【桐壺254-③】謙譲語のまとめ☆
こんばんはあいです。
さあ!桐壺の巻も、この記事で最終回です♪
о(ж>▽<)y ☆
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■【光る君】…光源氏の呼称
■【高麗】…古代朝鮮の国名
■【の】…~が(主格)
■【めづ(愛づ)】…賞賛する、褒める
■【きこゆ】…~申し上げる(謙譲の補助動詞)
■【たてまつる】…~申し上げる(謙譲の補助動詞)
■【ける】…過去の助動詞「けり」の連体形
■【ぞ】…【強調)を表す係助詞
■【たる】…完了の助動詞「たり」の連体形
■【なむ】…【強調)を表す係助詞
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さて今日は、謙譲語についてです☆
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ふー!
やっと【桐壺】の巻も、この記事で最後となりました♪
おつきあいくださり、感謝感謝です(*^_^*)
さて。
今日は、謙譲語についてまとめてみますね♪
【主な謙譲動詞一覧】※( )はもとの動詞
■参る・まうづ…参上する、参る(行く・来)
■まかる・まかづ…退出する(出づ・行く)
■申す…申し上げる(言ふ)
■聞こゆ…申し上げる(言ふ)
■聞こえさす…申し上げる(言ふ)
■奏す…(天皇・上皇に)申し上げる(言ふ)
■啓す…(皇后・中宮などに)申し上げる(言ふ)
■承る…お受けする、お聞きする(受く・聞く)
■参らす…差し上げる、~して差し上げる
■たてまつる…差し上げる(与ふ)
■たまはる…いただく・頂戴する(もらふ・受く)
■つか(う)まつる…お仕えする・いたす(仕ふ・す)
■侍り・候ふ…お仕えする・控える(あり・をり)
まず、これをざっと覚えちゃってください!
そして、今回出てきたように、謙譲の補助動詞として、「聞こゆ」「たてまつる」「たまふ」などが用いられます。
(※「たまふ」の場合は少々複雑なので、別記事で取りあげています )
謙譲の補助動詞の訳しかたにはいろいろありますが、
基本的には「~申し上げる」という訳出をしてほしいです。
そして、文脈や言いまわしによって、
「お~する」「~いたす」「~して差し上げる」など、
アレンジをきかすとよいと思います。
(o^-')b
「光る君といふ名は、高麗人のめできこえてつけたてまつりける」
↑
こんなふうに、謙譲の補助動詞が連続して出てきた時なんか、
謙譲語の1つの訳し方しか知らないと、不自然になっちゃいます!
訳1)「光る君といふ名は、高麗人がお褒め申し上げて名づけ申し上げた」
訳2)「光る君といふ名は、高麗人がお褒めして名づけ申し上げた」
ほら。訳2のほうが自然ですよね?
古文は、機械的に丸覚えして、翻訳するだけではないんですよ。
(*^_^*)
ちなみに。
敬語は、現代語と同様で、
主語が相手側の人間であれば尊敬語
主語が自分側の人間であれば謙譲語、です。
現代語では、敬語を解釈するのではなく、
主語によって敬語を使い分ける場合が多いのですが、
古文では、逆に、
書いてある敬語の種類から、主語を見分ける必要があります。
「光る君といふ名は、高麗人のめできこえてつけたてまつりける」
↑
この場合の主語は誰なのか?
誰が、誰を褒めたり、名づけたりしたのか?
そして、作者はどちらの人物に敬意を払っているのか…?
「の」が主格の助詞であるという見分けも、この謙譲語に裏付けされるのです。
なので。
こうした謙譲語を、ある程度覚えてしまって、
謙譲語による主語の見分けを学んでいってほしいと思います。
(o^-')b
☆その他の重要古語☆
■「光る君」についてはこちら→
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【今日の源氏物語】
「光る君といふ名は、高麗人のめできこえてつけたてまつりける」とぞ、言ひ伝へたるとなむ。
今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪
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あいでした