道標(しるべ)。 | 俺様の「好きにやらせろ!」 Ⅱ

道標(しるべ)。

最近の志向ってば、もっぱら 「インプット重視」 に切り替わりつつあり、インプット自体は決して悪しきにあらず、ながら、疎かになりがちな 「アウトプット力の強化」 にも目を瞑りたくない、あくまでも 「自分にキビしく」 を忘るるべからず、貪欲こそ成長の糧なるべし、俺様です。奇しくも続いた 『道』 繋がり第二弾をして、気になるポイント山盛りなるは、インプット志向のよき傾向、日頃、それを 「当たり前なるべし」 と信じ、「ぼんやりと」 も含めて心がけていることが、シンクロなる背景やら、180度違った視点やら、を経て次々に登場、自分が感じていたことにズレがなかった、と確証させてくれることが、数多しにして心地好し。作り出すコウコクこそブッ飛びなる 箭内氏 ですが、なかなかどうして、『仕事人(ビト)』 たるや、かくあるべしの 標(しるべ) とさせて頂きました。


俺様の「好きにやらせろ!」 Ⅱ-20090317_2030_IMG_5674
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■初めてやることしかしない

いつもやっていることを、いつものメンバーでやると失敗は少なくなります。しかし、その分、やはり新鮮味もなくなるし、思いがけない出来事も起らないのだと思います。常に同じことをなぞるような仕事をしないためにも、ほんのちゃっとのチャレンジをスパイスのように取り入れてみてはどうでしょうか。じっくり話したことのない上司に相談を持ちかけてみるということでもいいし、見たことのないジャンルの映画を見るようなプライベートな「初めて」でも新しいレールを敷いてみるきっかけになるはずです。

『「初めてのこと」を常に取り入れることで、
ドキドキするもの作りやコミュニケーションが可能となる』

(Ⅰ 発想の自然体を取り戻す九つのヒント より)
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■積極的に緊張する

僕は体験があまり蓄積されないリセット型の人間なので、基本的にはどんな人と何回会っていたとしても、毎回、緊張してしまうんです。自分の言いたいことがちゃんと言えるkな、と考えるだけで緊張してしまうし、言い忘れがあったらどうしようって心配になっても緊張してしまう。でも、その空気を交換し合うのがコミュニケーションの面白さでもあると気づいたんです。緊張というのは、目の前の相手とその場をとても大切に考えるからこそしてしまうものなわけですし、何より、その誠実さが目に見える、”誠実度数”が伝わりやすいんです。ああ、この人は自分を軽んじたりしていないで、真剣に話そうとしてくれているんだな、と思ってもらえる。
だから、緊張している人って意外とかわいがられたり、好きになってもらえるものなのです。たとえば、小学生と喋るときに僕が緊張していたとしたら、「子供扱いしないでちゃんと話してくれてる」と感じてその小学生は嬉しく思う。緊張はちゃんとコミュニケーションをとろうとしている印です。緊張のあまりお茶をひっくり返して、相手の背広を汚してしまうみたいな失態はもちろん気をつけなければいけませんが、そうでなければ、たとえ話の起承転結がめちゃくちゃでわかりづらかったとしても、きちんと思いは伝わるものです。

『緊張するからこそ、わかること、伝わることがある』

(Ⅱ 仕事と自分の気を合わせる十二のテクニック より)
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■プロではないことを利用する

「自分の専門分野なのだから、自分がやる」という固定観念を外せば、冷静にその状況を判断できるようになり、人に任せることも含めて、最善の方法をとれるようになります。ですから、プロとしての自負がある人ほど、やったことがないことにどんどん挑戦して、素人の立場に自分を置くことで、仕事の境界線をなくしていってほしいと思います。

『プロ意識を捨てることで、人に任せることも含め、
その仕事にとって最善の道を考えることができる』

(Ⅱ 仕事と自分の気を合わせる十二のテクニック より)
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■会議に参加しない

