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好きなミステリードラマは?  映像業界☂ネタ:好きなミステリードラマは? 映画 『鬼畜』 …ありゃ ミステリーじゃねかったか?  参加中 
 
 
theme:黄昏の芸能ブローカー  
    
    
       action 019  
    
    
世の中には色々な職業があって、
日本の映像業界のスタッフ側(?)の一人、
自分の好きなことを堂々とやって
とても楽しく仕事をしている人もいた! 
…ということを発見した瞬間がある。
俺も初めて逢った時はちょっとビックリした。
「世の中にはこんな人もいるんだ」
視野が拡がった。
ここではその人のことを仮に
“芸能ブローカー”
と呼ぶことにしよう。
本人も、
「オレは芸能ブローカーだ」
と云っている。
云っているだけでなく、
やっていることも芸能ブローカーそのものだ。
    
    
1998年10月4日。 芸能ブローカーから電話がきた。 
    
「あ、●下だけど。南ぃ、おまえ明日あいてるか?」 
「はい。大丈夫です」 
「んじゃ4時に電話くれ」
(ガチャ。) 
  
  以下、2時間後の☎。 
  
「あのなぁ、ヘルプってことで ウチの仕事じゃないんだけど 
今日の午前中、あっち(別の事務所)から連絡あってな。 
ゲームセンターの店員 兼 サラリーマン通行で 
芝居できるの一人よこせってんだよ。
それがなぁ、どうも本編(映画の撮影)らしくて、スタッフは先に行ってて
泊まり込みで撮ってるんで、朝9時に現地集合になるってことなんだけど  
大丈夫だよな?」 
「あ、はい。お願いします」 
「んじゃ、タイトル、『あつもの』。 
集合、春日部駅西口改札前、朝9時。
北千住発の準急8時4分てのに乗ってくれ。 
オールシーズン、スーツ2着。ラフ一着。黒の短靴。
店員の衣装は向こうで用意してるからな。 
それと…ったく、本編のくせに衣装くらい用意しろっての。 
ウチは衣装屋じゃねぇんだから…ブツブツ 
商店街の通勤時間てことでバッグと、それから 
シーン替わりでコートも用意な。
ま、荷物 重たくなるけど ひとつ頼むわ。」
「はい」 
「途中、ロケバスで移動ってなってて21時まで。もしくは終日ってことで 
FAXで送ってきた内容みると、今んとこどうなるか帰りの時間わかんねぇけど 
2シーンしかねぇみてぇだから たぶん午前中には終わるだろ。 
もしそれ以上かかっても大丈夫だよな。」 
「はい」 
「ウチの仕事じゃないんでオレは もちろん 
ウチからは誰も行かないけど現場では
あっちのマネージャーと助監督の指示に従ってな。
あ、それと終了時間は また翌日 連絡してくれ。」
「はい」 
「じゃぁな。」
(ガチャ。) 
    
    
ということで 
20世紀も終わろうとする季節の変わり目、 
詳しい場所は忘れてしまったけど 
当時の撮影の仕事のメモがあった。 
もう何年も前のことなので 
ここから先は今こうしてまた断片的に記憶を辿る。 
    
    
当日は朝から少々の雨模様でも晴れ間も覗く秋の気配だった。 
寂れた商店街の一角で、そのゲームセンターそのもの、
おそらく空家を借りてロケ現場として用意された架空の店のようなもので
店内に並べられたゲーム機の数々も普段は使われていない様子だった。 
主演の役者がヒロイン役とそのゲームセンターで出逢う…  
という設定のシーンだったか? 
午前10時頃までは、ほぼ待ち時間。 
いつものごとく蝶タイとベストイカニモという判りやすい衣装を着せられ 
フレームから完全に外された場所。店内の片隅に俺は座っていた。 
店のガラス越しに通りが映るので 
俺のほか数名の仕出し要員は役者の背景を行ったり来たり。 
そしてまた、店の外から中へ切り返されるキャメラワーク。 
そこへ主役も登場。 
    
スタッフ 「おはようございます。昨日は眠れましたか?」 
緒 形  「はい。もうあれからグッスリ!」 
スタッフ 「なにか お飲みになりますか?」 
緒 形  「いや、今はいいです。」
 
    
主演俳優の方は、それなりの貫禄あっても決して威張ることのない気さくな感じで 
自分が今日の今、なんの仕事をしているのか? 
現場に訪れる関係者のうち まだ撮りの内容についてよく知らない同年代の人にも 
丁寧に説明していた。 
    
緒 形 「実は わたしもねぇ、台本を読ませて戴くまでは何も知らなかったんですけど 
      ------- 中略。 ------- 
     どうやら、その菊のことを 『あつもの』と呼ぶそうなんですよ」
 
    
映画でもテレビでも撮影現場では
役者さんが普通の民間人に話しかけるというようなことは あまりにないし 
また、ザックバランに話しかけるほどの勇気ある民間人(ギャラリー)も めったにいない。 
そして仲には、映像の背景で動く仕出し(エキストラ)は 
あくまで 動く小道具でしかないのか? それが当然の世界のように 
こちらから挨拶しても 一切それに返すことをしないベテランの役者もいたりする。 
それは決して、人格的に余裕があるとかないという問題ではない。 
演じる側にとっては、その仕事が真剣勝負であるほど 
余分なモノに囚われずに、いま自分がやってることが何なのか? 
ということに集中しているだけのことだとおもう。 
    
それでも、その日、俺が見た役者さんは、ちょっと違ってた。 
たぶん、台本をひとおとり読んで頭に入れた時点で 
あとはもう一旦キャメラが回るまではニュートラルの状態だったのかもしれない。 
演技者、表現者、役者、俳優というものは常に 
その役柄が現実の自分とは別の人格であっても 
その者の実在や架空ということに関係なくして 
自分自身と、仕事として与えられた役の人格との区別をつけて 
スイッチの切り替えできないと・・・・なんだよな。 
そうじゃないと一年に何人もの色々な役はこなせないし 
世間や業界に貼られるような 
あれはあのヒトのハマリ役というレッテルで 
何を演っても決った形に留められてしまうと 
そこから抜け出るのも精神的に てぇへんな状態になっちまうケースもある。 
    
あの日、わずか数時間のうち、数十分という短い時間に 
その役者さんには 
「既に そういうことも乗り越えてきた人間なんだなぁ…」という風格を感じた。俺はな。 
    
そして、そんな撮影の合間のことだった。 
    
緒 形   「あのぉ~、すみません。」 
南 (店員) 振り向く。 
緒 形   「お手洗いは どこですか?」 
南 ()  「自分も今日ここへ来たばっかりで よくわからないんですけど。
        たぶん、そこのドアがそうだとおもうんですが…」
 
