【桐壺254-③】謙譲語のまとめ☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【桐壺254-③】謙譲語のまとめ☆

こんばんはラブラブあいです。

さあ!桐壺の巻も、この記事で最終回です♪

о(ж>▽<)y ☆

 

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

■【光る君】…光源氏の呼称

■【高麗】…古代朝鮮の国名

■【の】…~が(主格)

■【めづ(愛づ)】…賞賛する、褒める

■【きこゆ】…~申し上げる(謙譲の補助動詞)

■【たてまつる】…~申し上げる(謙譲の補助動詞)

■【ける】…過去の助動詞「けり」の連体形

■【ぞ】…【強調)を表す係助詞

■【たる】…完了の助動詞「たり」の連体形

■【なむ】…【強調)を表す係助詞

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

さて今日は、謙譲語についてです☆

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ふー!

やっと【桐壺】の巻も、この記事で最後となりました♪

 

おつきあいくださり、感謝感謝です(*^_^*)


 

さて。

今日は、謙譲語についてまとめてみますね♪


 


【主な謙譲動詞一覧】

  ※(  )はもとの動詞

■参る・まうづ…参上する、参る(行く・来)

■まかる・まかづ…退出する(出づ・行く)

■申す…申し上げる(言ふ)

■聞こゆ…申し上げる(言ふ)

■聞こえさす…申し上げる(言ふ)

■奏す…(天皇・上皇に)申し上げる(言ふ)

■啓す…(皇后・中宮などに)申し上げる(言ふ)

■承る…お受けする、お聞きする(受く・聞く)

■参らす…差し上げる、~して差し上げる

■たてまつる…差し上げる(与ふ)

■たまはる…いただく・頂戴する(もらふ・受く)

■つか(う)まつる…お仕えする・いたす(仕ふ・す)

■侍り・候ふ…お仕えする・控える(あり・をり)

 


まず、これをざっと覚えちゃってください!


 

そして、今回出てきたように、謙譲の補助動詞として、「聞こゆ」「たてまつる」「たまふ」などが用いられます。

(※「たまふ」の場合は少々複雑なので、別記事で取りあげています
 

 

謙譲の補助動詞の訳しかたにはいろいろありますが、

基本的には「~申し上げる」という訳出をしてほしいです。

そして、文脈や言いまわしによって、

「お~する」「~いたす」「~して差し上げる」など、

アレンジをきかすとよいと思います。

(o^-')b


 

「光る君といふ名は、高麗人のめできこえてつけたてまつりける」

    ↑

こんなふうに、謙譲の補助動詞が連続して出てきた時なんか、

謙譲語の1つの訳し方しか知らないと、不自然になっちゃいます!


 

訳1)「光る君といふ名は、高麗人が褒め申し上げて名づけ申し上げた」

訳2)「光る君といふ名は、高麗人が褒めて名づけ申し上げた」


 

ほら。訳2のほうが自然ですよね?

古文は、機械的に丸覚えして、翻訳するだけではないんですよ。

(*^_^*)


 

ちなみに。

 

敬語は、現代語と同様で、

 

主語が相手側の人間であれば尊敬語

主語が自分側の人間であれば謙譲語、です。

 

現代語では、敬語を解釈するのではなく、

主語によって敬語を使い分ける場合が多いのですが、

 

古文では、逆に、

書いてある敬語の種類から、主語を見分ける必要があります。


 

「光る君といふ名は、高麗人のめできこえてつけたてまつりける」

     ↑

この場合の主語は誰なのか?

誰が、誰を褒めたり、名づけたりしたのか?

そして、作者はどちらの人物に敬意を払っているのか…?


 

「の」が主格の助詞であるという見分けも、この謙譲語に裏付けされるのです。


 

なので。
こうした謙譲語を、ある程度覚えてしまって、

謙譲語による主語の見分けを学んでいってほしいと思います。

(o^-')b

 

 

☆その他の重要古語☆
「光る君」についてはこちら→

「高麗人(こまうど)」についてはこちら→

「めづ」についてはこちら→

「~きこゆ」についてはこちら→

「たてまつる」についてはこちら→

「なむ」の識別についてはこちら→

※重要古語一覧はこちら

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【今日の源氏物語】

「光る君といふ名は、高麗人のめできこえてつけたてまつりける」とぞ、言ひ伝へたるとなむ。

     アップ

今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪

 

 

 

【桐壺254-①】イラスト訳

【桐壺254-②】イラスト解釈


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あいでしたラブラブ