会議を面白く有意義なものにするという根本的な解決法が、遠回りのようで一番確実です。では、面白い会議はどのようなものかと考えたとき、思い浮かぶのは気楽なおしゃべりに近いやり取りができる場。僕は会議は嫌いですが、意見交換をしているうちに何かを思いつくようなおしゃべりは好きなんです。そういうおしゃべりは会議室を二時間とって、資料を配って行うような会議ではなかなかできない。今の会議は雑談を許してもらえません。だからもっと雑談を歓迎するようになれば、本筋とは関係ない話の中から、企画の核心に迫るような発見が得られるような面白い会議となるはずです。
(中略)
問題は個人の意見を引き出せるような、面白い議長がいないということです。議長が「何か面白いこと言ってみて」って言うだけでは進むはずがない。たとえば、「その広告で人の命が本当に救えるという案を考えてみようよ」というように、みんなの発想を引き出すような具体的な呼びかけができたり、きちんと対話させてくれる議長がいれば、会議は面白くなる。

『意見をまとめようとする会議ではなく、
個人と個人のセッションから新しいものは生まれる』

(Ⅱ 仕事と自分の気を合わせる十二のテクニック より)
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■大いに抜け駆けする

抜け駆けというのは評判の悪い言葉です。他人に対しては、「あいつはただ抜け駆けしているだけだよ、実力じゃないね」という風に非難として、自分には「抜け駆けしていると思われるのもいやだから、自己アピールもそこそこにしておこう」と戒めとして使われています。抜け駆けすることは、社会的ではない卑怯で恥ずべき行為と見なされているのです。しかし、基本的に仕事いうのは抜け駆けしないとできないのです。そもそも仕事の数は限られているので、手に入れるためには積極的に行動することが必要になってくる。それが「抜け駆け」であり、仕事を実現させる上で極めて大事な行動です。それなのに、否定的に捉えられているのは、「抜け駆け」という言葉にある、どことなく「ズルい」雰囲気が理由のひとつでしょう。僕は「抜け駆けする」ということを、「チャンスに照れない」と言っています。つまり、抜け駆けをする機会というのは、チャンスなんです。やりたいことをやるためのここ一番には、誰しもめちゃくちゃな抜け駆けをします。他の人にバレないように、もしくは他の人に見られていても自分だけを売り込む瞬間っていうのは、成功の過程でどうしても必要なのです。
(中略)
今の人たちはチャンスに照れすぎです。せっかくのチャンスを目の前にしても、それを掴み取ろうとしゃかりきになってるのを周りの人に見られたらダサイというような、変な美学があって、自分で自分を推薦するようなこをができない人が多いのです。とにかく声を上げないと社会では気づいてもらせないということがいまひとつわかっていない。多分、若い人たちは他人と同じ条件で、正当に自分を評価してほしい、選んでほしいと思っているのです。それは一見、真面目でフェアな考え方のようですが、ものすごく受身で怠惰な考えでもあります。自然と頭ひとつ抜けることができるのは、本当にひとに握りの天才的な人間だけです。だから、僕も含めて天才ではないほとんどの人は、やっぱり世の中に飛び出るために抜け駆けが必要なんです。
(中略)
ただ、抜け駆けをしようと思っても、すぐに実行できないかも知れません。実行するためには危機感が必要です。チャンスに照れ続けてたら、一生このままかも知れないという崖っぷちの感覚がないと、チャンスに照れずに突破していくことはなかなか難しいでしょう。だからこそ、自分の現状を把握することが大事になってきます。いつか誰かが自分の実力に気づいて評価してくれるはず、といった甘い考えを排除した上で、今の状況のまま十年、二十年経った自分を想像してみてください。「チャンスに照れてる場合じゃなかった」という自覚が、捨て身の抜け駆けを可能にします。

『抜け駆けとは、社会のコミュニケーションであり、
自分のスタイルや生き方を見つけるきっかけである』

(Ⅱ 仕事と自分の気を合わせる十二のテクニック より)
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■ギリギリの奇跡を信じる

途中変更を余儀なくされて時間的にギリギリの状況に追い込まれたら、「俺のこだわりなんて大したことじゃない。新しくやり直すチャンスだ」とあえて思ってみるのです。せっかく準備したもの、計画したものを抵抗なく変更したり、捨てたりすることができる自分を自己演出し、酔ってみる。そうして何日も徹夜を続けたり、時間的に厳しい状況の中で、リミッターの外れる感覚を味わい、実際に面白いものが奇跡的に生まれる瞬間を目の当たりにするうちに、演技ではなく、心から「自分のこだわりなんて意味がない」と思えるようになるはずです。そうした実感が、「費やした時間や残った時間に関係なく、よくないと感じたことを直したほうがいい」というシンプルかつ客観的な判断をもたらしてくれるのだと思います。

