バリで落ちる女医7
バリで落ちる女医。7 これは、4人のドクターたちの日常を描いた愛と情熱の日記です。 |
<前回までのあらすじ>
マヤによってバリに連れて行かれたリオ・エリ・ユウ。
彼らはなぜかバンジージャンプ台に立たされた…。
頂上にたどりついたユウとエリが見たモノは!?
<本編>
僕は、永遠とも思える時間の後、ついに頂上に着きました。
ユウ「うわあああああああっ!?」
エリ「いやあああああああああああっ!」
その頂上は、完全な「一枚の板」です。
周囲に鉄柵はありますが、本当に申し訳程度。
たぶん強風が吹いたら、全員飛ばされる可能性があります。
エリ「ユウさん…! 落ちる…! 私、落ちる…!」
ユウ「だ、だ、大丈夫…。大丈夫です………」
僕とエリさんは、その風景を見ると、つい腰が低くなり、しゃがみ歩きになりました。
高さは約、50メートル。
もちろん、落ちたらひとたまりもありません。
僕は小学生の時、50メートル走で20秒近くかかった記憶がありますが、
今なら3秒くらいで落ちることができそうです。
くわえて鉄柵には、一部欠けている場所がありました。
そこです。
そここそが、飛び降りる場所です。
そここそが、死刑台です。
死刑台には、すでにリオ先生が、係員によって腰と足に器具を固定され、立っていました。
まさに、飛び降りる直前です。
ユウ「せ、先生!」
リオ「やっと来たか…!」
僕はリオ先生の方によろうと思いました。
しかし、誰が自らそこに近づけるというのでしょうか。
僕もエリさんも、頂上の入り口から動くことができません。
係員は言いました。
「君たちは、ここのベンチに座っているんだ」
見ると、そこにはベンチがあります。
僕たちは、這うようにして、そこにたどりつきました。
あらためて、リオ先生を見ます。
先生は、必死に深呼吸をしているように見えました。
そして、僕たちに言います。
リオ「ユウ…。そしてエリちゃん…。あとは頼んだ。犠牲は俺だけでいい…。俺の生き様を見届けてくれ…」
ユウ「……せ、先生………」
先生。あの。
「すべてを引き受けた」みたいに言っていますが、順番が早いか遅いかの違いだけで、僕たちもいずれ落ちるんです。
僕は無言でそう思いながらも、死を決した人に追い打ちをかけるようなことはしませんでした。
ふとエリさんを見ると、周りの風景を見ないようにして、ヒザを抱え込むようにして顔を伏せていました。
するとリオ先生の方から、ブツブツ声が聞こえました。
リオ「下には裸の美女が10人…。下には裸の美女が10人…」
ユウ「えっ!?」
僕はその声に、鉄柵のスキマから下を見ます。
下では、マヤ先生がひとり、ジュースを飲みながら座っているだけでした。
リオ先生。
決死のイメージプレイです。
しかしたとえ催眠術でも、「自殺する」という暗示をかけることはできないと言います。
どんなイメージも、本人の死を恐れる本能に勝つことはできないのです。
リオ「………」
先生は、やはり飛びこめず、顔をしかめました。
やっぱり。
僕は、無言で先生の方を見つめました。
ユウ「………」
リオ「………」
ユウ「………」
リオ「下には裸の美女が100人…。下には裸の美女が100人…」
人数、増えました。
当社比10倍です。
いや、先生、たとえ人数増えても、イメージが、死の恐怖に…
そう思った瞬間です。
リオ「今いくぞおおっ!」
係員「OHHHH!」
リオ先生が、空中に向かって飛び出していきました。
そしてそのまま、遙か地面の方に吸い込まれていきました。
………。
先生のお色気イメージは、死の恐怖に勝ったようです。
さすが先生です。
ああいう人に、私はなりたい。
鉄柵の間から先生を見ると、ルパン三世がベッドにいる不二子ちゃんにダイブするポーズをしていました。
たぶんあのポーズでバンジージャンプした日本人は、後にも先にもリオ先生だけだと思います。
リオ先生の決死のダイブ。
僕は、それを行わせた張本人である、マヤ先生の方を見ました。
先生は、さわやかなバーテンさんと、談笑していました。
見てない。
まったく見てない。
リオ先生の魂が、ぜんぜん浮かばれません。
そう思っていると、先生はゴムの反動で、そのままこっちに戻ってきました。
よく見ると、親指を立てて、こちらに向けてサインを送っています。
ユウ「………!」
まるで、「どうだ!? 見てくれたか!?」といわんばかりのポーズです。
先生が僕のことはアウトオブ眼中(死語)なのは存じ上げていますので、
たぶん、エリさんに向けて主張しているに違い有りません。
僕はエリさんの方を見ました。
すると彼女は、目をつぶり、同じ言葉を繰り返していました。
エリ「アイキャンフライ…! アイキャンフライ…! アイキャンフライ…!」
先生。
エリさんは、現実逃避(クボヅカ化)の真っ最中で、まるで気がついていません。
そう思っているうちに、先生はそのまま何回か、勢いをなくしたバネのオモチャのように上下動をしていました。
そして少しずつゴムが下げられ、地面にいた係員に腕をつかまれると、そのまま大地におろされました。
その姿は、まるで死んだカエルのようでした。
そのときです。
頂上の係員が、僕に向かって言いました。
「さぁっ! 次はキミだ」
その瞬間、僕は思いました。
「私に残された最後の仕事は…立派に死ぬこと!」
………。
………。
………。
いや、死にたくないから。
セルフツッコミの勢いとは裏腹に、僕の足は、まったく動こうとしませんでした。
さぁっ!
