がんばらないけど、あきらめない。 | 俺様の「好きにやらせろ!」 Ⅱ

がんばらないけど、あきらめない。

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■「そんなに迷うのは、何が好きか、自分がわかっていないから。ならば、わかったときに好きなところに行きやすい就職先を選ぶのがいい」(中略)日本は戦後、勇気や我慢や覚悟といった武人的な美徳を全否定してしまった。今、もてはやされるキーワードは、優しさとおしゃれ、それに協調性でしょう。でも、表面的な優しさの裏側には、実は異なる本心がある。それを表に出せないから議論ができなくなる。広く浅くしか感心が持てなくなる。すぐにシラケてしまう。幸せというのは環境と希望の一致です。古い世代は、少しでも環境を希望に近づけようと、「ひとつ上」を狙って頑張った。ところが今は環境を挙げるのではなく、希望を下げてしまう。これではあまりに寂しい。「青年よ、大志を抱け」と言ったのはクラーク博士ですが、私も言いたい。「若者はもっともっと欲望を持て」と。

■やっぱり人間は好きなことすべきなんです。ただし、好きなものを見つけるのが実は難しい。20代で見つかるなんて思っちゃいけない。スポーツ選手は若くして決めますが、凡人は30歳までわからないと思った方がいい。20代はとにかく辛抱する。そして好きを見つけたいと思い続ける。興味を持ったら、自分一人で試してみる。誰かと一緒にやってはいけません。一緒にいることが好きなだけかもしれないから。(中略)
就職における最も危険な間違いは、好きかどうかでなく、有利かどうかで選んでしまうことです。花形産業は移り変わる。目先のことにとらわれてはいけません。好きなことをやらないと必ず後悔します。わからなければ探し続けるんです。好きを探すことこそ、人生で一番の仕事なんですよ。

(作家 堺屋太一氏)
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■結局、すべては出会いから生まれているんですよね。一人では何もできない。僕は出会いは夢だと思っています。もちろん映画が咲きにあるけど、出会いがあるから作品は作れる。そして、いい出会いにするには、エネルギーが必要です。「今度この人とやりたい」「またこの人と一緒に仕事したい」という気持ちがとても大切です。

(俳優・映画作家 竹中直人氏)
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■仕事とは、自己形成なんです。いろんなことを教えてくれるし、学ばせてくれる。だから大事なのは、今の仕事に全力を注ぎ、そこから得たものを次に生かそうという意識。仕事を一生懸命やり、しかも一方でその仕事に満足しないという考え方です。それがあれば、今の仕事でも、転職をしても、うまくいくと思いますね。
そしてもうひとつ大事なことは、努力が苦にならない仕事、成長が実感できる仕事を選ぶことです。そうすれば充実感が得られる。はじめはお金にならなくても、充実感がありさえすれば、自ら率先して工夫できるようになります。それが結果的にお金を運んでくれるんです。

(「白藍塾」主宰、作家 樋口裕一氏)
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■では、これからビジネスパーソンが持つべき意識とは何か。僕は、とことんわがままに生きていくことではないかと思っています。そして、わがままを貫くためにも、しっかり自分自身と向き合うことが必要となる。「一生を通して何がしたいのか」「社会に対してどんな使命を持っているのか」「何が好きで、仕事に何を求めるのか」。そうした問いを自分に課し、実践していく。
より自分を知った人のほうが、明らかに高い満足が得られます。だからこそ、内面を問うことが大切になる。実は答えは自分の中にあるんです。自らを知る方法は、さまざまにあります。生きてきた過去を振り返れば、自分が何に楽しみを感じ、どんなことを好きだと思ったかわかります。また、どんな人たちと一緒に働きたいかも、思い浮かぶ。それらも自分を知るヒントになるはずです。
人によっては、思い切って新しい道に飛び込むことが有効かもしれない。仮説を立て、ぶつかってみて、違うと思えば、また方向転換すればいい。行動するから見えてくることもあります。大事なことは、やりたい仕事をすること。それこそが大きな可能性の源泉となるんです。