『ギリギリの途中変更は仕事のキレと瞬発力を呼ぶ』

(Ⅱ 仕事と自分の気を合わせる十二のテクニック より)
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★仕事はいつも最終回

会社で働いている人は、特に上司という人生のサンプルが並んでるわけだから、五年後の自分、十年後の自分、定年前の自分っていうのが思い描きやすいでしょう。でも、それは錯覚でしかない。未来の自分は確実に存在しているっていう前提のもとで想像しているにすぎないんです。あと定年まで何十年あるな、という風に考えると、使える時間はたくさんあるように思えるから、時間がものすごくゆっくり流れているように感じるでしょう。僕などは明日はないかも知れないと本当に思っているから、時間があっという間に過ぎますし、だからこそ「一番やりたいことを、十年後にとっておいたのに!」なんて悔しい思いをしないように、日々是最終回という気持ちでどんどんやりたいことを試しているんです。よく周りに生き急ぎすぎだって注意されるんですけどね。

『今日で終わりだと考えれば、
明日のために残していた力も全て使い切ることができる』

(Ⅱ 仕事と自分の気を合わせる十二のテクニック より)
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■失敗を具体的に怖がる

失敗は怖くて当然なんです。ただ、ひとつ絶対にもったいないと思うのが、「なんとなく失敗を恐れる」ということ。自分にとって失敗とは何なのか漠然としていることは案外多いものです。お金を損するとか、誰かに怒られるとか、恥をかくとか、漠然とした失敗のイメージはあるかも知れませんが、それではまだまだ大雑把です。手堅いものを作ったら今回は失敗だとか、親戚の子供が喜んでくれるようなものを作れなかったら失敗だとか、何でもいいんですが、そのときそのときにおける失敗を具体的に設定し、そのことだけをきちんと恐れるようにするんです。まず、失敗を自分なりに決めてしまうと、それ以外のことは失敗にならなくなります。極端なことを言えば、「失敗をしないことが失敗」という風に規定してしまえば、損をしようが、人に叱られようが、自分の中では失敗ではなくなるんです。これは屁理屈に近い考え方ですけどね。

『将来のためのマイレージと考えることで、
失敗はぐっと付き合いやすいものとなる』

(Ⅱ 仕事と自分の気を合わせる十二のテクニック より)
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★「仕事大好き」と言ってみる

ただ「楽しい」とか「大好き」とか肯定的な言葉を口にするだけでも、効果があります。たとえば「俺ラーメン大好き」とかでもいいんです。そういうポジティブなことを口にしていくだけで気持ちもいいし、多分体にもいい。みんな大人になると大好きって言葉を使わなくなるけど、その気持ちは心の中には絶対にあるはずです。それなのに大人が使う言葉ではないと思い込んでいて、いいとか悪いとか、正しいとか間違っているといった言葉で物事を表現するようになっていく。個人的な好みではなく、世の中の尺度で自分は判断しているという風に振舞っているわけです。仕事で使用する言葉も当然のように、「いい」「悪い」であって、好きという言葉は仕事にふさわしくないと考えられている。だからこそ、会社とか仕事で大好きって言い切ると聞いているほうも気持ちいいし、ちょっとビックリしたり、新鮮に感じてドキドキするんです。
楽しいことを口にしないのは、「そんなことをしたら大変な思いをしている人に悪い」という気遣いであり優しさであるかも知れませんが、それは大変な人に合わせすぎだという気がします。仕事に対する楽しさの表現を思い出すと、仕事に対する敬意や熱意が強まっていきます。「仕事が楽しくない」と会社を一、二年で辞めてしまう若い人が多いと聞きますが、最初から楽しい仕事なんてほとんどあるわけがない。だから、つまらないと感じても、一度は歯を食いしばって楽しいふりをしなくてはいけないのです。まずは愚痴をこぼすかわりに、仕事の話をするときにも、「おおー!いいねー、それー!」って楽しんでみる、ネガティブなことに共感して盛り上がるより、ポジティブなことで意気投合するほうが絶対に新しいものに繋がります。大変な仕事が回ってきたときにも、「うわ、何これ大変だけどすげえ面白そう」と言ってみる。そうするだけで、仕事は自ずと楽しいものになっていきます。

『楽しそうなふりをしていると、
周囲はもちろん自分まで騙すことができる』

(Ⅲ 人間関係の常識を逆手に取る十二のポイント より)
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■ホスト力を高める