緒 形   「あ、そうですか。ありがとうございます。」 
内心 「俺は店員じゃねぇっつーの。スタッフ!ちゃんと教えてあげといて!」 
    
    
う~ん。 いま想い起こしても さすが、
主演ドラマのアイドルが最終回の現場をすっぽかしても 
重要な相手役でありながら、「それがケシカラン!!」とはせず 
自分の仕事は最期までキチンとやり遂げる姿勢のお父さん… 
ポケベルが鳴らなくても怒らない
! 
スイッチの切り替えは見事。 
そういう人だったです。 
そしてその奥行き、人間性の幅こそが 
数々の名作、名演、話題作を世に贈りだしてきたことに 
大きな役割を果たしていたのだと信じます。 
その証拠に 見る側をいつも新鮮な気持ちにさせてくれた。 
    
    
ご冥福おいのりいたします。 
 
 
 
 
 
 
  
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action 018 
    
    
世の中には色々な職業があって、
日本の映像業界のスタッフ側(?)の一人、
自分の好きなことを堂々とやって
とても楽しく仕事をしている人もいた! 
…ということを発見した瞬間がある。
俺も初めて逢った時はちょっとビックリした。
「世の中にはこんな人もいるんだ」
視野が拡がった。
ここではその人のことを仮に
“芸能ブローカー”
と呼ぶことにしよう。
本人も、
「オレは芸能ブローカーだ」
と云っている。
云っているだけでなく、
やっていることも芸能ブローカーそのものだ。

    
関東地方にもスギ花粉が飛び交う季節 のある日、
芸能ブローカーから電話がきた。
    
「南ぃ、おまえ ドキュメンタリー演ってみねぇか?」 
「なんのですか?」 
「いやな、スカパーでやってる番組なんだけど
映画専門で現場にスポットをあてて 
マニア向けに作ってるヤツなんだけど。
二日か三日くらいのスケジュールで収めるのが条件なんだ。
現場と、それから“後日”ってのがあって 
自宅へ行ってインタヴューするとか何だかで 
向こうの都合で動けるかどうかが問題なんだ。
おまえが演るっていうんなら 
これから先方に話つけてみようと思うんだけど。どうだ?」
「いいっスよ。いつでも。」
「そうか。撮影の現場は、ちょうど加藤さんのとこがあるだろ。
おまえ こないだ、スタジオでアイヌ人やったときに
どんだけ面ワレてた?」
「いや、あの衣装じゃ、ほとんど誰だか判らないっスよ」
「それもそうだな。じゃ、そっちの方はオレがなんとかするから 
スケジュールの方、たのむな」
「はい」
「それと、後日の分は、おそらくハンディVTRカメラ持って誰か一人が行くと思うんだけど  
子供がいる自宅へお邪魔しても大丈夫だろ」
「はい、問題ないです」
「じゃ、またあとで連絡すっから。 奥さんにヨロシクな。」

    
てなわけで… 
    
    
    
    
     
    
     
☟ つづく。 
    
    
     
    
     
☟ NEXT 
    
    
     
    
    
    
三浦半島にもスギ花粉が多い時期で参ったよ
    
    
    
    
    
    
    
     
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 シリーズ『白状します』 2007  みなみ まさあき 40歳。 告白します! (VOL.1)?
   
    
こんばんわ。ドラマLIP STICK 第5話 で三上さんの座る席にケーキを運んだ みなみです。
平井さん、お元気ですか? その節はお世話になりました。 
   
いや、ちょっと想い出しただけ。
なぜかっちゅうと、さっき、夜8時前に
黄昏の芸能ブローカー から電話があった。
俺のケータイ…へ。
   
   minamikeitai005
   
この何週間か壊れてたんだけど
バッテリー・パックの裏側にホコリが溜まってたので
仕事の休憩の合間にティッシュ ティシューでそれを拭うと
この10年目にして使えるようになった。
それにしても驚いたよ。
今頃になって仕事の依頼 ではないだろうけど
芸能ブローカーから直接に電話をもらったのは久々だよな。
まだ生きてたよ。
今は自分でプロダクションを起こして
相かわらず都内近郊のロケ先を駈けずりまわってるらしい。
   
「南ぃ、おまえ今どこにいるんだぁ?」 あのガラガラ声
「佐渡です。」
「ああ、やっぱりまだ佐渡にいたのかぁ」
「はい。酒づくりやってます!」
「そうかぁ、相かわらず酒つくってんのかぁ。
ところでオレも一度、そっちへ行ってみようと思ってるんだけど
今は寒いだろ。もう少しあったかくなって春先にでも
そっち行ってみてぇんだけど、南の携帯番号が
どこ検索しても出てこなくってよぉ。
今やっと見つけて こうしてかけてんだ…」
「元気なんですか?」
「ああ、なんとかやって…最近なぁ、
ノロウィルスに とっつかれちまってよぉ、やっと調子よくなってきたとこだよ」
「そういえば何ヶ月か前にイナジ君
と電話で話しましたよ」
「いなじぃ? ああ、この二日くらい前にアイツんとこへ仕事まわしてやったなぁ。
そうか、イナジの奴も おまえんとこへかけてたのかぁ…。
まぁ、そのうちそっちへ行くから、そん時はヨロシクな」
「俺、休み取れる日が合わせられないかも知れないですよ!」
「いいんだよ、観光案内なんてしてくれなくたって。
夜ちょっとやって、泊まるとこや なんだか世話してくれるくらいでいいんだよ。
あとはどうってこたぁねぇから心配すんな。
ま、そっちへ行って、佐渡へ着いた日に また電話すっから、頼むな。」
   
ということで、あの芸能ブローカー は佐渡まで来るつもりらしい。
読者のみなさん、実在の姿を画像で紹介できる日も近い…かも知れない。
おたの隅に。
   
して、俺の日記ブログ、
『噂のヘヴィ・ウェブログ“Mind Resolve”』 2007年1月号では
かねてより、「ストーンズのファンク特集 」をやる とか、
哲也さんの楽曲紹介 も途中までになってしまい、
ここんとこ、どうしたものか? 
世間様の常識に敵対モードでどうにもならんかったよな。
こんな調子だと、俺はますます、シャバから取り外されたまんま
せっかく読んでくれてる人にも失礼きわまりねぇよな。
なんだかねぇ、正直いって、カラダがダメみたい。俺が。
そんなに疲れてるわけじゃないんだけど
精神と肉体のバランスがあまり かんばしくなかった。
朝おきてもヒゲ剃るのも面倒だったりな。
筋肉と肝臓の関係
仕事はヤル気あるんだけど、この家へ帰ると
どうにも落ち着かなくなってくる。
煙草に火を灯してみても、穏やかな気持ちでいられるのは わずかなもんだ。
宇崎さんも歌ってたように『住めば都』なんだから…といっても 
ダウンタウンにFightingを付けるほど俺の人生は立派なもんじゃねぇし 
気の持ちようも都内を廻り巡る電車に乗ってるときよりはマシかも知れんけど…
んまぁ、そんなこたぁ、どこへ住んでても、どこへ行ってみても 
俺みてぇな野郎は何かに対しての苛立ちや反発心が
マトモに治まった試しが、ここ5~6年…正確には
1998年の3月17日以来、 ほとんどない。
2000年の夏に子供が誕生して以降の俺のオマケ人生
グリコやカバヤ のようにはいかない。厄介なもんだ。
どこへ行こうと不条理や理不尽がつきまとう。
カネの問題にしても家族の問題にしてもな。
それが誰の所為とか世の中の何かが気に入らなくって、どーのこーのの以前に
ぜんぶ自分でやってることなので 
とにかく不安のよぎりや嘆き・苛みの無駄な時間を
なにか自分の好きなことやる時間に置き換えないとなんだよな。
けどなぁ、ああだのこうだのブログ以外にも書くことも
いっぱいあってな。Rudolfモヤシ君とかデカパン君のようにはいかない。???
そんなふうに気分転換てやつを日常のどっかで取り計らうにも
寝る時間より書くことの方が優先しちまう。
んで、なにか書いてるつづき
直しては 読み返し、直しては読み返し
いつの日にか、ちゃんとした海外出版へ漕ぎつけるためにも
いったんぜんぶを捨てないことには
アタマん中によぶんなモノ (?)が邪魔しすぎて
眠ってるはずの豊かな発想が芽生えてこないわけ。
でもってまた苛々する。
どっかでまた、この命をこの世とつなぎとめておかなきゃなんない想いもチラついて
アホなこと 考えるよりも、ネット先のダレ逸れの言葉に
生きる勇気とか、死に損ないが這いあがろうとする気配…等に
今日の励ましを見出すしかない。
大したことはない。
他人の愛情を見て訊いて知って、なんとか持ち堪えてる。
パチンコやって呑んだくれてるよりはマシだろ。
そんなとき、芸能ブローカー から電話があった。
生きているうちに、もう一度だけ逢っておきたい一人だったので
嬉しかったよ。
こんな俺でも覚えていてくれたんだ。
   