(グロービス・グループ代表 堀義人氏)
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■難しく考える必要はありません。私はこれを、「夢を持つのはやめなさい」と表現しています。「いつか、これをやろう」「やってみたいと思っていた」を禁句にするんです。思い立ったら。すぐにやる。趣味でも興味を持った仕事でもいい。思いついたら、さっさと準備を始める。そうやって広げた芽が運を呼び込む可能性を高め、リスクをヘッジしてくれるんです。
今までの日本は製造業ベースの社会でした。何事も起こさず、無事にすべてを終わらせるのが社会全体の価値だった。でも、知的創造社会では違います。決められた時間の中で、何かを起こすことが価値になる。動かないと、何も始まらないからです。
逆にアクションを起こすと何かが起こる。チャンスというのは、自ら動いていないと巡ってきません。じっとしていたら、チャンスはいつまでたってもこないものなんです。

(経済アナリスト、エコノミスト 森永卓郎氏)
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■必ず「僕ならこうする」があった。それで「アイツにやらせたら、ちょっと違うことをやるかもしれない」と、仕事が広がっていった。もうひとつは、僕にしかできない仕事を選んできたことです。昔から、ほかの人でもできる仕事なら頑張っても意味はないぞ、と。(中略)
小説を書いたのも、僕が感じていた世界観で書く人がいなかったからです。自分がやる意味があるか。自分がやって人と違うものが残せるか。それだけです。ほかの人もできるところでは勝負しない。その意味では。実はナマケモノなんですよ。
でも、僕が若い人に言いたいのは、ライバルが1000人もいるところで努力するのはどうかということです。ライバルが2人くらいしかいないところを1000倍の力で探す。そうすれば、そんなに努力しなくても自分らしい仕事ができるんです。今、何々がはやっているからという仕事の探し方をしたら、第一線に出てこられる可能性はかなり低い。
逆にまだライバルが少ないところに行けばどうか。新しい表現や挑戦には、世の中は見合うものを返してくれます。誰のマネもせずによくやったなと。逆に誰かのマネでは、絶対にこうはならないんです。

(作家 いとうせいこう氏)
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■私はよく、花を生けるときには「かきくけこ」を大切にしなさいっていうんだけど、これは人生でも通じることです。「か」は感謝、感動すること、「き」は緊張感を持つこと、「く」はくつろぐこと、「け」は決断すること、「こ」は好奇心を持つこと。好きな仕事に就いて「かきくけこ」の法則を守っていれば、目の前にごろごろ転がっているチャンスを見逃さないと思いますよ。

■美輪明宏さんがよくおっしゃるの。どんなにあがいても八方ふさがりの時期があるって。それは、知性と教養を身に付けて、自分自身を磨く時期なのね。そうすればいつか必ずそこから脱出できる日がくる。栄養になることをいっぱい吸収していれば、何かのきっかけで花開く。あきらめてはだめ。意志を強く持って「なせば成る」の精神でいかないとね。

(華道家 假屋崎省吾氏)
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■いろんな巡り合わせがあって、たまたまこういうキャリアになった。そもそも自分の思い通りになんて簡単にはなりません。その時点、その時点で自分を評価してくれたり、買ってくれた人や会社があって、ここまでくることができた。そのときどきで必死にやってきた、ある意味、行き当たりばったりの結果なんです。

■予測しない変化が訪れることがある。だから、真っすぐなプランだけでがんじがらめになっていたら、困ったことになります。曲がったなら、曲がったことを受け入れればいい。そうすることで新たな発見があったりするんです。

((株)ダイエー 代表取締役社長兼COO 樋口泰行氏)
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■僕は出世する人は3つのことができている人だと思っています。ひとつは、モノマネのできる人です。人のいいところは、やわらか頭で取り入れてしまう。「オレはこうだから」と固い信念を持って生きていても、そのこだわりが間違っていたら一生、間違ってしまう。だから、いいとこ取りができる柔軟さが大事になる。日本では、何かを貫くことが大切なようにいわれることがありますが、これは案外ダメなんです。
もうひとつは、コメントのできる人。これは常にアンテナを高くして、どんなことを聞かれても意見できる人ですね。さらにもうひとつが、段取りができる人です。計画性があり、その場の空気を読んで動ける人。あと、付け加えるとすれば、みんなの持っていないスキルを持つことですね。僕は漫画家には珍しく、会社員経験をしていた。ビジネスパーソンなら、英語ができる人は多いけどベトナム語は少ないとかね。そういう発想が生きてくるんです。