かわいがられ続ける努力を、若い人は軽視しがちな気がします。自分は自己流でいく、ついてくる奴だけついて来いというスタイルを良しとし、愛される努力は「媚び」とか「へつらい」と一緒にして放棄してしまっている。それで、「なぜかクライアントとうまくいかない」などと言う人がいますが、うまくいかせるために骨を折っていないのだから、当然のことです。特に二十代ぐらいの若い人たちは愛されることに対して徹底的に受身で、自ら愛されるための行動を取っていないように思います。「言いたいことが見つからない」とか”自分”を見つけることで頭がいっぱいで、人を気持ちよくさせようと他人に目を向けることをしていないのです。でも仕事をする上で、重要なのは「個性」とか「才能」ではなくて、「人柄」とか「コミュニケーション能力」だったりする。自分が誰かを採用しようとするときも、ものすごい才能のある奴というよりは、一緒に仕事したい奴がほしいんです。一緒に一週間徹夜してもムカつかない奴がほしい。そういう相手こそ「何かをやりたい」と言ったときに応援したくなるのだと思います。他人にサービスして気持ち良くさせることなく、とにかく自分を気持ちよくしてほしいというのは、お金を預けていない銀行でお金を引き出そうとするようなもの。味方がほしかったら、まず自分から味方になってもらえるような行動を取る必要があります。だから、愛される努力を怠ってきた人は、ひとりでも自分の味方を増やせるようにぜひ行動してください。

『天才ではなく、愛される存在を目指すことが、
アイデアを実現させる近道となる』

(Ⅲ 人間関係の常識を逆手に取る十二のポイント より)
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■プライドや個性を進んで捨てる

個性を重視しすぎることは、無駄にプライドを高くすることに繋がります。自分の作ったものがイマイチだったとしても、認められなかったり、他の人の才能を素直に受け入れられなかったりする。僕はデザインをやっていたのもかかわらず、カッコいいものや綺麗なものがどうしても作れない。そのことを本当に自覚しているので、プライドも全然ないし、異常に素直です。何を言われても「そっか」と納得してしまう。人の意見に流されるどこりじゃなく、自分が溶けてしまいますから。人が何か言ったときに、「あ、そうか」と思える人と、思えない人ってのはすごく差が出てくるんです。思えない人というのは、常に自分が傷ついたり馬鹿にされないように構えている部分があって、ものを作るときも他人の意見を受け入れられないし、人の手が加わることが許せない。ものを作るにはもっとプライドを捨てて、素直になることが必要なんです。「小野妹子って実は女だったらしいよ」なんて話にも、「ええー!」と素直に驚けるかが大事なんです。「え、本当かな」と疑うのはその後でいい。最初から「そんなわけはない」と思ってしまう人は、面白い要素に出会ってもなかなか受け入れられない可能性があります。
どの分野を見ても面白い仕事をしている人は年齢に関係なく謙虚で素直です。自分よりキャリアのない人の意見にも真摯に耳を傾け、必要とあれば「バカ」になることもできる。そうした姿勢が、長く新鮮に仕事をするのにも役立つのです。ぜひ、個性やプライドという重い鎧を脱ぎ捨ててみてください。自分を守っているようで、結果的には封じ込めてしまっていたその鎧を外すことで、これまで見過ごしていた出会いや思いがけない自分を発見できるかも知れません。

『プライドや個性を進んで捨てることによって、
新たな自分、思いがけないことを発見できる』

(Ⅳ 自分自身を脱力させる十二のメソッド より)
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★体はやがて名になる

「名は体を表す」という言葉があります。名前はその名前を持つ実体を表している、という意味ですが、僕は名前が実体を支配するようになって「体が名になる」ということもあるのではないかと考えています。名前には人を縛ったり、行くべき道を決めたりする力がある、と最近良く感じるのです。
たとえば、知り合いの増富和音さんという方が名前に導かれるようにサウンドデザイナーという道を選んでいたり、オフィスの庭を造ってくれた人が木咲豊さんというその職業のためにつけたんじゃないかと思うような名前だったり、名前と人生がリンクしているような人に出会うことが多いんです。改めて考えると、僕自身も名前に影響を受けているなと感じます。「道彦」という名前がついていることで、「道」について人より気になってしまう部分がある。新しい場所に足を踏み込んで道を作っていきたいと思ってしまうのも、「道彦」という名前と無関係ではない気がする。

