2. 「そうできるなら」
梨園に異動を命じられたパク・ヨンが音楽で世の中に良い影響を与えられたらと願う。
3. 「音楽が導くところに」
パク・ヨンは身分に関わりなく新しい楽師を募集すると全国にふれを出す。
採用されたのは、自分の属する場所の無かったケットン、父を失った悲しみに包まれたイェソン、笑いも希望もなく生きているイドの3人。
全員演奏技術は優れているのだが、一緒に演奏すると全く合わない。ヨンは合宿してイェソンを中心に練習しろと命じる。
4. 「私に許されたこと」
後継ではない王の息子として、存在を消すように生きなければならない人生。誰にも注目されない梨園だけがイ・ドにとって息をつける場所だ。
(歌詞はこちら)
5.「不協和音」
合格点を取れなければ、王の誕生祝いの宴で演奏することができない。イェソンは夜明け前から練習を初め高圧的に指導する。
ところがイドは家が厳しいと言い訳をし、しばしば姿をくらます。何をしているのか、なぜだらしなく服を着ているのかと王に見咎められるが、取り繕う。
進歩のない3人を見たパク・ヨンは、演奏以前の問題だと言って、楽器を使うことを禁止し、楽譜を書き写すよう命じる。
焦るイェソンはイドとぶつかり合い、板挟みのケットンは困り果てている。2人がつかみ合いの喧嘩をした後に女性用の短剣が落ちているのに気づくケットン。
自分の態度を反省したイドは1人で課題を終わらせてパク・ヨンに提出するが、どんなに中国式の楽譜を書き写しても音楽は上達しない、どんな身分でも使える朝鮮の楽譜を作るべきだと進言する。
6. 「同じ声」
イェソンに謝ったイドは、 3人で力を合わせて誰が見ても分かりやすい楽譜の考案を始める。
7.「浪漫別曲」
楽譜に使う曲としてケットンが街では知らない人はいない流行歌を紹介しながら、庶民が拍子を取る方法を教える。
(カテコなのでパク・ヨンが特別参加)
歌う3人の声が美しく響き合う。その様子を見ていたパク・ヨンは楽器の練習を許可する。
イェソンはケットンに「トンレ」という新しい名前を考えてやる。
美しい音楽に気分が良くなったイドは、思わずそれまで着けていた仮面を外してしまう。2人に正体を知られてしまった!と慌てるイドだったが、王の息子の大君など見たこともない2人は、傷もないのに顔を隠すなんて、よっぽど不細工なのが恥ずかしかったのだろう、そこまでひどくないと慰める。
夜こっそり出ていくイェソン。父の墓を訪れ語りかける。生前の父上ををよく思い出します。近頃は、亡くなった時のことではなく、音楽を教えてもらった楽しい思い出の方が浮かんでくる。でも、忘れない。無実の訴えに耳を貸さず父を処刑し、人生を、音楽を奪った王。この苦しみを忘れない。復讐は必ずやり遂げます。決心を新たにするイェソン。
こっそり跡をつけ全てを聞いているトンレ。合宿所に戻ったところで、どこに行っていたのかと声をかける。
ただ散歩と答えるイェソンに短剣を見せて理由を聞き、自分にできることはないのか、話を聞かせて欲しいと言う。イェソンは邪魔をするなと言う。邪魔をしたいのではなく引き留めたいのだと言うトンレ。
9.「見えなくても」
イェソンが隠そうとしてもトンレには感じられる悲しみ。売られていった姉の姿を見ながら何もできなかった自分。できるならイェソンの悲しみに寄り添いたい慰めたいと、イェソンの後ろ姿を見送るトンレ。
ずっと見守っていたヨンはいつしかイドの仮面の裏の姿に気がついていた。何の喜びもなく生きてきた私のことをよく知っているのだから、このまま見逃してくれとイドは頼むが、それはできないと断るヨン。
大君としてヨンに命じるイド。梨園では高き者も低き者も同じように接すべし。
誕生日の宴会の日がやってくる。隙を見て王に飛びかかろうとするイェソンだったが、その前に飛び出したトンレを刺してしまう。混乱の中イェソンを連れて逃げ出すイド。
なぜトンレを刺したのか尋ねるが、標的は無実の父を殺した王だったと知る。
復讐をしたいなら、離れに王が一番大切に思っている王子が暮らしている。その王子を殺せば王はとても苦しむから、復讐したいなら王子を殺せと告げる。
12.「手紙」
事件のせいでイドが梨園にいたことが王に知られてしまい、梨園は閉鎖され人々は散っていく。ヨンはイドに手紙で心を伝える。ただ音楽を通じて誰でも友になれると教えられた。ご自身の姿を忘れずに共に音楽を奏でた時のことを覚えていてください。
13.「恥ずかしい存在」
生涯何かを求めたことはないが、勇気を出し王に目通りを求めるイド。王は世間が優秀さを認めたイドを恐れている本心を明らかにする。だから何も求めず自分の居場所で暮らすのが生きる道なのだと言い渡す。
去っていく人々を守ることもできず、何の力もないことを嘆くイド。こんな情けない自分なら隠れる必要さえ無いと肩を落とす。(違うかも)
イェソンが離れの外にたたずみ、中をうかがいながら呟く。お前に恨みはないが死んでもらう。恨むならあの父親を持ったことを恨め。
短剣を振りかざし押し入ろうとした瞬間、イドが奏でるカヤグムの調べが障子越しに聞こえてくる。演奏しているのがイドだと気づいたイェソンは音楽に打ちのめされたかのように剣をおろし、1人泣く。
季節は過ぎ、何年も経った頃、隠居暮らし(流刑?)のパク・ヨンに王命が届く。音楽をつかさどる掌楽院の責任者として戻れという内容だった。
戻ってくる人々。再び奏でられる調べが少しづつ変わっていく世の中に響き渡る。
(歌詞の「その1」はこちら)