが出来ず
単なる犯罪組織になるしかない。
時代の中で生き残るため、
頭脳派である清和が二代目となるのは
橘高だけでなく、眞鍋の妻・佐和も認めています。
ただ、眞鍋組には古い考えの組員が多く
橘高の舎弟たちも含め
反清和派の数が圧倒的に多いのです。
そんな折、反清和派に組長の容態がバレ
清和の二代目襲名に当たって
眞鍋組に内紛の火種が起きます。
氷川には極道としての顔を
けっして見せようとしない清和ですが
その実態は恐ろしい人ですよ~。
『邪魔者は消せ』が清和の基本。
冷徹にその命を下します。
『やれ』の一言で。
一方氷川は、清和をヤクザにしたくない。
二代目なんてとんでもない!
のですが、清和はそれを承諾するはずもなく。
相変わらず何をしでかすかわからない氷川が一番怖いwww
でも、橘高の妻・典子も
眞鍋組の姐・佐和も
氷川を認めてるんですよ。
典子なんて、清和の嫁だから
姑として嫁いびりするなんて宣言したりw
でも、氷川にも母のような暖かい愛情を向けてます。
親の愛を知らない氷川もまたそれを敏感に感じ取り…。
氷川を愛し、氷川を守る清和ですが、
ヤクザをやめる気は全くなく、
それだけは何があっても曲げないため
時折、氷川に対しても厳しい言葉を浴びせます。
清和視点のお話は
氷川視点で書かれていた部分が
清和視点で書かれてるするので
氷川の見てないところで何が起きていたか、
清和がどう思っていたのかがわかります。
氷川は清和の気持ちをほんとよく理解してますね~。
シャレ版の新装版なので、
Hも普段の龍&Dr.よりは少しだけ濃い目です。
でね、初恋と宿命の2冊同時発刊ってことで
表紙が繋がってるんですよ!
(>▽<)きゃー♪カッコイイー!
こうやって2冊並べて飾りたくなる!
樹生さんのあとがきは逆になっちゃってますが
龍の初恋、Dr.の受諾には
清和、リキ、橘高、典子で、
背景が眞鍋のシマの夜景
龍の宿命、Dr.の運命には
氷川、ショウ、志乃、藤堂で、
背景が昼間の明和病院と町並み
あぁぁこうしてみてもやっぱ奈良さんってすごい絵師さんですね!
感動ーーーーー!
続いて、二見シャレード版の『DRは龍と立つ』を読みます。
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