『名前を意識したり、新たにつけたりすることで、

人はその名にふさわしい人物に近づくことができる』

(Ⅳ 自分自身を脱力させる十二のメソッド より)
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■方法論を見つけたら、すぐに他の人にも教える

何より方法論はそれを試す人によって大きくその効果や結果が変わってきます。僕の方法論を違う人が試せば自然と違うものになるんです。同じようにはならない。だから、方法論をオープンにしても、絶対自分と同じにはならない自信が僕の心のどこかにあるのだと思います。それは自分が優れているということではなくて、人間のすることは能力の優劣に関係なく。違う人がやれば必ず違うものになると信じているからです。同じペンで同じものを描いても、人によって異なる絵になるように、同じ方法で行動しても自ずと過程や結果は変わってきます。つまり、自分が考えたことを人に話すということは、一見、損なことのようですが、実は失うことは何もなく、自分の方法論を確認できたり、進化させられたり。融合させられたりと、得ることばかりなのです。ですから、安心して自分の発見した方法論やコツ、発想法などをどんどん口に出してみてほしいと思います。そうすることで自分の武器である方法論の威力をしっかりと把握し、より強力にカスタマイズしていくことができるはずです。

『人に伝えることによって、その方法論をきちんと把握し、
進化させていくことができる』

(Ⅳ 自分自身を脱力させる十二のメソッド より)
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■周り道は近道

どんなに遠回りになっても、そこで立ち止まらない限り、道は絶対に目的地に続いているんです。だから回り道はどんどんしたほうがいいし、今、回り道している最中という人は、今はリバウンド力を高めているんだ、という風に自分の未来をイメージできたらいいのだと思います。

『回り道は途中で様々な発見があるだけでなく、
仕事へのモチベーションを一生持続させる力に変わる』

(Ⅳ 自分自身を脱力させる十二のメソッド より)
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■すぐできるものしか、いいものではない

長時間を費やして作っていると、その時間を否定したくないから、「もうちょっと頑張ればいいものになるかも知れない」という可能性にすがってさらにぐずぐずと同じものをいじり続けてしまう。「費やした時間の多寡で物事の価値をはかる」という傾向は、ものを作っている人だけでなく、どんな仕事をしている人間にも当てはまることだと思います。「長期間かけたプロジェクトだから」とダラダラ仕事をするのではなく、何気ない同僚との雑談から生まれたアイディアをもっと大事にするべきなのです。「すぐにできないものはいいものじゃない」ということを頭においておけば、無駄な時間を費やすことなく、自分の作ったものを冷静に判断し、「完成」なのか「やり直し」なのか決断できると思います。まずは、すぐにできたものをもっと認めてみてください。ああでもない。こうでもないと考えあぐねた末に大抵の場合、最初のアイディアに戻ることからもわかるように、最良のものは時間をかけずに生み出されるものなのだと思います。

『すぐできたものを評価することで、
仕事の良否を冷静に判断することができる』

(Ⅳ 自分自身を脱力させる十二のメソッド より)
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人が生きていくということは、毎日変化する世の中とともに、自分自身も変わっていくことです。対応して、昨日と違う自分がそこにいます。最近思います。もしかしたら矛盾は人間が生きている印なんじゃないかと。
矛盾上等。「帰りたいけど、帰りたくない」とか「寂しいけど、楽しい」とか、人は複数の感情の間を高速で往復しながら生きている。ブレない自分を大事にするあまり、ひとつの価値観にこだわり過ぎていると、リアイルタイムに動いている世界から置き去りにされてしまう危険性もある。時代の流れやその瞬間の事象に、思い切って素直に身を任せてこそ、初めて自分だけの力ではできないことを成し遂げられるのではないでしょうか。

(あとがき より)
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10/15 of Books 2009
箭内道彦 「サラリーマン合気道」


サラリーマン合気道/箭内 道彦

★214頁/累計20,789頁
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■始まりは ココ から
<Books 2006>
<Books 2007>
<Books 2008>

<Books 2009>
1/15 『竜馬がゆく』全八巻完結。
2/15 情熱あってこその成長。
3/15
絶対的な何かとは。
4/15 5年。
5/15
何をおいていくか。
6/15 ほんとうのさいわい。

7/15 元気イズム、浸透中。
8/15 自由と自立と自己責任と。
9/15 男道(おとこみち)。


ふこらさーゆー♪ & ナンクルナイス
WE ARE ALL ONE & ***