ストラディバリウス像(博物館内)
実は今回の旅行の目的の一つは、バイオリンのメッカ「クレモナ」に行くことにもありました。
クレモナは、かの有名な何億円もする楽器を作った職人、「ストラディバリウス」を生んだ町で今でもバイオリンの工房が沢山あるところ。ここで制作されるバイオリンは、いまだに値が高くつくという話で、さぞすんごい所なんだろうという、私の期待が膨らむばかりです。
クレモナはミラノからやや東南の位置、電車に乗って1時間のところにあります。バイオリンにはまったくの無関心である友人Yを、無理やり叩き起こして、朝早い電車に飛び乗りました。(Yちゃん、ごめん!)
ミラノは、東京よりも寒かったのですが、クレモナは更に高地にあるようで外は濃い霧に。。車窓からは、真っ白の風景しか見えません。車内も寒くなってきて・・友人Yはどこへ連れ去られるかと、さそ不安に思ったでしょう。
と、駅に着くと、その霧もすっかり晴れて、まずは一安心。
キオスクで、まずは地図を購入。日本のガイドブックには載っていなかったので、まるで準備ゼロに近い形でこの地に来てしまったのも、なんとも無謀でしたね。
メインの観光スポットは、ストラディバリウス博物館とストラディバリウスの生家くらいしか無い土地なので、大丈夫かと思ったけどやっぱりガイドブックがないと不安になっちゃいます・・。
地図を開いて、美術館の場所を探し出し、歩いて10分目的地に向かうことにしました。
石畳の狭い通りのわき道を入ったところに、博物館は堂々と立っていました。
丁度、ストラディバリウスに並ぶ名器「アマティ」の展示もやっていてグッドチャンス!!イタリア語しか話さない受付のおねーさんの解説も、そこそこに館内へ入場する。
展示エリアは、宗教画や人物画がばっかりで、バイオリンが一個もないぞーっ!!適当にいくつか部屋を通り過ぎていくと、クラシックの音色が聞こえてきた・・。
「キターーー!!」
暇そうにしている監視役のおじさんの前を通り過ぎると、小さなバイオリンを展示してある部屋が突然現れた!(音楽はテープだったのね。)ほお~~。と感心していると、どうもストラディバリウスの制作したものではないらしかった。。ガックシ。で何番目かの部屋にようやく、彼が制作したものらしい楽器が4つほど。バイオリン2つ、ビオラとチェロ・・。カルテットできちゃうじゃないですかっ!
この時代の楽器はネックや、楽器の裏面に絵柄が施されたり、貝殻仕様の縁取りがしてあって、まるで芸術品のようです。ほんとに、この楽器はおいくらなんでしょうか??どんな音がするのか、とても興味が出てしまいます。
奥の部屋には、楽器の型紙や、工具が展示されていました。細かく文字や数字が書かれているようです。彼はギターのような楽器なども作っていたようですね。同じ楽器が二度と作れないようですから、バイオリンの難しさを感じます。(当時の木とニスが大いに関係しているらしいですが)
最後にアマティの楽器も見て、ミッション終了!意外に展示物は少なかった。。ちょっと物足りない感が残る。でも、Yがあまりにも退屈そうにロビーで座っているので、申し訳ない気持ちになっていたので、早々に引き上げることに。こういうのは興味ないと、辛いでしょうね。。
美術館訪問後は、ストラディバリウスの生家と町の広場方面へ。
生家は何も無かったのですが、夜はバイオリン演奏のイベントがある様子でした。2階が吹き抜けのようになっていて、さぞそこでライトに照らされて弾く奏者は気持ちよく弾けることでしょう。羨ましい!!
と午前中一杯の駆け足の、クレモナツアーでしたがなんとか本場にいけたことで満足です。本当は工房とかも見たかったけど、バイオリンを買えるわけでもなしですので・・。
町は、小さいけれど昔の雰囲気がそのまま残されて素敵な町でした。ちょうどこの週はアマティのイベントがあって夜はチェロのコンサートがあるとか。実際に音色を聞いてみたかったかも。