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『嫁さんがいなければ生きていけん・・・』
そう涙ぐんだ被災者さん
奥さまが無事見つかり
安堵の涙がこぼれ落ちた
年の頃・５０代後半のご主人さん。
テレビのインタビュー後
奥様の肩に手を回し
仲良く何処かへ歩いて行く・・・
そんな自分の旦那さんを見て
照れくさそうに笑っていた奥様が
印象深かった。
きっと、普段はそんなことを
口にしない旦那さんなのでは？と推測する
こんな状況下で
夫婦の絆や恋人同士の絆が
深まった人達も大勢いるんではないだろうか？？
そして、その逆もありゆると思う
離婚後、山崎が知りあったダメ男は・・・
どう考えても
こんな震災の時に命をかけて
守ってくれる男ではないと
どの角度からでも判断できた
「もう別れよう・・・・」と
気持ちが終わりかけていたときに・・・
そのダメ男にたられば話を聞いてみた
山崎 「あんな・・・もし地震とかきたら・・・
助けてくれるかなあ～？？」
ダメ男「う～ん・・・時と場合によるかもしれん・・」
山崎 「・・・・時と場合？？？」
・・・・・・・やはりこうきた・・・・・
こんなとき、女は嘘でもいいから
命がけで守るといって欲しいもんです
ダメ男「おれ、パニクッって自滅しそうやわ～」
山崎 「・・・・自滅はいいけど巻き込まんといてな・・・」
ダメ男「おうっ！頑張る！
」
山崎 「でな・・・もし万が一、タンスの下とかに
下敷きなっても、娘と逃げる私の足を引っ張ったり
せんといてな。自分の事は自分でしてや。
娘を避難させたら助けに行くし・・・・」
ダメ男「オレ。きっと、すがると思うねん。」
山崎 「すがるんはいいねんけどっ。娘を避難させてから
すがってーやっ
」
亡き母に・・・
「あんたはいつも、ほんとに探すのが
難しいほどのダメ男を見つけんね～」と
感心されていたほどの実績を持つ女・山崎
だからこそ
ダメ男に振り回される女子の気持ちが
痛いほどわかる
現在では・・・・
やっと、ダメ男路線を脱出できたと思っている
イザと言う時に
「命をかけて愛するものを守る
」
母親になると
子供に対して自然に
そんな気持ちが芽生えるのである
例えば・・・もし・・・
『どちらか片方を始末する』と言われ
拉致でもされたとしよう・・・・
『さあ。どっちがどーする？』
結論をださねばいけない状況では・・・
『死ぬのんて痛そうやし・・・怖いやん・・・
」
誰でも一瞬戸惑うはずだ。
が・・・しかし・・・
母親は子供と引き換えであれば
寸分の迷いなく
『私が死にますからこの子を助けてくださいっ
』と
本気で言える
死と背中合わせになったり
想像を絶する状態になった時に
自分も相手も同じく
『愛』に気付けたり
落胆したりするのかもしれない
１１日の地震発生日
東京オフィスにいた全員が
恐怖で青ざめていた時・・・
仮面夫婦で冷め切っているという
東京オフィスで研修している女子が・・・
『山崎先生っ。私今から主人が車で
迎えに来てくれるんで帰りますっ！』と
おっしゃていた
なんとなく・・・
「やっぱり夫婦やなあ・・・
」と
温かい気持ちになれた山崎だった。
夫婦とは一番身近な赤の他人
恋心はなくなるが
家族という絆で結ばれる
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