(漫画家 弘兼憲史氏)
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■何よりも大事なのは、人生を自らの意思で歩んでいるか。自分で決めてなかったら、誰かのせいにしかねない。そうすると、ひどい目に遭う。
最後は絶対に自分で決めること。苦しいかもしれないけど、そこだけは自分と闘わないといけない。あとはひたすら前に進めばいいんです。

(俳優 哀川翔氏)
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■今にして思えば、就職って縁なんですよ。大学は勉強ができれば入れるけど、就職はテストの成績が良くても相手がいらんといったら入れない。だから、縁。希望じゃないとこに入っても、そこから社会や仕事というものを学んでいったらいいんです。
以前、テレビでご一緒した方が「外国では、大事なのは最初に入る会社ではなく、最後に勤める会社だ」とおっしゃってましたが、その通りだと思います。希望の会社に行けなくたって、自分がどうなっていたいか、イメージを持ち続けて頑張ってたら、その姿に近づけるんです。

■仕事や会社を選ぶときには、僕は手段と目的をはっきりさせる必要があると思ってます。人生の目的は、いかに自己実現をして充実した人生を送るか。その実現の手段が会社であり仕事なんです。ツールなんですよ、これは。
ところが、会社や仕事、役職が目的になるとつらくなる、だから、自分が幸せになれる手段、自分の夢が実現できる手段として面白くなければ、さっさと辞めたらいいんです。僕がそうでした。手段としての会社に魅力がなくなったから辞めたんです。そういう意味で、個人と組織の関係はイーブンだと思うんです。会社員だって主体的に生きないとダメです。人や世間にハンドルを預けたら、恨みが残ってしまう。ハンドルは自分で持たないといけないんですよ。

(フリープロデューサー 木村政雄氏)
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■われわれは凡人の集まりです。普通の人が当たり前に仕事をしても、当たり前の結果しか出せません。だから、思いも行動も「異常になろい」と社員に呼びかけた。異常になることでしか、非凡な人にはなれないのだ、と。
企業の力を大きく左右するのは、思いの強さだと僕は思っています。いい商品、いいサービスといわれるものを開発するには、人も必要だし、お金も必要です。しかし、それだけなら、小さな会社が大きくなれる余地などありません。人もお金も持っている大きな会社が強いに決まっている。でも、思いがそれを変えるんです。

■会社とは、同志の集合体であると信じています。社員全員が同じ思いを共有することは、何より大切なことです。そして思いの大切さは、就職でも同じです。思いを同じくする会社に入れば、「働かされている」という概念がなくなります。時間とお金をやりとりしている場という意識もなくなります。自分の思いを形にするためにこの会社がある。そう思えるようになると、一般社員も社長と全く同じポジションに立つことができるようになるんです。

■人の幸せとは、仕事を通じて人間性を高めていくことだと僕は思っています。メチャメチャ働いて、頑張って、頭を使って、周りの人から「ありがとう」といわれる……。この過程で人間性を高めていく。そして、人としてやさしくなり、正直になり、強くなり、誠実になる。こういう成長こそ人生だと。それが家族も、子どもたちも、地域社会も、国もよくしていくのだと。
だから、人間性を高められる会社をつくろうと僕は思いました。決められた時間をただ過ごすのではなく、仕事が楽しくてしょうがないという人生を送りたい人に、その人ならではの仕事を成し遂げたい人に、満足してもらえるような会社をつくろうと考えた。僕はこの会社が誰にとってもいい会社だなんて申しません。でも、同じ志を持つ人にとっては、素晴らしい会社になったと思っているんです。

(ワタミ(株)代表取締役社長・CEO 渡邉美樹氏)
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■最後にもうひとつ、若い人にぜひやってほしいのは、早寝早起きです、早く起きることで、実は一日長くなる。確かに夜は楽しい。しかし、夜やれることは、メシを食うか、酒を飲むか、カラオケくらいしかない。逆に昼間はどうか。早朝に公園を散歩してもいい。美術館に行ってもいい。歌舞伎を見に行ってもいい。誰かに電話をして呼び出してもいい。やれることは無限にある。夜できないことも、昼間はできるということです。
僕は時間の使い方がうまいと自信を持っているけど、その源泉は早寝早起きにある。これを励行するだけできっと人生は変わると伝えたいですね。