んで、ご本人は、インターネット上に自分のことが書かれてるなんて知らない。
知らないけど、俺は世間の映像芸術の裏側の影で
常に何かを支え、日々を自分なりに生き凌いでいる姿を
俺の知る限りの範囲で書き残す。
なにをやったわけでもない。デカイことなんて、ひとつもやっちゃいない。
役者の育成に力を注ぐような立派なタマでもない。
単に現場から現場、ロケ先からロケ先へ 
他人の夢や希望を利用して“動く小道具 ”を回してるだけだ。
映像の背景が、そのシーンの雰囲気を最大限に活かすための“仕出し”。
役者こそ、戦後の日本の世の中では川原コ●キと呼ばれ、
エキストラなんてのはもう、それ以下の扱いでしかない。
基本的に台詞はなく、喋らないし、特定の演技は要求されない。
アクション・ノイズも必要に応じて使われることもあるけど終始無言。
人権尊重、人権保護の社会常識の中では
「パントマイムでお願いします!」
というように御丁寧な助監督もいるけど
パントマイムなんて素晴らしいもんじゃない。
音を立てずに台本と監督のイメージ通りに動く、お人形さんだ。
それが警官であろうと刑事であろうと単なる通行人であろうと
数によってはカネの動き方がちがってくる。
どんな映画もドラマもハリウッドの池田…じゃなくって、タイサクも 
どっかの宗教団体のPVであろうとVPであろうと
泣いた顔が、どうしても笑ってる顔に見えてしまう女優も 
カネ貰ってる限りは素人じゃない。
明日のギャラが美術費と共に削られようと
そういう仕事をちゃんと理解して、
来る日も来る日も徹底してる人も仲にはいる。
芸能ブローカーは今も、そういう人たちを即戦力として
日本の映像芸術界を片隅で支えてるわけだ。
この世に産まれて、ものごごろついた時から な。
捨てるモノは もう何もない。
必要なのは明日の天気の行方とカネの計算だけだ。
傍からは893な商売に思われても
世間様の大事な大事なテレビ局の瞬間視聴率がどうあろうと知ったこっちゃない。
台本の内容にもよるけど
どっかのスポンサー企業や製作会社が一発アテタイ時は
ドラマでも映画でも冒頭シーンに大勢の人影が必要になる。
その情報を巷の知らない衣装合わせの前の段階から訊きつけて
他に横取りされないうちにツバをつけとく。
ただね、日活全盛期の昭和の美を飾る数々の名作の裏で
あの芸能ブローカーが「おはようございます」の業界挨拶で築きあげてきた信頼は
どこぞの宗教団体の広告塔にされてる女優さんが、どんなに毛嫌いしようとも
おそらく、今の日本の映像業界よりハリウッドなら理解される…と思うよ。
ご本人は英語もロクに話せない与太者だけどね。
   
てなわけで、魂に『日活』の二文字を刺青してるような男、
黄昏の芸能ブローカー ”は、
俺のペン…俺の右手で片手撃ちされるキーボードによって蘇る。
   
優作さん、あなたがいなくなった今も
あなたの芝居を影で支えつづけた一人。あの男は
今まだ、あなたと仕事ができた楽しさを胸に
光化学スモッグも下で面白おかしく生きてますよ。

   
   
   
   
      action 016 
   
   
世の中には色々な職業があって、
日本の映像業界のスタッフ側(?)の一人、
自分の好きなことを堂々とやって
とても楽しく仕事をしている人もいた! 
・・・・ということを発見した瞬間がある。
俺も初めて逢った時は ちょっとビックリした。
「世の中には こんな人もいるんだ」
視野が拡がった。
ここではその人のことを仮に
“芸能ブローカー”
と呼ぶことにしよう。
本人も、
「オレは芸能ブローカーだ」
と云っている。
云っているだけでなく、
やっていることも芸能ブローカーそのものだ。

   
「南ぃ、さっきロケバスからスタッフがひっぱり出してた黄色いカゴに
使い捨てカイロがあったんだけど、次のシーンの衣装替えんときに
オレに一個もってきてくれねぇか」

   
とある時代モノ・ドラマのロケ先。
季節、春先。早朝。集合は新宿スバルビル前
都内より遥か離れた山々に囲まれた山村の神社前にて。
辺りは雪が残っている場所と
朝陽で溶けた雪が泥濘を作ってる場所と…足元は悪かった。
衣装はすべて和服に素足。まだ靴下のない時代。
設定:チョンマゲが消えた大正時代。
タイトル:『
(全3話)。監督:大山さん (映画 ではない。)
製作チーム:カズモ。チーフ助監督:芹沢さん 

現場には医者役で、映画『野獣死すべし 』の、あの、
名演の刑事だった、亡き 室田日出雄さんもいたよ!
 
