コロナの影響で
カブトガニが危機に瀕する可能性がある
とのニュースを見た。
生きた化石として有名な
カブトガニ
カブトガニは、
カニと名がついているけれど
クモに近い動物で、
中生代の頃から
この形をしている
生きた化石なんだ。
そんなカブトガニが
世界の医療を支えているとは
知らなかった。
そしてそのため
カブトガニの数が減っている
ことも
知らなかったな。
カブトガニの血には
カブトガニの体内に
細菌などが入り込むと
みんなゼリー状に
くっついてしまう
アメーボサイト
という防衛反応があり、
この力が
医療現場の試薬として、
利用されている。
今でも、
世界中の製薬会社が
カブトガニの血に頼っているらしい。
このカブトガニの血液を
採取するために
毎年50万匹のアメリカカブトガニが
捕獲され血液を採取され
海に返されているが、
その後の生存率は高くない。
アメリカカブトガニの
主な産卵場所である
デラウェア湾で行われている調査では、
1990年には
124万匹が産卵していると推定されたが
約10年後の2002年には
33万3500匹まで減少している。
その後は生息数は安定し、
2019年の調査では、
推定33万5211匹と報告されている。
最近では、
カブトガニの血液に変わる
合成試薬も開発されてきているのだが
まだまだ主力はカブトガニの血だ。
医療のために
カブトガニの生活が
脅かされているとは知らなかった。
早く合成試薬が主力になって
カブトガニに静かなな暮らしを
して欲しいものだ、と心から願う。
ちなみにカブトガニの血は
青い
これは人間の血液は
ヘモグロビンに含まれている
鉄の成分から赤くなるのに対して
カブトガニには銅の成分があり、
その影響で青くなる。
この青い血がボトルに詰められ
製薬会社に送られる。
若い頃、
熱帯魚屋さんで買った
アメリカカブトガニを
飼育していた。
カブトガニには、
人工海水は向いでいないと言われ
このカブトガニのために
月に一度は埼玉から
茨城の海まで
タンクを持って海水を汲みに
通ったものだ。
数年後、事故で亡くなってしまったが、
可愛いかったな。
カブトガニのおかげで
俺たちが生きているなんて
知らなかった。
ごめんね
カブトガニ!
これからも世界の海で生き続けてくれ!