【桐壺51-③】「たてまつる」
おかえりなさいあいです。
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【今回の重要古語】
■限り
■例の
■たてまつる
■母北の方
■煙にのぼる
■(連用形)+なむ
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今日は、謙譲語の復習です。
更新が長くなってきましたので、以前に学習した重要語と、重なってしまう場合もあるかもしれませんが、その際は復習だと思って、軽く流してくださいね♪
(;゚;∀;゚;)
■尊敬語…動作主をうやまう語
■謙譲語…動作主をへりくだらせる語
※具体的な謙譲語の説明については、アメンバー記事 参照☆
わかりやすく現代語で説明するなら、
(1)「先生が、私に、おっしゃいました」
(2)「私が、先生に、申し上げました」
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(1)は、「先生」が動作主ですね。
先生をうやまいたいので、「おっしゃる」という尊敬語を用います。
(2)は、「私」が動作主ですよね。
私の動作を低めることによって、動作の対象である「先生」が高められます。
先生をうやまいたいので、「申し上げる」という謙譲語を用いるんです。
「尊敬語」と「謙譲語」☆
まったく正反対のように見えて、
結局は「先生をうやまう」という敬意に違いはありません。
■共通点…敬意を表すという点
■相違点…敬意の対象
共通点と相違点を比較・検証してみてください♪
あいでした
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■限り…制限、ここでは、しきたり
■例の…いつもの、いつものように
■たてまつる…~申し上げる【謙譲語】
■母北の方…桐壺更衣の母上
■煙(けぶり)…(死の象徴)
■(連用形)+なむ…きっと~だろう、~してしまおう
【原文】
限りあれば、例の作法にをさめたてまつるを、母北の方、同じ煙にのぼりなむと、泣きこがれたまひて、
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【口語訳】
しきたりがあるので、いつもの葬儀の儀式どおりに進め申し上げるのを、桐壺のお母上は、娘と同じく煙となって死んでしまいたいと、泣きこがれなさって、
゚・*:.。..。.:*・゚゚・*:.。..。.:*・゚
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