   
「こう寒くちゃ、オレみてぇなご老体には堪えるぜ」
「ああ、そういえばさっき、ガンガン運んでましたよ。
寒いなら、あっちへ行ったほうがいいでしょ」

「本体のとこだろ。他にもあんのかよ?」
「たしかケータリングの人が丸いオイルのガンガン3つ4つ持ってたから
たぶん今頃は木炭入れてると思うけど…」

「そうか! んじゃ、そっち行ってみるか。
よ~し! 着替えが終った人から順々に現場の方へ向かってなぁ! 
足元きをつけろよ、滑りやすくなってるからなぁ。
あれぇっ! 南ぃ、おまえだけなんで足袋はいてんだよ!」

「ああ、コレ。自分で持ってきた。でも足袋じゃないッスよ。
足袋に似せた靴下。那須の温泉旅館へ行ったときに貰ってきたヤツ。
どっちみち本番前には脱ぐんだけど。」
「それにしたって、この寒い中、素足よりはマシだろ。おまえ、用意がいいなぁ! 
どうなってんだよ? スグ脱げるのか?」

「ホラ、こうやって丸めて握っても目立たない」
「へぇーっ、便利だなぁ! こんど行ったときオレにも貰って来てくれよ」
「…ああ、はい」
   
撮影は、祭りの風景シーンや、相撲大会とか、
その昔、神社で行われた祝言のシーンなど、まる二日かかって収録された。
この日は、物語の冒頭で、ヒロインの“出逢いのシーン”がメイン。
   
「南ぃ、おまえ渋谷のスタジオで録ったとき、どこまで面がワレてた?」
「…いや、バッチリ煙草ふかしてる顔で出てましたけど」
「どこで?」
「花魁のショウの時」
「ちょっと待ってろ、いま助監督に確認してくるから、
もしかすると芝居ができるヤツでカメラ前に一人よこせって言ってたから、
そんときはおまえな」

「あ、はい」
数分後。
「ったく、イキナリ言いやがって…ブツブツ。
やっぱ必要になるって言うから、わりぃけど今の衣装またチェンジしてくれ。
紐屋だとよ。だけど、あんまり目立たないようにな。
おまえ、何役やってんだ?」
「えっ? 郵便配達と、病院前の警官と、木刀を持って乗り込むヤクザと…」
「木刀? ヤクザぁ? そんなシーンあったかよ?」
「ありましたよ、栃木へ行ったときの、あの昔の蔵づくりばっかりの街中で。」
「ああ、あそこなぁ! 目だってたのか?」
「いや、うしろ姿だけで、シーン変わりのセットの撮りでは衣装だけで別の役者さんだった」
「郵便配達ってのはなによ? いつあった? そんなの。」
「戦死した電報を持ってくるヤツ。渋谷で。台詞があるからって…」
「ああ、トオルちゃんと絡むヤツなぁ。
そうか。助監督も知ってんだろ? あと、なにやった?」

「ゲートル巻いた兵隊が人力車と擦れ違うシーンと、見世物小屋と花魁ショウとぉ、
あと今日の相撲の観戦者? 予定では。」

「そっか、わぁった。んまぁ、これで打ち止めだな。あんまり目立たねぇようにしとけよ。」
「はい」
   
てなわけで、仕出しの使い回しも一人7役ってのは、ちょっと多すぎる。
普通はありえないけど、その時期は人手不足で撮影も急ピッチで進められてたため、仕方ない。
芸能ブローカーとしては、俺が便利だったのかも知れないけど
今になって想うと自分のツラが画面のあっちこっち出てきてバレバレなんだけど
よくもまぁ視聴者からのクレームもなく、再放送も数回あってアーカイヴされてる。衛星放送でも
時代モノのドラマであっても、それだけ内容が充実してたってことだな。
そういう…女性が世の中の片隅で強く生きた時代が見事に描かれたストーリーだった。
して、現場では…
   
「おい、南ぃ。ちょっと来い。おまえ、腹へってねぇか?」
「ええ?」
「いや、祭りのセットの中で鴨●田の野郎が今川焼き屋やってんだけど
スタッフが用意したキエモノが幾つか余ってんだ。
よかったら行って喰って来い!」

「まだ使うんじゃねぇの?」
「いや、もうこのあとは芝居のヨリばっかりで、あとは声とるだけだろ。
かまうこたねぇ、どうせ捨てちまうんだから、先着順だ」

「…。」
「大丈夫だから。なんかあったらオレの名前だせ」
   
ということで、行ってみると既に大判焼きは他の者に食い尽くされていた。
ただ、そこに二つだけ、例の“出逢いのシーン”の中で
ヒロインの唇で齧ったとされる物と、
地面に落とす用のスタッフが齧った物の二つが
店先の鉄板の隅へ、まだ大切に並べられていた。
   
「…あのね、どちらか一方はマニアには たまらないヤツ。
右・左、どぉーっちだ?」 鴨●田さん大判焼き屋
「こっちぃっ!」 市川さん祭り客 
ブー。残念! はい、次の方!」 鴨●田さん 
しかしすかさず、市川さんは当り!の方に喰らいついた! 
「おあっ!」 出遅れた俺 
「なに? 南くんも食べる?」 市川さん 
「…」 当時、都内三田3丁目在住、南 大空。33歳。 
「じゃぁ半分だけ。」 千葉の市川さん
 
   
てなわけで、俺が喰ったのは残飯じゃない! 
正真正銘、ちゃんと歯型もついてたぞ! 
ちっちゃく、カワイク齧った形跡の…。 (だからどうしたっ!
   
この佐渡という地では、
九代目、幸四郎さんの娘関節キッスを交わしたのは俺だけだ。
  
お父さん、ゴメンナサイ。
   
うちの奥さん、内緒です。今もって。
ゴメンナサイ! 
血液型はA型の双子座だぞ! 
特技はピアノだぞ! 
あの、奥沢涼子だぞ! 
雨宮舞子だぞ! 
   
一龍!  おまえがまだ産まれる前のことだ。
お父さんは馬鹿です。
…いや、いちばん好きなのは忍ちゃん なんだけどね。実は。
   
   
ああ、スッキリした。 (その一) 
   
   
   
   
   
   
   
ちゅうことで、前回のページで予告 した矢先に偶然、
芸能ブローカーから電話があったので
俺の記憶の一部をプレイバックしてみた。
んで、このつづきは、まだいろいろとあるんだけど
あまりネタをばらすとヤバイ…かも知れないので、 一応、国営局だし。)
読者のみなさん、いつか、どこかで… 
お逢いした際に…。
おたの隅に。
   
   
   
    
    2006sep2nd_fin
   
    そっちへ行って、佐渡へ着いた日に また電話すっから、頼むな。
   
   
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December 01, 2005 のエントリー、
『21世紀に生き残った役者と歌手、そして・・・』
http://ameblo.jp/badlife/entry-10006684495.html
の、つづき。 (今日まで未公開だったページ。の一部。) 
   
   スクラップブック企画の非公開投稿記事の再編集版として…。

   
   
2005.12.01現在の哲也さんは、ゴルフの玉撃ちが趣味で
スウィング練習とかしてて、(“おれのたわ言”コーナーより)
そのバッティング速度、打撃能力はプロ選手並み…らしい。
その腕で掻き捲くるギター。
これも凄まじい。
生演奏はまだ聴いたことがないけど
こういう音 も 今まで他に聴いたことがない。(少なくとも俺は
世の中には色々なギタリストがいるけど
たとえば日本で云うなら、●●●●さん以上だと思う。
…いや、比べてはいけない。
ひとそれぞれに、持って産まれた能力はちがうんだ。