(作家 浅田次郎氏)
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■(前略)できる人とできない人の区分けって、僕はないと思う。あるのは、やる人とやらない人だけです。重要なのは、やる気であって才能ではないんです。あるとき、「僕が雨ごいの踊りをやると百パーセント雨が降ります」という若者がいましてね。よくよく聞いてみると、雨が降るまで踊るからって(笑)。深いなぁ、いいなぁと思いました。

(振付師 パパイヤ鈴木氏)
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■今が苦しいと思っている人も多いかもしれない。でも、自分の弱さや不完全さを後ろ向きにとらえないことです。誰かの心を強烈にひきつける魅力は、実は多くの場合、弱さや不完全さの中に潜んでいるんです。そして、人の心にはサイクルがある。苦しいこともあるけれど、いいことも必ずあるということ。逆もしかりです。同じ状況が、永遠に続くことはないんですよ。

(作家 石田衣良氏)
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■プレゼンテーションについてもよく聞かれるんですが、何も工夫していない。むしろ、プレゼンはヘタクソです。でも、プレゼン上手でつまらない企画が通ってしまったら、結果的にキャンペーンは成功しないわけでしょう。それでは信頼を失ってしまう。いいものは何を言ったって面白いんです。面白いものは、つまらなく説明できない。結論はプレゼンの前に出ている。プレゼン能力なんて関係ないですよ。

(タグボート代表 岡康道氏)
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■迷ったら積極的な方を選択したほうがいいと言いたいですね。動きのある方を選ぶということ。好きな人に告白するか、しないかという迷いなら、告白する方を選ぶ。転職しようかどうしようか迷っているなら、当然、転職する方を選ぶ。だって、動かないと何も変わらないから。私自身を振り返ってみても、後悔って、行動しなかった後悔ばっかりなんですよ。

(漫画家 倉田真由美氏)
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■本気になって考えているからプロになれる。中国にいいことわざがあり。「小人(しょうじん)は縁に気づかず。中人(ちゅうじん)は縁を生かせず。大人(だいじん)は袖すり合う縁も縁とする」。この通りなんだ。縁は目の前に転がってる。それが見えてねぇんだな。

■「やりたいと思っているんだけど」そんなんじゃ思い続けて一生終わるよ。「チャンスがきたら、やってみたいと思います」そんなんじゃ死ぬまでチャンスなんかこねぇよ。両方とも、「やります」じゃねぇだろ。やるヤツはやるうえに、やり続けてるんだ。成功しても、まだやり続けてる。やりたいことがどうのこうのじゃない、やることの大事さを知ってるからだ。
まずはやることなんだよ。大事なのは将来じゃない。今なんだよ。若くして仕事も恋も必死でやって、苦いことも甘いことも、両方わかって、それで初めて自分が欲しいものがわかるようになる。そうすれば、自分で強く決められるようになれんだ。

(作家 山本一力氏)
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■試合はね、「勝たなければ意味がない」と僕は思うんです。そして重要なのは、「勝つためにどんな努力をしたか」です。勝たなければいけないという大命題があれば、それに対する努力も変わってくるでしょ?勝ち負けは関係ないと思ったら、苦しいとき、あきらめてしまう。僕は、若い連中に言うんです。「お前はどれだけ限界を超える練習をしてきたか」と。限界の先をのぞけたヤツだけが、スピリットを燃焼させていける。(中略)
たくさんの人から、試合を見て勇気が出ましたっていわれるんですよ。僕の一挙手一投足に影響を受ける人がいる。こんな素晴らしいことはない。それこそ、やりがいのある仕事だと思いませんか?金を残したりすることよりも、かっこいい。やりがいって、そういうことをいうんじゃないかと、僕は思うんです。

(格闘家、K‐1競技統括プロデューサー 角田信朗氏)

