ロビンソン | 絵本で育む☆ハッピーライフ

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子育ての中で読んできたおすすめの絵本や本、そして絵本講師・学校図書館司書としての活動などを紹介します。
大府市をはじめ、東海地方で絵本講座・絵本カフェなどを開催中♪

「新型コロナウィルスの影響で」という言葉を、この頃頻繁に使っています。

子どもたちの学校生活も急に終わり、イベントごとは軒並み中止。

なんとも残念な気持ちを抑えられない3月になってしまいましたが、今は感染リスクをできるだけ低くするよう努力するしかないですねヒヨコ

 

さて、そんな時こそ絵本のお話を!

 

今日紹介するのはこちらの絵本ベル

 

 

昨年末に発売されたこちらの絵本、表紙の雰囲気に魅せられて、最近図書館で借りてきました。

 

主人公の男の子は、学校の仮装大会で「ロビンソン・クルーソー」に仮装することにしました。

でも、男の子にとってはヒーローのロビンソン・クルーソーですが、みんなには伝わらなくて大笑いされてしまいます。

悲しい気持ちで家に帰りベッドにもぐりこんだ男の子は、いつのまにか船に乗って島にたどり着きます。

…続きはお楽しみキラキラ

 

りっくんがこの絵本をとっても気に入って、ついには自分もロビンソン・クルーソーを読みたいという。

うーん、私は確か中学1年くらいで読んだ気がするんだけど…。

図書館で探してみると、しっかり訳されている本はとても長くて言葉遣いも難しそうな気配。やっぱり無理っぽい…。

 

 

 

でも、りっくんが読みたいのは今なんだよな~と思い、簡略化された低学年向けの本と両方借りてくることに。

 

結局、上記の本は見た瞬間「無理」とりっくんが判断して、簡略版を読むことになりました。

 

でもね。やっぱり、簡略版は簡略版。ロビンソン・クルーソーがつけていた日記も含め、面白い部分が描かれていないので読んでても面白くない~汗

今、名作を簡略化して可愛らしいイラストをつけた本が、子どもたちに好まれています。確かに、入り口はそれでもいいのかもしれない。でも、あらすじを知るだけではもったいないなあ…。

オリジナル作品にある底力、表現の面白さ、作者の生き様が投影された味わいなどなど、ぜひ子どもたちに触れてほしい世界なんです。

 

しかし。

りっくんはとりあえず満足そうでした。

絵本『ロビンソン』に描かれていた『ロビンソン・クルーソー』を知ることができて(人喰い人種や戦いの描写にかなり驚いて…というか恐怖を感じていましたが)。

いつか読めるようになったら、ぜひ忠実に訳された方を読んでみてほしいなあと思います。(実は上記の本も、本当に忠実に訳されたものではないらしいですが…イギリスでも子どもが読みやすいように略されているそうです。)

 

ピーター・シスさんの絵本は独特でとても味わい深いです。

自伝的絵本であるこちらもぜひ。