   
かつて俺の同級生に
筋無力症という病に侵されながらも、
一回 聴けば全部その通りに弾けるというギタリスト志望の男がいた。
パット・メセニーとかイングヴェイ・マルムスティーンとか、
何でも全部、レコードにある通りの音にしていた。
今でも生きているだろうか? たぶん生きてると思う。
もう何年も連絡はとりあってない。同窓会にも顔だしてねぇし。
ハワード・ジョーンズとかも好きで、動物愛好運動類いのくだらん話を
電話で延々と聞かされたことがあった。
エリザベス・テーラーが「癌を克服した」という断食法も学んでいた。
断食で「無」になることで、おかしくなっちまう人間も大勢いる。
人間の幽体と肉体についての関係。その本当の意味、仕組みも判らず、
無理なダイエットや断食、立禅や鍛踏功【タントウコウ】正確な字を忘れた…どうでもいい。そんなクズ用語は。
滝行や必要以上の知識による瞑想、精神統一法など、
自分には決して合うことでもないのに
生きるためには必要以上の知識で
そういうことをやってしまうと 
まず、肉体と心のバランスを崩してしまう。これも道理から外れてる。
海や川で溺れたり、交通事故やボクシング試合における数分間の意識不明も同じようなもんで、
いわゆる、あの世とこの世の狭間に連れ出された格好の魂(幽体)が、
元通りに肉体にマッチできなくなる。
そういう意味では最終解脱者など、現代には存在しない。
もしかすると、釈迦もやってなかったかも知れない。
死んだ動物の霊に乗っ取られた肉体が超人的なモノと勘違いしてる人も多いってことだな。
人間、産まれて死ぬまでの間は、
通常は停止することのない肺の呼吸や全身の筋肉の血液の流れは
無闇に静止させると、心と身体のバランスを崩すどころか
地球上での生息を困難にさせてしまう。
アポロ計画で宇宙へ行って帰って来た宇宙飛行士が
何年かあとに、みんなおかしくなっちまったのも、そういうことに関係してる。
…あるいは、その反対がSH博士とかな。
宇宙空間に出て、真空…無重力状態の場所では、
人間の身長は15センチ前後も伸びるらしい。
単に身長が伸びてるってことじゃなく、神経細胞も毛細血管もすべて、
地上では有り得ない状態で引き伸ばされてる。
そこに、学者連中のほざく「宇宙病」の問題も関わってくるけど、
宇宙飛行士も天文学者の脳味噌も、一生の間を宇宙で過ごしてるわけじゃない。
ただ、肉体の中身にあったモノは
宇宙空間のどこかに置き忘れてるかも知れないけどね。
支配を忘れてしまうような状態で、肉体のコントロールを失ってしまう。
反対に(?)重力もきつく大変な場所。
海底深くでの何かの水深作業のときとか、
誤って潜水艦の外(深海)へ出てしまった人は、水圧に圧迫された細胞内、
その、押し潰された毛細血管の中に酸素が入ってしまうらしい。
この痛みは経験した人しか判らないだろうけど、
きっとハンパな苦しみではないと思う。
それとまったく逆ではないかも知れないが、
宇宙空間へ行った経験ある人の肉体にそういうことが起っている。
What's Going On ? 
身長が15センチも伸びる。…恐ろしい。
今後のスペースシャトル計画においても、
数十年単位で当事者を観察するような人体実験がないものであってもらいたい…。
   
だから(?)、断食も瞑想も無理なダイエットも危険だ。
ある意味、ドラッグより危険かも知れない。
人によっては、数年のうちに精神が錯乱してしまった人もいる。
それはもう、死ぬより恐いことかも知れないよ。
意識が薄れてた隙に自分とは別の動物の霊に支配されて、
アホな宗教の教祖や霊媒師になった連中も大勢いる。
たとえどんなに素晴らしい健康法であったとしても、
自分の肉体と心のバランスが
自然の摂理の中で生きられるように創られているはずの道理に反していると、
丈夫で長持ちした肉体を維持できる長生きなんて出来やしない。
日本のお坊さんの平均寿命が低いのも、
若いときに、そういう、本来は自分には合わない無理な修行をしてしまったためだ。
   
「みな重力に逆らいながら生きている」という伊丹哲也さんの言葉のつづきに、
「それを吹き飛ばすのは、無謀な若さと見果てぬしたたかな深い欲望であるのだろう
とあった。
それは、今日も元気に身も心も、
通常の人間として生きていられる、生かされている上での話しだ。
上の発言に対してイチャモンつけつるわけではないです。世間様に云っときたいことがある。)
基本的に、そういうことが守れない断食や瞑想、あやふやな気功の極意なんてのは
今の俺に云わせてみれば、ある種の犯罪行為に近い。
   
人間は常に「動」。
オギャーと産まれてから寿命が来て死ぬまで、常に「動」の状態にある。
決して、「静」…「無になる」ということはない。…特殊な場合を除いてはな。
だから、ヘンな信仰宗教の中で、おかしな教えを真に受けて「解脱した」なんて、
それほど馬鹿げて幼稚で浅はかなこともない。
自殺、臓器移植についで、自然界に対する叛逆行為…だと思う。
で、そういう臨死体験に近い状態で瞑想や断食。
これは“精神世界”というブック・ジャンルの中にもよく出てくる公害だ。
人の潜在意識にあるはずの超能力や霊能力。
そうしたことをテーマに勝手なことを並べ立てて
“子供騙し”を売りにしてる本や団体は世の中いっぱいになってる。
またそういう映画や怪奇なビデオもあって、
今や、人間の想像力と現実がゴッチャになった奴も大勢いる。
最近は、その類いから兇悪な犯罪も起ってきて、これからも増え続ける傾向にあるよな。
街を歩くにも大変だ。
通常の人間の全身の筋肉に対する血液循環の構造が
昼と夜で規則正しくあるはずのものを
深夜のテレビゲームで瞑想状態の若者も、一つの街に一人二人ではない。
全国規模。とくにアニメ産業の栄える今の日本の社会では。
まず、目つき、目ん玉の位置や色が人間とはちがう。
これは全身の筋肉を司る肝臓の管轄下で血液の流れに伴い、
気の異常行進がある。
そもそもは、最近の若者で何か犯罪を起こす人も起こしそうな人も
産まれる以前の母体に根本的な問題もあって 
本人の、物事を考える臓器としての肝臓…
と関わる全身の筋肉の血液循環がおかしくなる以前に
腰にある腎臓機能や肺の呼吸にも原因あって、人によって微妙なんだけど
脳波や脳神経をいくら調べてみても無駄だ。
人間は脳味噌だけで生きてるわけじゃない。
食べることも、甘い・辛い・苦い・ショッパイ・酸っぱいという味覚も、
嗅覚も視覚も、すべての五感は五臓の成せる業であって
人が笑う・怒る、考える・泣く・驚く・悩む、憂う、苦悩する…という感情の働きも
脳が何かの命令信号を発したり
学者の言う勝手な名前の付けられたホルモン分泌が促される以前に
すべてがまず、
その時その時期その季節その場所で生きている人の五臓の状態に関係してくる。
本来の人間の創られ方の道理としてはな。
そういうことが基本的に解らない学問や学識、宗教や医療現場でも
最近の人々は好き勝手に色々と言ってはいるけど
ほとんど基礎がない。
「0」【ゼロ】の場所は視えず、「10」や「20」のところから物を考えてホザイテル始末。
なんの病気にしても自分たちで生成しておきながら難病指定にして
あとはカネの問題にすりかえる。
癌にしてもエイズにしてもインフルエンザの恐怖にしても
放射能汚染や公害病にしても…。
医学は宗教ではないし、宗教や教育の中に神は存在しない。
科学の金儲けでしかない教育にしても、
人間の営みをスムーズにさせるはずの行政の進行も、
自然界の摂理や変化に伴わない限りは、人間そのものが何なのかを知るには
今はもう、ほとんどの人間の頭が目的地へ到着するには遠回りになってる。
そういう寝ぼけた動き、教育の弊害による社会の歪みとして
不可解な災害・惨事や事故、アホな低脳意識の犯罪が勃ってしまうわけで
やっているのは本人であっても、やらせているのは文明だ。
さようなら人類 」 では済まされないでしょ。未来があるのに。
とりあえずは今の常識の範囲内で
科学も医学も天文学も考古学も犯罪心理学も、あらゆる学識が
このままダラリダラリと地球という人間の容れ物を破壊しながら
そこへ生息が未だ可能なうちでも一人一人の心と身体が駄目になって逝くんだろうけど
この、「待ったなしっ!」で進む地球の減速によって
そこから生じる自然界の制裁措置…激しい気象変化とか人災としての天災には
誰も手も足も出ないまま、自然のなすがままで
地球上のあちこちで大量に必要以上のものが整理整頓されることになる。
浅はかな学者の言うところの自然淘汰という意味ではない
今までのしっぺ返しというか、自分自分が本来の義務の遂行、
己の職責職能のまっとうから外れたことへの代償…
今日までの誤算の清算、おとしまえ…だろうな。(俺も含めて)
仕方ない、もうそこまで来てしまったんだし、今まで平気で
心と身体を分断するような世の中を拵えてきたんだからな。
もっと深刻な問題は、このままでは…
やめとこう! みんなまだ生きてるんだ。
哲也さんも歌ってくれてる。
まだ何も終ってないし、始まってもいない。
   
