赤司八幡宮(筑紫中津宮)三女神の田心姫降臨地 | 筑前由紀のプチトリップ

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2024年現在、主に福岡県内をカメラ片手にうろうろ。
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お寺や神社に行ったりしています。

 

赤司八幡宮

福岡県久留米市北野町赤司1765

 

扁額がオシャレ。

 

 

この神社、由緒がかなり盛沢山!

古くから神社に伝わる書物があるらしく、また、神社の関係者の方がいろいろ調べていらっしゃるのか、社殿前に結構な枚数の印刷物が置いてあった。

 

 

江戸初期・寛文十年(1670)久留米藩『社邦開基』によれば、平安事態延長二年(924)石清水八番宮より八幡大神・高良大神・住吉大神三座勧請したのが赤司八幡宮の創建とあるが、当神社に伝わる『止誉比咩神社本跡縁記』・『三井郡宗惣廟赤司八幡宮』の伝承の真実性が吉積遺跡の発見でみなおされている。『社方開基』にはこの時、河北の地の村内三十社受持とある。

 

当神社に伝わる二冊の神社縁記によると、神社創建は景行天皇十八年(88)、蚊田の地に景行天皇の皇子、国乳別命に天照大神の皇子神三女神(道主貴 田心姫命)を「中津宮」として祭らせたのが始まりだと伝える。
(赤司八幡宮の一番古い神社名は「筑紫中津宮」=筑紫の水沼君等祭る神社)
平安時代頃、「筑紫中津宮」の神社名を「豊比咩神社」にし、更に戦国時代に「八幡宮」に変え現在の神社名に続くという。平安時代延長二年(924)の三座勧請は延喜式内社豊比咩神社の相殿として合祀したものということか。

 

『止誉比咩神社本跡縁記』序を見ると、「三女神降居の本跡」とある。

 

 

また、(ネットで調べたところ)本文では、

道中の中瀛宮(なかつみや)の田心姫は、筑紫水沼君が祭る神、筑後国御井郡河北庄止誉比咩神社、今の赤司八幡神社これなり。

遠瀛宮(おきつみや)の市杵嶋姫は、筑紫胸肩君が祭る神、筑前国宗像郡宗像神社これなり。

海濱宮(へつみや)の湍津姫は葦原中国の宇佐嶋に降居され、豊前国宇佐郡の宇佐宮八幡比咩神社これなり。

三女神は、それぞれ別の所、宇佐・宗像・道中(大城)の三ヶ所に降られ、降居の事跡は三所各別であり、一所とあるは、日本書記の脱簡混文である。

とあるという。

 

 

 

 

 

    

●中宮(赤司八幡神社) :

田心姫。筑紫水沼君が祭る


●遠(宗像神社) : 

市杵嶋姫。筑紫胸肩君が祭る


●海宮(宇佐宮) : 

湍津姫。

 

 

日本書紀には本文と他の説が書かれておりはっきりしない。

どれが間違いというよりは、本来3柱別々なものを「三女神」ってひとまとめにするから混同してしまったと考えるのが私にはしっくりくる。

 

「三女神」って書かれていても、「三女神のうちの田心姫」であって「三女神のうちの市杵島姫」には当てはまらない、等というものがあるだろう。

「三女神」を名字みたいにして考えることにしよう💡

 

さて、その三女神 田心姫。

12代景行天皇が息子の国乳別皇子に祀らせたよ☀️

国乳別皇子が、水沼別の祖。

 

詳しくはまた弓頭神社の時に考えて書く予定だけど、この、天皇がおそらく地元の姫との間に子を成してその人が祖となってることこそが、「天孫を助け奉り天孫に祭かれよ」って事でアマテラスに道主貴(みちぬしのむち)と名付けたってのと対応するなと思った。

 

 

以下もネットで調べて出た、大城村郷土読本より

 

豊姫神社の起源は天照大神の神勅によって宇佐・宇像・道中の三ヶ所に降られた三女神のうちの道之中というのは ここである。「汝三神宣降居道中奉助天孫而為天孫所祭也」(神代巻)とある道中は河北荘道中である。「今在海 北道中號白道主貴此筑紫水沼君等祭神也」(神代巻)とあるが「海北」とあるのは「河北」の書誤りである。 のち景行天皇が筑紫を巡狩されるや、当社の祭神田心姫命の荒魂が八止女津媛となって現れたが、 水沼県主猿大海に神告がありましたので天皇は当社に行幸されて田心姫命を道主貴として崇められました。

神霊の至すところ、 九州が平定したので、御子国乳別皇子をく、祭祀の御手代としてとどめられました。成務天皇のとき、筑紫道之中に勅して御井郡を当社道主貴の神部とし、稲置・楯矛をもってそのしるしとされました。稲置の居跡は後に稲数村と いい、楯矛等をおさめる兵庫の遺跡を陣屋村というようになりました。

やがて三潴郡も国乳別皇子の領所として永く筑紫道之中の藩屏とされましたが、水沼君こそはこの国乳別の子孫であり、 赤司大宮司も水沼君の末裔として今日に至るまで懈怠なく神に仕え、河北惣大宮司として相続したわけです。

 

 

 

 

 

八止女津媛はどうやら次回のバスハイクであるみたいだから、またその時に。

 

 

 

いったん区切って次回へ続く。