成りあがるか、ぶらさがるか。 | 俺様の「好きにやらせろ!」 Ⅱ

成りあがるか、ぶらさがるか。

ぶっちゃけ、ご本人の曲を、まるまる一曲聴いたことが一度もない、俺様です。だからこそ、先入観も想い込みもなく、フラットに読み進められ、確かにブッ飛んだ人生だけど、とことんスジを通しながら、自分の信じた道を純粋な気持ちで歩き続けた、一人の漢の生き様を見せつけられました。これで、二十八歳当時の語り、っていうから、かなりブッ飛んでるっちゃあ、ブッ飛んでますが。これから先、彼の曲を聴いてみようと、想うか、想わないかは、まだ未定のままです。

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攻撃することが生きることだ。負い目をつくらず、スジをとおして、自分なりのやり方でオトシマエをつけてきた。休むわけにはいかない。やらねばならぬことは、まだある。
(後略)
五十三年六月 矢沢永吉

(読者へ より)
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いま、言えることだけど、あん時には、気持ちだけでも前、前、と走らせてなきゃ、何にもやれなかっただろうな。
(中略)
コネも無ければ親戚も無ければ、友人もいなくて、まったく知らない土地にきて、一から自分の手で触って。熱いか冷たいか確かめ確かめしてきたオレには、オレのやってきた方法しかなかった。関東にきて、コネがまったくないってことは、想像以上にエライことなんだよ。

(横浜 より)
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「ほんとうの友だちっていうのは、一回別れなきゃいけない。一回別れて、再び会った時には、もう絶対!」

(横浜 より)
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人間は、ある程度キツイ目にあわなきゃいかんのよ。萎縮しちゃうやつもいるけど、バイタリティになる。なにくそ、冗談じゃない。そう思えるだけ、オレは幸せだったかもしれないね。

(キャロル より)
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オレっていうのはね、メチャクチャ安心してないと気がすまない男なんだよ。
でも、やってることは、常に不安だらけ。
どういうことかって言えば、安心したいがために、行動する。だから、行動が早い。
自分で、いろいろ分析してみたよ。どうしてもダメだとわかった。
風向きが、そうなってた。
「オッケー、わかった。やめよう」結論がでるわけ。
オレって男はね、最初止めるじゃない。でも、「もういい。わかった、おまえらの言うとおりにしよう。解散しよう」そう言ったらね。もう戻らない。誰が止めてもダメだからね。
絶対パンクだよ。絶対に解散。
決めた。

(キャロル より)
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「矢沢、おまえは宇宙人みたいなやつだよ。ほんとに、そう思える時がある。スーパーマンなんだ。
だから、自分の感覚だけでまわりを見ちゃいけない。まわりはついていけない。
矢沢から見て弱いとされる人間というのは、実は、圧倒的に多い普通の人間なんだよ、そのれのほうが」
木原の言ってること、わかるような気がする。そうさ、オレは普通じゃない。普通じゃ生きてこられなかったよ、想像してみて。
あいつは、ある意味で、オレに忠告してくれてるんだろう。でもね、それは聞いといても、普通人が普通人づらして何やってもいいのか?そういう気はあるよ。

(キャロル より)
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自分でめし食ってる領域ってのは、生活でなきゃいけないんだ。事務でペン握ってるやつも、板金屋やってるのも、米作ってるのも、全部同じ。価値は違わないんだ。

ふつうに、職場で働いてるやつが、ミスやるでしょ。上司に叱られる。
アーチストってやつらも、同じように思わなくちゃダメ。
手を抜いたら、お客に叱られる。これを常に・・・・・・。
ほんとに疲れたら、やめろって。グズグズせずに。
会社でも、上司に二回、三回、五回・・・・・・あんまり怒られたら、クビになる前に自分からやめたほうがいい。なぜなら、自分はその仕事に合ってないと判断すべきだから。
合った職を探す。それが才能よ。才能ってのは、何も、創る人間だけ使われる言葉じゃないと思う。
タイプライターがやれる。これも、才能だよ。だって、オレ、できないもん。それができて、メシ食えてるってのは素晴らしいよね。
オレも才能がある。すごく合ってる、この職業。

(キャロル より)
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「オレみたいにやってきて、成功した例は、何十万にひとつだろうな」
あとに続く気があれば、どうぞ、と彼は言う。
しかし、道は、たったひとつではない。自分に合った道を見つけて、そこで「成りあがれ!」
可能性は、山ほどあるはずだ。黄金の山も、いまはかくれていて見えないかもしれないが、現代の「ゴールドラッシュ」は、もう始まっている。
矢沢永吉は、重いスコップで掘りまくっている。自分の腕で、汗を流して。
「成りあがり」を軽蔑するのは簡単なことだ。しかし、どんなに由緒正しい家系の、立派な紳士でも、先祖がどこかで成りあがったはずだ。
「自分が、まず、やんなよ。色々と、ノーガキをたれる前に」
自分のスコップを持って、ひとりで街に出て行く。それしかない。疲れて帰る。また出て行く。
幸運にも、両親が健在で、経済的にも豊かで、学校に通っているあなただって、やっぱり選ぶなら、「成りあがり」にしてほしい。
もうひとつは、「ぶらさがり」しかないと思うからだ。

(「長い旅」を聴きながら 糸井重里 より)
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12/15 of Books 2009
矢沢永吉 「成りあがり」

成りあがり How to be BIG―矢沢永吉激論集
(角川文庫)/矢沢 永吉

★301頁/累計21,362頁
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■始まりは ココ から
<Books 2006>
<Books 2007>
<Books 2008>

<Books 2009>
1/15 『竜馬がゆく』全八巻完結。
2/15 情熱あってこその成長。
3/15 絶対的な何かとは。
4/15 5年。
5/15 何をおいていくか。
6/15 ほんとうのさいわい。
7/15 元気イズム、浸透中。
8/15 自由と自立と自己責任と。
9/15 男道(おとこみち)。
10/15 道標(しるべ)。
11/15 コピー作りなオシゴト。


ふこらさーゆー♪ & ナンクルナイス
WE ARE ALL ONE & ***