とにかくだなぁ…
肉体と心のバランスが一致しないほどにまで
「ヤツはなんかおかしいよ…」
というような雰囲気で、薄気味の悪い感じの人(?)
そのうち、行動そのものが危険な要注意人物の要素いっぱいの人ってのは
目つきばかりか、食事の仕方が普通の人間ではない格好で物を食べる。
寝ている時の顔も獣の寝顔にそっくりだったり、
体臭も人間とは別の動物に近いモノを発してる場合もある。
自分の周りを見てそれに気づいたら、
あまり相手にしない方がいい。バカを見るのがオチだ。
   
ある日、そういうこと(超能力をはじめとする精神世界ネタ)をテーマにした
映画の撮影現場があった。
それはつい最近…といっても5~6年前だったか…。
館ひろしさんとも仲のいい、あの“芸能ブローカー ”の現場だった。
   
   
   
   
       action 015 
   
   
世の中には色々な職業があって、
日本の映像業界のスタッフ側(?)の一人、
自分の好きなことを堂々とやって
とても楽しく仕事をしている人もいた!
・・・・ということを発見した瞬間がある。
俺も初めて逢った時はちょっとビックリした。
「世の中にはこんな人もいるんだ」
視野が拡がった。
ここではその人のことを仮に
“芸能ブローカー”
と呼ぶことにしよう。
本人も、
「オレは芸能ブローカーだ」
と云っている。
云っているだけでなく、
やっていることも芸能ブローカーそのものだ。

   
   
大泉(東映)撮影所。
物語中の一部、最終的に爆破されてしまう軍事施設の中
という設定で、
そのミサイル基地、施設内にいる人々の混乱を細かくカット撮りするために
まるまる一週間、スタジオ(大泉・東映)に大掛かりなセットを拵えて撮影された。
ずいぶんとカネがかかった映画の一つだったかも知れないが、
当時はそういうものをもっと流行らせようという意気込みが関係者にもあった。
そんな中、劇中、防衛庁のエライ人という設定だったか、
根津甚八さんがいた。
俺は、有象無象に基地内を動き回る外国人の兵隊(現場の通訳?)だった。   
(基地内は米軍施設ということだったのか、
ほとんどが稲川素子事務所の登録者だった。ポールとかロミオ…ほか30人くらい)
で、映画の場合は特に、撮影待機時間というのが長い。
一週間も朝から夕方まで、
(…一部のスタッフ、女優さん以外は全部、男で、しかもバター臭い人が多かった)
そういうスタジオ内に長時間、缶詰にされると、
どこか収容施設に入れられているような気分にもなる。
実際、そのスタジオのセット内に出入りする通路は電灯もなく、
日中でも真っ暗にされていた。
映画撮影には、日本国内の場合も、そのロケ先の食事は、だいたいが、
ケータリング・サービス。
予算がない場合などでも、役者・スタッフ・仕出しの区別には関係なく、
それなりに質のイイ弁当が公平に配給されることが多い。本編…映画の現場ではな。
もっとも、ほとんどのスタジオには食堂が完備されているので
こういう場合も、食堂が定休日でない限りは実費でメシを喰うことになる。
で、撮影も残り最終日大詰めという段階で、午前中の撮りが終了したとき。
   
スタッフ  「では食事休憩に入りまーす! 
       再開は13時45分になりまーす、よろしくお願いしまーす!」

   
役者、仕出し共に一週間分の疲れが(やや)出てきている。
足取りは重く、ゾロゾロと歩く人の列には覇気がない。
来ている軍服の衣装も、既にパリッとはしていない。
   
     「なんか、収容所みてぇだな…」
       おもむろに愚痴るその一言に対し、偶然一人,二人 前を歩いていた役者、
根 津  「はーい、じかーん。みんな表に出てぇ~」
       冗談交じりに低い声で 笑みを浮かべながら云っていた。
     「…」 (憧れの人とはいえ、“仕出し ”と役者が特定に会話を交わしてはいけない)
   
ということで、その撮影の最終日、ある女優さんや関係者によって
腐るほど大量に差し入れされたージーーナーのシュークリームとは別に、
根津甚八さんが差し入れした、どこかの有名パテシェが造ったとされる特殊なシュークリーム。
それが10個あった。
ージーーナーの方を先に大量に喰ってしまった稲川素子事務所の
外国人エキストラのみなさんは、連日に渡る撮影待機に疲れた様子もあり、
「モオゥ・ミル野茂ヤダぁ!」
などとツタナイ日本語を放って、
せっかくの根津さんの差し入れには手を出さなかった。
俺は
ハンバーグを腹いっぱい食べたい 」 という根津さんの言葉を想い出し 
『上海帰りのリル』を鼻歌に口ずさんで、
その贅沢な造りのシュークリームを2個 喰った。
仕出しの身だったので、本来はそういう勝手なことは許されない。
10個しかないし。
俺は、セットの暗がり、照明のイントレの脇で密かに喰ってやった。
ウマカッタ。
表に、我々の明日の予定を伝えに来た“芸能ブローカー”がいたので、
3個目を摑んだ俺は、それを“芸能ブローカー”にあげた。
「…南ぃ! コレ、うめぇなあ! どうしたんだよ!」
「いや、役者さんの差し入れみたいなんだけど、暗い所にあったし、
誰も手をつけそうにないんで…
みんな先に届いてた大漁の安いヤツ喰いすぎて。●ージーの。」
「そうか。それにしても うめぇなぁ…
…いっけねぇっ! オレ、事務所にケータイ忘れてきちゃったよ。
まいったなぁ…電車のってここまで来て、今の今まで気がつかなかったよ。
もう年だな、オレも…。
南ぃ、お前、テレフォンカード
持ってるか?」
   
