以前お伝えしましたように、『Hannibal Rising』と改題された「ハンニバル・レクター」シリーズの最新作ですが、詳しいあらすじをネット上でチラホラ見かけるようになりました。

厳密に言うと「ニュース」かどうかは怪しいですが、『SW エピソード3/シスの復讐』('05) の時に倣い、不定期で全6回に分けて画像付きでこれを紹介します。(本作の映画版は2007年2月に全米公開予定)

以下は『Hannibal Rising』のネタバレが含まれますので、情報をシャットアウトしたいという方はご注意。


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第1回

舞台は1944年、第二次世界大戦真っ只中のリトアニア。

中世期に一族の先祖「Hannibal the Grim」によって建設されたレクター城の隣にある池を見下ろす桟橋で遊ぶ10歳のハンニバル少年と妹のミーシャ。ハンニバルは小枝を使って砂に「M」を書き、「ミーシャのM!」と言う。



だが、この微笑ましい光景は一瞬のうちに壊された。
突然周囲を爆音が鳴り響き、空にはナチス軍の戦闘機が飛び交った。

レクター一家は城を避難し、何人かの使用人と共に近くの森の中にある小屋で暮らすことを余儀なくされる。城を去る前に、レクター婦人は何通かの手紙と写真を大事に引き出しにしまっておくことを忘れなかった。

城がナチス軍に占領される一方、レクター一家にはしばしの平穏が訪れる。レクター婦人は宝石を飾られたイノシシの頭の中に隠す。ミーシャが母に風呂に入れて貰う傍らで、ハンニバルがミーシャの銀のブレースレットに空気を吹き込んで風呂の湯を泡立てている。

その頃、レクター城では駐留するナチス軍兵士がレクター家のユダヤ人のコックに嫌がらせをする一方、親衛隊の仲間入りを目論むリトアニアの民兵6名がこれに加わる。

やがて冬がやってくるが、ソ連軍侵攻を受ける東部戦線は激戦を極め、ナチス軍は次第に撤退を強いられている。
ある日、レクター一家が隠れて暮らす小屋の近くの村が激しい砲撃を受ける。村が炎に包まれる中、ナチス軍はソ連軍の戦車の攻撃を避けてできる限りの略奪を行う。この混乱に乗じて逆恨みをしたリトアニアの民兵6名は親衛隊長を射殺し、トラックで脱出する。



息を潜めて戦況をうかがっていたレクター一家であったが、突然、巨大な戦車が目の前に現われて驚愕する。しかし、ソ連軍は水や燃料を分けて貰いたいと願っているだけで、ハンニバルとミーシャ以外はそのまま外にいるように命じる。

 

ちょうどその時、上空にナチス軍の戦闘機が現れ、ソ連軍の戦車との戦闘が始まる。ハンニバルの父は銃撃に巻き込まれ死亡。やがて戦車は戦闘機を撃ち落すことに成功するが、戦闘機はそのまま戦車に突っ込み、大爆発と共に辺り一面は炎に包まれる。この爆発でハンニバルの母を始め、外にいた人は全員死亡してしまう。



唯一生き残ったハンニバルとミーシャは、以後、冬を越すため2人でなんとか小屋で暮らしていく。

しかし、ある日小屋の中の灯りが漏れ、リトアニアの民兵6名によって2人は発見される。乗り込んできた民兵にハンニバルは必死で抵抗するが、所詮は10歳の少年。大人にかなうはずもなく、彼とミーシャは鎖でつながれてしまう。

 

真冬に逃走していた民兵6名は、極限状態にあり既に飢餓に近い状況であった。彼らは子供2人の肉付きを調べ、ミーシャが肺炎で先が長くないと知ると、彼女を食糧とするため外に連れ出してしまう。

ハンニバルが生きたミーシャを見たのはこれが最後であった。

次回へ続く。
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第1回  ▽第2回  ▽第3回
第4回  ▽第5回  ▽第6回(最終回)
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