注文住宅の土地探しにおいて、
用途地域・建ぺい率・容積率…
など耳にした方もいらっしゃるかと思います。
これらは、
都市計画図
に記載があるのですが、見方を簡単に書いてみようかと思います
一例ですが、私が小さい頃住んでいた
東京都 多摩市
を例に挙げてみます
ステップ1:〇〇市 都市計画図 と検索
(今回は、多摩市 都市計画図 と検索)
市役所のHPがヒットします。
以下、多摩市の都市計画図の画像を引用しています。
都市計画図は、大抵ネットで公開されています。市ごとに体裁は違い、
神奈川県・横浜市:
電子化され詳細なデータベース公開
東京都・多摩市:
PDFファイルをアップしている
また稀に、ネットでは公開せず、市役所で都市計画図を有料販売しているところもあります。
ステップ2:凡例を見て、
用途地域・建ぺい率・容積率を確認
今回、赤い点の土地を確認してみます。
赤雲マークの部分を、凡例に照らし合わせて確認します。
凡例の読み方は、都市計画図の端の方に記載がありました。
凡例
凡例を見ながら書き出すと、
用途地域:
第一種中高層住居専用地域(一中高)
建ぺい率:60%
容積率:200%
と確認出来ました。
用途地域、建ぺい率、容積率は、家を建てる時に知っておくと損は無いかなと思います
説明すると長くなってしまうので、今回は割愛します。
また以前、用途地域と容積率については、少しこちらの記事で書いています。
ステップ3:高さ関係を確認
高度地区、日影規制、(絶対高さ制限)など、高さに関係する内容を確認します。
今回の場合は、高度地区がかかっており、
赤で囲った高度地区の対象になっています。
敷地境界線に近い北側は、5mとなっているので、敷地いっぱいに建てようとすると、北側は2階建てになりそうです。
また、建物の高さについては、高度地区以外に、道路斜線・隣地斜線・北側斜線がかかります。
難しくはないのですが、少し手間がかかってしまうので、過去に建っていた建物、周辺の一戸建ての建物の大きさと同じくらいの建物が建つイメージでもいいのかなと思います
ステップ4:その他
今回確認した赤い点の土地は、水色の網掛けの範囲に入っており、
地区計画区域・地区整備計画区域
にも指定されていました。
更に何かしらの厳しい制限があるのかどうか、調べていく必要がありますが、イレギュラーなので省略します。
都市計画図の見方を知っておけば、土地探しの際に、役立つのかなと思います
例えばですが、
・売りに出された土地は住居系の用途地域
でも、周辺に工業地域がある
・建ぺい率、容積率を確認しておき、
必要な土地の面積に当たりをつけられる
・商業系の用途地域でも、高度地区がかかり
高い建物は立ちにくい(我が家はこのケース)
などなど…。
大まかに、この市に住みたいと候補が出た時には、都市計画図を見ておくと、土地がどのように構成されているか判明し、面白いかなと思います
過去の記事:容積率緩和の話
過去の記事:斜線制限緩和の話(天空率)
★我が家の間口3m・細長い家の紹介
(間取り、過去記事のもくじページを作りました)