【帚木299-3】「むくつけし」の覚え方☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木299-3】「むくつけし」の覚え方☆

あいですラブラブ

センター試験が近づいて参りましたね~!

 

過去問や予想問題の取り組み方は、

週末のアメンバー記事でも更新していきますね☆

('-^*)/
 

帚木299番目のイラスト訳はこちら⇒

 

【今回の古文単語】

■【いづこ】…どこ

■【さる】…そのような

■【か】…反語の係助詞

■【べき】…当然(推量)の助動詞「べし」の連体形

■【おいらかなり】…おとなしい

■【鬼】…オニ

■【こそ】…強意の係助詞

■【ゐる】…いる、座っている

■【たら】…存続の助動詞「たり」の未然形

■【め】…推量の助動詞「む」の已然形

■【むくつけし】…不気味だ

■【爪弾き(つまはじき)

】…嫌悪・不快の念を示したしぐさ

 

今日は、「むくつけし」について☆
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古文単語の難しさってどこにあるかというと、

意味が一つにおさまりきらないところだと思います。


 

意味がたくさんあるのは、

現代の日本語でも、英語でも、

同じことが言えるわけですが、

 

現代語や英語なら、

意味のつながりはイメージできますよね!

\(゜□゜)/


 

たとえば、

 

英語の「bad」は、「粗悪な、険悪な、間違った」など、

「悪い」イメージのある言葉全般をさし、

 

「気味が悪い」などと意味を限定したい場合には、

「creepy」や「hideous」などといった単語を用いる、

という具合です。


 

現代の日本語でも、そのイメージですよね!


 

しかし、古文単語では、

 

1つの単語にぞっとするほど意味がたくさん含まれていますよね。

∑ヾ( ̄0 ̄;ノ


 

たとえば、「むくつけし」は、

マイナス・イメージの語といえるでしょうが、

「むくつけし=気味が悪い」というように、

英単語的に意味を限定して覚えるのも、不十分なようです。

!(´Д`;)

 

 

【むくつけし(蒜)】

ぞっとするほど気味が悪い

薄気味悪いほど恐ろしい

(気味悪いほど)無骨である、無風流で荒々しい

※『全訳古語例解辞典 』(小学館)より


 

こんなの、どうやって覚えるんじゃいがびょーん


 

すべての単語と意味をランダムに、脳の引き出しに押し込めようとするあなたには、古文単語の習得はかなりむずかしいことと思います。

 

( ̄_ ̄ i)

 

ですが、ちょっと目線を変えてみてください!


 

「むくつけし=気味が悪い

気味が悪い」ほど→「恐ろしい」・「無骨である



気味が悪い」というイメージをもとに、

「気味が悪い」からどうなのか、という連想型のイメージを念頭に置くこと。




こんな目線で古文単語を見ていけば、

 

「恥づかし」「あはれなり」などといった、

プラス・マイナス両方の意味を有する幅の広い古語でさえも、

けっこうカンタンに覚えることができると思います。

o(^^o)(o^^)o


 

「恥づかし」

恥ずかしい

②こちらが恥ずかしくなるほど相手がすばらしい



「あはれなり」

①(「あぁはぁ」という嘆息哀れだ、気の毒である

②(「あぁはぁ」という嘆息感動する、すばらしい





 

 

ご意見・ご指摘等があれば、コメントよろしくお願いします。

今日のブログも、お役に立てば幸いです♪

(o^-')b

 

本日の「源氏物語」まとめ

 

■帚木299(原文)

いづこさるあるべきおいらかにとこそ向かひゐたらむくつけきこと」

爪弾きをして…


自力での現代語訳が難しい場合は、

下のリンクも復習してね♪


     ダウン

 

 

本日の古語~過去記事リンク~

いづれ

さる

べし①  べし②  べし③

おいらか

む(助動詞)  

たり(助動詞)  たり②

爪弾き(つまびき・つまはじき)

(●´エ`●)。

あいでしたラブラブ

 

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【帚木299-1】イラスト訳

【帚木299-2】イラスト解釈

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