神職と神使〜狛犬から変態と呼ばれて〜 -26ページ目
今日は予定があり、
有休とってお出かけしてました。
朝がいつもよりゆっくり。
心に余裕があったので、
神棚へ向かっての祝詞も、
いつもと少し変えてみました。
唱える祝詞はいつもと同じなのですが、
唱え方を変えてみたんです。
なんとなくなのですが、
平安時代とかの貴族のイメージで。
ゆっくりな唱え方。
一文字一文字を大切に、
ゆっくりゆっくり唱えてみました。
すると、
一緒にいたライトとタルの様子が。
最初は一緒に祈っている感じだったのが、
途中からずっと見てくるのです。
ライトは、
私の後ろにいたのに、
斜め前に移動してきて、
『ママ?』
何が言いたそう。
意識が神様と祝詞を唱えることに向かい、
集中していたので、
ライトの言葉は感じ取れなかったのですが、
明らかにいつもと違う反応。
あとから聞いてみると
(ぽんちゃん通訳)
『ママ、ノリノリだった』
ノリノリ???
『祝詞がノリノリだった。
神様もノリノリだった』
意味がわからなかったのですが、
神様が喜んでたということかと。
ライトに
『ノリノリだったよね。
え、楽しくないの?』
と聞かれたのですが、
祝詞を唱えるのに楽しいってあるの!?
唱えるのに一生懸命になってたけれど…。
ですが、確かに、
自分の中で
祝詞が上手に唱えられてる
感じがすると嬉しくなるので、
ライトの言いたいことは
そういうことなのかもしれません。
祝詞の唱え方も、
日々研究しながら、
神様に喜んでもらえるよう、
学んでいきたいと思います。
『100%目指してね。
100%になったら150%。
150%になったら200%。
どんどん上を目指していかないとね』
ライト先生は
神様ごととなると
とても厳しいのでした。
今週が終わるともう6月です。
早いですね。
桃の季節になってくるので、
タルに
『はるちゃんの桃食べたい!
はるちゃん、桃美味しいって言った!
食べにおいでって言われたもん!』
って言われそうです。
イチゴの時期にも言われていたんですけどね。
ご存知の方も多いと思いますが、
『はるちゃん』とは武田信玄公です。
前に山梨に行った時に、
タルは武田信玄と仲良くなり、
美味しいものを
いろいろ教えてもらったそうなのです。
ライトはずっと怖がってましたが
『テレビの中の武士はぽやぽやしてるけど、
本物の武士は怖いんだぞ!
迫力が全然違うんだぞ!
怖いに決まってるじゃないかー!』
と大騒ぎでした。
ライト…戦国時代、
お馬さんで戦に出てたんじゃなかったっけ?
逃げ回ってたらしいけど
『ライト、逃げるの得意だった!
仲間を助けたりして、
たくさん徳を積んだ』
って話してたのに。
その時代を生き、
直接武士を見てきたライトでも、
本物の武士は怖いそうです。
迫力は全然違うでしょうね。
実際に戦ってきてる人達ですし。
と、そんな話は置いといて。
桃の時期が近いので、
桃の話。
桃は邪気払いの果物と言われています。
なぜ邪気払いなのか。
書いていこうと思います。
国産み・神産みを行った
イザナギとイザナミの物語。
詳しくはまた書きたいと思いますので、
今日は桃の話。
イザナミが死した後、
イザナギは妻のイザナミを取り戻すため、
黄泉の国へと向かいます。
イザナギが黄泉の国で見たのは、
イザナミの変わり果てた姿。
イザナギは恐怖のあまり
その場から逃げ出しました。
途中何度か追っ手を退けながら、
黄泉の比良坂のふもとまで来た時、
イザナミの周りにいた鬼(雷神)達が
追いかけてきました。
イザナギは、
その場に生えていた桃の木から
桃の実を3つ取り、
鬼たちに向かって投げつけたところ、
その霊力によって、
鬼達は退散していきました。
その功績からイザナギは桃の実に、
人々が苦しみにある時に救えと命じ、
『意富加牟豆美命
(おおかむづみのみこと)』
と神の名を与えられました。
鬼=邪気を祓ったので、
桃は邪気祓いの実と言われています。
鬼退治をした桃太郎が、
桃から生まれたのも、
邪気祓いの意味があるのでしょう。
桃は、弥生時代には
栽培されていたようです。
奈良県桜井市の纏向遺跡では、
栽培種と言われる桃の種が
たくさん出土しているそうです。
そんな桃の話を
昼休みに途中まで書いてた今日。
職場の最寄駅。
帰りに改札前で
山梨の桃を売っていました
タルの念かな。
買わずに帰ったんですが…
タイムリーすぎました
先日から、
ライトがご飯を前にして、
またもや吠えるようになりました。
それを見た娘(ねぇね)が一言。
「龍さん、家に入らないくらい
大きくなったんじゃなかった?」
そうなのです。
今我が家は、
室生龍穴神社の龍さんから
ライトの龍として授かった
光龍(らいりゅう)さん。
そして、
江ノ島の五頭龍さんに
『育ててくれんか?』
とライトが預かった龍さん。
大きく成長した二体の龍さんが、
家の周りをぐるぐる巻いて、
我が家を守ってくれています。
どちらの龍さんも、
家の中に入れないくらい大きい。
それなのに、
ライトがまたもや龍さんと?