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■僕は、人は表現する動物だと思っています。その表現方法のひとつとして、仕事がある。だから僕が何より大事だと思うのは、「その仕事を通じて何をしたいのか」ということ。自分自身の根っこの部分ですね。そのために仕事をしている。根っこがはっきりし、仕事との関係性がわかっている人は、結果を出せると僕は思います。成果やお金は、後からついてくるものです。
逆に根っこがなく、例えばお金のためだけに仕事をすればどうなるか。お金が満たされれば、それ以上の仕事はしないでしょう。つまり、仕事人としての成長は、そこで止まってしまうということです。

(アコーディオニスト coba氏)
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■人生はね、面白いと思えることを探し出す感性を養うことが大事なんですよ。そのためには本を読んだり、映画を見たり、音楽を聴いたりするといい。そういった一見、無駄だと思えることが生きてくるんです。僕も大学生のころ、たくさんの映画や本から生き方のヒントをもらいました。それをフィロソフィとして持っていたから、周囲に反対されても、ちっとも怖いとは思わなかったんです。
お金でもなく名誉でもなく、求められているところに行く。僕は今までそういう選択の仕方をしてきました。「フィールド・オブ・ドリームス」という言葉があるでしょう。生きがいが見いだせる場所。それはどこにでも転がっている。見えないだけでね。それを見つけるためには、やはり自分の感性を育てることがすごく重要なんだ。そして、もうひとつ挙げるなら、自分のためにだけに生きないことかな。結局は自分のために生きているんだけど、自分のためだけに生きていたら喜びは少ないんだということを、若い人には忘れないでいてほしい。

■僕はこの5年間「がんばらない」っていい続けているんですけど、ほんとにがんばらなくっていいんですよ。僕の周りを見ていても、がんばり続けて大成した人はいない。ただね、誤解しないでほしいのは、「がんばらない」っていうのは、だらだらしていいいというわけじゃないんです。「がんばらないけど、あきらめない」。これがすごく大事なことでね。若い人はがんばれっていう言葉がとても好きだけど、がんばれっていいすぎると、がんばる気がなくなっちゃうものなんだ。スポーツでもそうだけど、がんばれ、がんばれって、ずっと絶叫されると、本当の力は出てこない。
がんばるリズムとがんばらないリズム、この2つをバランスよく出せると自分の力以上のものが出せるようになる。それは人生でも同じです。がんばらない勇気を持っているがんばり屋が、人生で成功している。
あと覚えていてほしいのは、苦しい時期は続かないってこと。苦しい時期は心の貯蓄をする時間だから、本を読んだり、いい音楽を聴いたりするといい。そして、そこに書いてあることの意味を自分のものにする。遊ぶときは思いっきり遊ぶ。だらだらしない。そうしたら、また元気がわいてくる。「がんばらないけど、あきらめない」を続けていると、いつかきっと、チャンスが巡ってくる。いい人に出会えたりもする。そのときこそ、がんばればいいんですよ。
こんなふうに自分をマネジメントできる人は、どんな時代でもどんな場所に行っても、成功する。自分をポジティブにコントロールできる人は、間違いなく成功します。大丈夫、大丈夫。

(医師、諏訪中央病院名誉院長 鎌田實氏)
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17/15 of Books 2009
B-ing編集部[編] 「プロ論。2」


プロ論。2

★328頁/累計22,844頁
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■始まりは ココ から
<Books 2006>
<Books 2007>
<Books 2008>

<Books 2009>
1/15 『竜馬がゆく』全八巻完結。
2/15 情熱あってこその成長。
3/15 絶対的な何かとは。
4/15 5年。
5/15 何をおいていくか。
6/15 ほんとうのさいわい。
7/15 元気イズム、浸透中。
8/15 自由と自立と自己責任と。
9/15 男道(おとこみち)。
10/15 道標(しるべ)。
11/15 コピー作りなオシゴト。
12/15 成りあがるか、ぶらさがるか。
13/15 じぶん×ジブン×自分。

14/15 池波正太郎、始めました。
15/15 人生はいつだって。
16/15 池波正太郎的人生を味わえ。


ふこらさーゆー♪ & ナンクルナイス
WE ARE ALL ONE & ***