『【帚木87-③】古文単語～「上なし」とは？』

勉強おつかれさまあいです。

重要古語のカテゴリは、平日の５時ごろに更新しています。

毎日の単語学習にプラスしてお読みくださいね♪

このブログの読み方について

↓今日の古文単語はコレ↓

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【君達（きんだち）】…ご子息、公達、あなた様（方）

■【上なし】…この上ない

■【御選び】…ご選出。ここでは奥方選びのこと

■【まして】…なおさら、ましてや

■【いかばかり】…どれほど

■【人】…ここでは、女性の意

■【かは】…～か、いや～ない（反語）

■【足らふ】…足りている、欠けなく備わる

■【たまふ】…～なさる（尊敬の補助動詞）

■【む】…推量の助動詞「む」の連体形

※重要古語一覧はこちら

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

今日は、「上なし」についてです☆

ーーーーーーーーーーーーーーー

「上なし」とは「うえなし」と読み、

「この上ない」という、最上級の意味を表します。

【うへなし（上無し）】

①これ以上のものはない、最高である

②際限がない

（※『全訳古語例解辞典』小学館より）

現代では、「この上ない」という形で用いられていますので、

「上なし」では、ちょっと戸惑ってしまいそうですが、

慣れてしまえば、意味もこれだけなので、単純です☆

※ぜひあなたも、言ってみてください(●´ｴ`●)♪

ちなみに、「～無し」のつく形容詞は、他にもこんなのがあります。

【「～無し」のつく形容詞一覧】

■あいなし（愛無し）…不快だ

■あへなし（敢へ無し）…どうしようもない

■あぢきなし（味気無し）…つまらない

■あやなし（文無し）…わけもない

■おとなげなし（大人気無し）…幼稚だ

■いふかひなし（言ふ甲斐無し）…どうしようもない

■うらなし（心無し）…心を隠さない

■おぼつかなし（覚束無し）…不安だ

■かひなし（甲斐無し）…どうしようもない

■くまなし（隅無し）…暗いところがない

■こころづきなし（心付き無し）…不愉快だ

■こころなし（心無し）…風流がない

■こころもとなし（心許無し）…不安だ

■ことなし（事無し）…何もない

■さうなし（左右無し）…たやすい

■さうなし（双無し）…比類ない

■さがなし（性無し）…性格が悪い

■さしもなし（然しも無し）…そうでもない

■せむかたなし（為む方無し）…どうしようもない

■すべなし（術無し）…どうしようもない

■ずちなし（筋無し）…訳が分からない

■たよりなし（頼り無し）…よりどころがない

■つきなし（付き無し）…取り付きようがない

■つれなし（連れ無し）…さりげない

■なごりなし（名残無し）…さっぱりしている

■なさけなし（情け無し）…風流心がない

■にげなし（似気無し）…ふさわしくない

■はかなし（果無し）…頼りない

■ひとげなし（人気無し）…人並みでない

■びんなし（便無し）…不便だ

■ほいなし（本意無し）…不本意だ

■まさなし（正無し）…よくない

■やむごとなし（止む事無し）…高貴だ

■やるかたなし（遣る方無し）…どうしようもない

■ゆくりなし（縁無し）…突然だ

■ゆゑなし（故無し）…理由がない

■よしなし（由無し）…つまらない

■わりなし（理なし）…どうしようもない

（※『土屋の古文単語２２２』より抜粋）