実は…
箱根に行った時、
ライトは九頭龍さんから
『もう一体龍を送っていいか?』
と打診されていたのです。
ライトは、
自分が育てた龍さんが
戦いに出されるために
育てさせられてることを知っています。
愛情込めて育てた龍さんが、
戦いに出て怪我をするかもしれない。
そう思うと、
心配で心がぎゅーっとなる。
悲しくなる。
つらい。
これ以上はライトは心が持たない。
そう考えたようです。
『とても光栄なことなのですが、
心が持たないのでお断りします』
とお断りしていたのです。
その言葉に対して、
九頭龍さんの返答は
『そう言われてもなぁ…』
だったそうです。
きっと、またもや
有無を言わせずで
送られてきたんだろうな。
ライトの心が心配ですが、
送られてきたものは仕方ありません。
育てるしかない。
ライトの子龍さん育てが
またまた始まります。
世の中のために戦う龍さんです。
子龍さんを育てるライトの
応援よろしくお願いします。
ここ数日はすこし涼しかったですが、
これからどんどん暑くなる季節。
薄着になって、
サンダルで出歩くことも多いでしょう。
神社に参拝する時の服装について
確認のためにも再度お話します。
神社参拝の時や神様の山では、
肩が出る服装はNG。
お腹が出るような格好とか、
ミニスカート、短パンなどの格好もNGです。
サンダルもNGですし、
裸足になるのもNGです。
肩が隠れる。
膝が隠れる。
そして、足先が隠れる。
そういう服装で参拝してください。
昇殿する時は、
ストッキングもダメで、
靴下着用してくださいね。
服の色も、
神社側から礼服、
もしくは正装と言われていたり、
ジャケット着用と言われていれば、
全身黒ということはあるでしょうが、
普段の参拝でしたら、
華美になりすぎず、
明るめの色での参拝がいいです。
神職の格好を思い浮かべていただければ。
袴も、白、浅葱色、紫色など、
目立つ色なんですよね。
神様に、
『来たよー!』
ってわかるように
明るめの色がいいかと。
神社は、
鎮守の杜で、
木が多いので、
虫に刺されないようにするためにも、
肌が出ないような格好で行くといいですよね。
車で行くような場合、
車の中はどんな格好でも構いませんが、
羽織れるものを用意して、
車から降りる時には、
羽織って参拝してください。
そして。
神棚に向かって挨拶する時も、
着替えてから。
朝はともかく、
寝る前の挨拶や祝詞の時は、
お風呂上がりで
パジャマだったり、
裸足だったりしたことがあるのですが…
ライトに怒られました
お風呂入る前に神棚の扉を閉める!
そうすることにします。
涼しくて、少し肌寒さを感じた今日。
昨夜は久しぶりに
窓閉めて毛布かぶって寝てました。
風邪気味だったのもあるんですけどね。
夜中に咳き込んで眠れなかったので、
慌てて風邪薬投入して寝ました。
ライトが私の枕に頭を乗せ、
ぺったりとくっついて寝てくれたのですが、
ライトが呼吸をするたびに、
暖かいものが流れ込んできました。
身体の周りに膜のようなものができ、
全身が包まれました。
すると、強張った身体から力が抜け、
喉の痛みもいつのまにかなくなり、
次に気がついたらもう朝でした。
『ターたんとにぃには
神職のママの狛犬さんなの』
昨日はタルではなく、
ライトが当番だったようですが、
どちらかは必ずそばにいて守ってくれます。
たまーに2匹とも
ねぇねのところに行ってしまうと
寂しくて仕方ない。
お迎えに行って、連れ去ります
そんなライトですが、
今日のぽんちゃんの
ブログに書かれたことを聞いてみました。
すると…
『ライト知らない』とばかりに
無視されました
聞いた時に撮った動画です。
完全に無視。
知らぬ存ぜぬを突き通されました
どんなことをしたって、
可愛いので許してしまう。
親バカなのでした。
もちろん、タルも可愛いです。
そんなタルに言われました。
『ライトママだと
にぃにだけのママになっちゃうでちょ。
ターたんのママでもありゅかりゃ
ライタルママにゃにょねー』
タルが『ママはおばあちゃん』
って言うから、
ライトママだったのですが…
やっとママだと認めてくれたみたいです。
ということで、これからは、
『ライトママ』ではなく、
『ライタルママ』でお願いします。
もちろん、今まで通り、
薄明は名乗りますので、
薄明で呼んでいただいても大丈夫です。