   
   
   
   
   2006年12月2日
   
以上、この内容は、(…途中、なんだかアホなこと も並べてますが。)
http://ameblo.jp/badlife/entry-10020868526.html  December 01, 2006
  このページの冒頭にリンクした、一年前の2005年12月1日の掲載分のうち
非公開にしてた記事のバックアップ(編集前の下書き)が運良くあったんだけど
先頃2006年11月 7日 のアメーバブログ・リニューアル により
スクラップ・ブックが『みんなの手~間』に変って 以来、
上に掲載した部分が今のところ 削除の扱いにされてしまってるので
今日ここに、改めて公開することにした。
   
…そもそも、ブログ記事一つのエントリーで、投稿・編集画面での保存の際に 
記事内容は半角40000文字以内で入力してください。
という表示が出てきた経験が何度も何度もある俺としては 
上の、これまで未公開だった内容も
実は一年前に、アップロードしきれない分を
半角20000文字指定のスクラップブック(現在の『みんなの手~間』)に保存してあった。
「おお、これは便利じゃん!」
てなわけで、
どうせ文章の長さでは日本でトップの座をゆくようなブログですよ~っ!だ! 
でもねぇ…、
このほかにも、ワンサカんナ 待夢 in アメブロみてぇなもんで 長けりゃいいってもんでもない
「あとで編集して、いずれ公開しよう」
というネタが、いっぱいいっぱいあったわけ。
その非公開記事は、どこへ行っちまったのかみ? 
アメーバ無料登録ユーザー としてのパスワード入力しても見れないんだけど。
閲覧さえできるなら、ソイツをテキストにコピーして
また別のエントリーに編集し直したいのよ…ぼくとしては…ね。
   
どうせ、「ケータイで読めるシロモノでないものが多い
俺のページなんだけどさぁ~、
スクラップブックが誕生した当初
「おお、やるじゃん! アメーバ利用させてもらっててウィッキー!」
の感覚で舞いあがってさぁ、
そのサービス機能の応用で記事編集を工夫してた、
充実機能の変更しまくり ”に乗せられた俺もワルイのかも知れないけどさぁ~。
   
   ・非公開記事
   ブック参加者のみに公開出来る非公開記事機能を終了いたします。
   (※すでにブックに投稿されている非公開記事は閲覧だけ出来る予定です)
   【2006年10月10日 17時45分00秒~11月6日】
   
http://ameblo.jp/scrapbookstation/entry-10017898510.html  より
   
ということで
「今後も閲覧のみ可能」などというフレコミもあるんですが、
そこんとこ 、どうなのよ、アメーバさん。
   
   
   
   
   
   
   
   P.S.  今日のキーワードも、
       戦友よ…。
        
       12月10日。夜、Fight! 
       
       酒づくりだけが海を越えます。たぶん。
       Galleryのみなさんと祝杯でも…どうぞ。
       よろしかったら。

       
   
   
   
   
   
   
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       action 013 
 
 

世の中には色々な職業があって、
日本の映像業界のスタッフ側(?)の一人、
自分の好きなことを堂々とやって
とても楽しく仕事をしている人もいた!
・・・・ということを発見した瞬間がある。
俺も初めて逢った時はちょっとビックリした。
「世の中にはこんな人もいるんだ」
視野が拡がった。
ここではその人のことを仮に
“芸能ブローカー”
と呼ぶことにしよう。
本人も、
「オレは芸能ブローカーだ」
と云っている。
云っているだけでなく、
やっていることも芸能ブローカーそのものだ。

 
 
午前中から昼にかけて、建物の中のシーンの撮影が終ると、
冷たくなったシウマイ弁当を喰わされた我々仕出しは、只管に待機。
それでも、何人かの警官役や刑事役の人達は、
スケジュールを埋めるために昼を過ぎてからも撮影現場の中にいた。
そのうちの一人がエキストラの待機場所へ戻って来て、芸能ブローカーに言った。
「もうみんな食べたの?」
「ああ、先にな。おめぇ達の分もちゃんと取っておいたから、早く喰え。
次の開始時間まで、もうあんまり時間ねぇからな…」
「どこにある、弁当?」
「さぁてなぁ…。どっかその辺に避けてあるだろ。探してみてくれ」
しばらくして探し続けた本人達が戻ってきた。
その姿を見た芸能ブローカーは、
「あったかぁ?」
「ない」
「ええっ、ない!? おかしいなぁ…南ぃっ!」
「はい」
「お前、イチロー達の弁当、どこにあるか知ってっか?」
「いや」
「梅津は?」
「知らないっすよぉ」
「上牧っ、お前、二つ喰わなかっあたか?」
「いや、今日はまだ喰ってないです。ないんですか?」
「ああ。…。オーイ、誰かイチロー達の弁当、どこにあるか知らねぇか?」
芸能ブローカーの声はいつもデカイ。
「さっき、取っておいたって云ってたじゃない。どこにあるの?」
「うるせぇな、ちゃんとあるから心配すんな! ったく。…ちょっと待ってろ」
そう云って、芸能ブローカーは椅子から立ち上がると、
制作スタッフのいる場所へ歩いて行った。
すると、遠目で見ていても判るほど、何やらモメテいる様子だった。
戻ってきた芸能ブローカーは云った。
「ったく! しょーがねぇ連中だなぁ。どうも最初っから数がなかったみてぇだな。
心配すんな。いま連中に買いに行かせたから、ちょっと待ってておくんな…」
数十分後、冷たいシウマイ弁当とは別に
出来立てのホカ弁を持ったスタッフがやって来た。
「すいません、役者さんの分を数に入れてなかったもんで、申し訳ありません」
どうやら仕出し六人分の弁当がそっちへ回されたらしい。
その上、その若いスタッフは、芸能ブローカーに紙切れを渡そうとした。
「なんだよ?」
「領収書です」
「なんのぉ?」
「いや、いま買ってきた分の…」
「バカヤロぉーっ。そんなのオレに渡してどうする! 
そっちのミスなんだから、お前らの方でなんとかするのが筋だろぉ!
オレは『買ってこい』とは云ったけど、
誰も立て替えるなんて一言も云ってねぇぞ。
なに寝ぼけたことヌカシてんだ。
…ヤツがそうしろって云ったのか?」
「えっ?」
「助監督の●●だよ。あの野郎が・・・・」
「いや、違います」
「じゃぁなんだよ?」
「…もう番組の予算がないもんで」
「んなに言ってんだ、そんなの知ったこっちゃねぇよ!
こっちも仕事で来てんのぉ! メシ喰うのなんてアタリめぇだろーがっ!
お前らだって喰ったんだろぉ!」
「いや食べてないです」
「ああっ!? どうなってるんだぁ、お前らの仕事は?」
「…まだ監督も助監督も撮影中で、スタッフは誰も食事してません」
「んなことはねぇだろ、さっき見たら、
車両の連中も美術の連中も、みんなメシ喰ってたじゃねぇか」
「あの人達は今回、応援で本体とは別なんで…」
「なに言ってるんだよ。昼になったらメシ喰うのは当然だろぉ!
仕事してりゃぁ誰だって腹は減るんだ、人間なんだから…。」
「…」
「もういい。その領収書、預かっといてやるから、こっちよこせ!
いくらだ?」
結局、芸能ブローカーは、
自分で連れてきた6人分の昼飯代を立て替えていた。
「いいか、よく覚えとけよ。それとヤツ(助監督)にもよく云っておけよ。
そうでなくったってヤツには前々から貸しがあるんだから…。
ホラ、これでいいだろっ。」
ジャラジャラジャラーッ。札と一緒にテーブルの上へ小銭も出す芸能ブローカー。
すると、
「すいませーん! エキストラのみなさ~ん!
そろそろ出番になりまーす! 
衣装その他、道具の準備、お願いしまーす!」
と、奥の方から空腹でも頑張る助監督の声が聞こえた。
「イチロー、速く喰え! はじまんぞ!」
「んなこと言ったって、まだ食べ始めたばかりだよ。
それにまだ熱っちくて喰えねぇ…」
「るせぇっ! 黙って速く喰えっ! 
あっちいなんてゼイタク言ってんじゃねぇーよ、
オレ達は
一回 割り箸で持ち上げると
固くなったメシ粒が枠の形のまんま持ちあがるような
冷たいメシ喰ってんだぁ。
少しはありがてぇと思え。」
 

