山崎です
先日の大雪の日
思わず携帯を手にした
「あっ。わたしやけど雪やから
外にでんと、あったかくしときや～」
何気ない会話で
電話をかける習慣が
なかなか抜けません～
地方のお土産屋さんで
「これ好きやから買ったげ・・・よう・・・」と
・・・・・手に取った・・・・
品物を置いて、ふと寂しくなる
よく一緒に行ったスーパーでも
好きだったチョコレートを見たときも
いつでも母を思い出す
「ああ・・・もう話せないんや・・・」
いろんな事で
もう、この世にいないと確認できてしまう
今日で母がなくなり
あっという間に三ヶ月が経ちました
母が死んでも
今、自分は生きている
死ねば何処に行くんだろう？
もう身体がしんどくないかな？
あの世で楽しく暮らしているかな？
お父さんに会えたかな？
おばあちゃんにも会えたかな？
いろんな想いが頭をよぎるが
これだけははっきりいえる
母が癌でよかった。
人にはいろんな人生の終わり方があるが
私には母との最後の
有意義な時間をもらう事ができた
余命宣告で
残り半年から１年だと
お医者さんに言われた時は
「自分のお母さんは死ぬはずがない」
正直、信じられなかった
残された時間を有意義に使えたのは
生きていられる日が
限られていたからです
日に日にやせ細る母と
旅行にも行った。
外食もした。
買い物にも行った。
映画も観にいった。
小競り合いや口げんかも
当然一切無くなり
仲良くした１年間でした。
思い出があまりにも多すぎて
いなくなった事に慣れる訓練をしているようです
いなくなった母は
何をどうすれば喜び安心するのか
人に優しく親切に
社会に貢献して
仕事を頑張る事か
自問自答してみると
答えは全く違った
元気に楽しく幸せに
自分自身を大切にすることではないだろうか
自分がハッピーでないと
他人をハッピーにはできない
自分を大切にできなければ
他人を大切にする事もできない
平凡こそ
非凡で幸せだと
気付ける自分作りをして
頑張りすぎない
見栄を張ることも無い
普通に淡々と明るく
楽しんで前に進めるものをみつけ
自己表現をする
一番可愛がって
大切にしないといけないのは
自分自身なのかもしれない
我慢・辛抱もそーんなにしなくたっていい
他人に迷惑をかけない我儘なら
どんどん表現して
生きたいように生きるのも
いいと思うのである
母が私に言った最後の言葉は
手を合わせて
「ありがとう」だった
わだかまりで
険悪な関係になっている場合も
もう一度許してみるのもどーでしょうか
本当にいなくなることを思えば
些細な事かもしれない
人を許す事は
自分のためでもあり
幸せの近道だと思うのだ
そう思えたのは
大切な人を失ったからこそである
「来年も一緒に桜を見ようね
」と
約束したが
今年の桜を見れずに
母はいなくなってしまった
きっと、母が死んだと納得するのは
春・夏・秋・冬の
四季をひとまわりしてからだと思う
そして
もうすぐ桜の季節がやってくる
どんなに辛くて苦しくても
同じように
誰の心にも
必ず春はやってくる