いわゆる“ロケ弁”という物は美味い物もあればマズイ物もあって、
どちらかというとマズイ物の方が多い。
(一番ウマイ、幻のロケ弁は“叙々苑の焼肉弁当”…これを喰った人は芸能人でも少ない)
油モノも多いので、自分の健康を気遣ってか、
中には手製の弁当を持参している役者さんもいるようだが、
もっと贅沢なのは、
「そんなロケ弁とかスタジオの食堂の不味い飯が喰えるか!」
と、絶対にスタッフ連中とは食事をしないという役者さんもいる。
別にそれは我儘ではなく、その人のポリシーなので仕方ないと思うが、
ロクに満足な芝居もできないくせに、
そういう大物俳優のマネをしている若手の連中は・・・・観ていて腹が立つ。
しかもロケ先で、自分のマネージャーに運転させた車で、
どこかのファミレスにでも出向いておきながら、
次の撮影開始予定時間を回っても、なかなか現場へ帰ってこないという奴もいる。
仕事をナメてるどころじゃなく、
全国の汚職政治家の息子、ないしは甥っ子のようなもんで、
人間として人生を嘗めてる。
そういう奴に限って、まず挨拶が中途半端だ。
で、その挨拶が中途半端で、現場でも態度が悪いのは、
何も若手男優の一部に限ってのことではない。
女優さんにも多い。
だから、ある程度の年齢(三十路過ぎ)に達すると、
テレビ画面からは消えてしまう人も多く、
世の中、
いくら数字を追い回すことに偏った日本の映像業界とはいえ、
芝居の世界も甘くはない。
その日、そういう(?)女優さん演じる役を救出するシーンの中に、
そういう俺(?)の姿もあった。
 
ある程度、強風はやみ、いよいよ建物の外。
その連続モノの何話目かの回の、ラストシーンの撮影になった。
あの若手助監督は、カメラ位置に合わせた俺の動きを説明して、
再び、本体にいる監督の指示に従う。
芸能ブローカーは端で観ている…というより、
相変わらず他の連中と楽しそうにいつもの世間話をしていた。
ストレッチャーの上には例の女優。
まずはカメラテスト。
ガラガラガラガラ、ガラガラガラーッ。
数十時間飲まず喰わずの状態での監禁事件現場。
そこから救出された若手女性・記者…というより、キャシャな身体つきの女優さん。
彼女を乗せたストレッチャーを建物の出口から救急車へ急いで運ぶ。
レールに乗ったカメラが
別の位置にいた三国さんの息子さん(上司役)等を撮ってから切り返すカット。
救急隊員は俺の他にもう一人いたが、
そいつは不慣れなため、俺が先頭に立っていた。
で、勢いよくストレッチャーを引っ張る。
これは監督の要望だった。
運のいいことに(?)、路面は凸凹とした石畳。
 
調整中、カメラ横で俺のスタート合図を送ってくれていた助監督が、
俺の所まで駆けつけ、
「前にいる救急隊員の方!」
「はい、南です」
「あのぉ、もうちょっと丁寧に優しく引いてもらえますか?
役者さんが乗ってるんでお願いします」
「あぁ、はい」
 
本番テスト。
今度はやや控えめに、
ガラ、コロコロコロコロ、ゴロゴロゴローッ、ガガーッ・・・
「ハイ、カット!
…救急隊! さっきの勢いはどうしたぁっ!?」
映像を少しでもリアルにしたいという監督の声。
再び助監督が俺の所まで駆けつけて、
「じゃぁ、すいません。そういうことなんで、
さっきやった通りにお願いします」
「はい、判りましたぁ!」(内心、嬉しい俺)
 

テストもう一回。
ガタガタガタガタ、ガラガラガラーッ。
劇用に用意されたストレッチャーが、
壊れてしまうのではないか?というほどの勢い。
仕方ない、現場の路面の造りに問題がある。
台本に書かれた救急隊員・・・それは監督の指示通りに動く。
あとは俺の心持ち次第だ。他に不備はない。
 
調整中。
「ハイ、それでは本番いきまーす!」
と、あの若手助監督。
「本番!」
監督。
カチンコが鳴り、台本を掲げた助監督が俺のスタートのタイミングを計る。
台本を振り下ろす。合図が来た、それっ!
ガタガタガタガタ、ガタン、ガタン、ガラガラガラガラーッ。
真剣な眼差しで被害者を救出して運ぶ救急隊員。
「ハイ、カットぉ!」
そして、
ストレッチャーから立ち上がろうとした女優…。
よろけていた。
「大丈夫ですか?」
助監督。
彼女は少しハニカンで歩き出す。
が、フラフラして風に飛ばされそうになる。
観ている俺。
「だいじょうぶ?」
と、三國さんの息子さんは共演者にも優しい。
それも観ていた俺。
俺は役者ではない。
“仕出し”という劇用の動く道具 に過ぎない。
 
撮影終了後、衣装を還し終わってから…
「南ぃ、なんだ、ニヤニヤして? なんかいいことでもあったか」
と、芸能ブローカーは俺に云った。
「今日は久々にいい仕事したなぁ…」
「そうか、よかったな」
 また、頼みますよ。」
 
 
    つづく。  
 
 
 
 

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