果たしてユウは飛べるのか!?
飛ぶ瞬間、ユウの頭で広がった脳内ドラマとは!?
待て、次回!
(つづく)
ちなみに2月26日に、銀座でパーティオフ開催!
しています。
よろしければ、ぜひ。
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●素敵イラストはソラさん
(女神)
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iPod nanoいただきました!
ゆうきゆうです。
こんばんは。
最近、新刊.jp の社長に、iPod nanoをいただきました。
社長、ありがとう!
これ、すごくイイです!
何よりすごく薄くて軽い。
おそろしくお買い得です。
あまりに気に入ったので、擬人化してみました。
ナノちゃん。
決めゼリフは、
「ナノなの。」
iPod nanoだけに、胸が薄いのが悩みです。
少なくとも僕は萌え死にました。
MACさんには、ぜひともこれをイメージキャラクタとして使っていただきたいです。
一部のマニア層のハートをガッチリと。
………。
うん。
自分でも自分が分かりません。
そんな日々を送る僕ですが、みなさま今後ともよろしくお願いいたします。
こんな妄想を形にしてくれるソラさん は女神です。
最初、少しだけ逆立っている髪の毛を見て、「なんだろうこの寝癖は?」と
思ったんですけど、ソラさんに聞いたら、「アップルの象徴です」と。
すみません。女神さま。
みなさま重ねてよろしくお願いいたします。
男と女と水の心理テスト。
こんばんは。ゆうきゆうです。
今夜も、メルマガから、こんな話をお届けします。
「男 女 水」
この3つから思い浮かぶ、ストーリーは何ですか?
考えてから、続きを読んでくださいね。
◆ 野ブタを妄想で補う。
では、解説の前にこんな話を。
解説だけ読みたい! という方は、次の◆まで、ずずっとスクロールしてください。
さてあなたは「野ブタ。をプロデュース」というものをご存じでしょうか。
つい最近まで流行していたドラマの名前らしいです。
「らしいです」と言うことから分かると思いますが、詳しくは知りません。
ただ、色々なところでこのドラマのタイトルを耳にしました。
でも自分自身、一回も見たことがないです。
ですのでストーリーはおろか、全貌がまったく分かりません。
でも、です。
「知っている」ことが、必ずしも、いいことなのでしょうか。
たとえ知らなくても、それを思考で補っていくことこそが、人間を人間たらしめる能力なのではないでしょうか。
うん。
なんか立派に聞こえます。知らないくせに立派です。
よって今回は、自分の頭の中で、これがどんなドラマかを想像してみたいと思います。
このドラマに関して、他に聞いたことがある要素は。
・「しゅうじとあきら」という人が関連しているらしい。
・「青春アミーゴ」という歌が売れたらしい。
・「亀梨」という特徴的な名前の人がいるらしい。
これだけです。
まずは最初の要素から考えてみます。
………「しゅうじとあきら」。
しゅうじって、中村修二でしょうか。
青色ダイオード発明して、特許訴訟起こした人。
あきらは………。
中尾彬でしょうか。
すごい。
主演二人が、濃すぎるメンツです。ぜひ見たい。
そうすると、「野ブタ。をプロデュース」の「野ブタ」は、自然に後者を指しているのではないかと推測されます。なんか体型的に。
僕が芸能人だったら、この発言で抹殺されそうです。
いずれにしても、そう考えると、プロデュースするのは中村修二でしょうか。
………。
いやでも、せいぜい、中尾彬のねじりマフラーに、青色ダイオードつけてみる、みたいな
プロデュースくらいしか浮かびません。
そこから先、第2話はどうするのか。
さっそく考えが行き詰まりました。
もう一度スタートからです。
………。
おそらく、タイトルの中の「野ブタ。」。
これがキーワードに違いありません。
野ブタというのは、普通に考えると、「野生のブタ」でしょうか。
しかし、それを「プロデュース」と続きます。
そうなると、答えは一つしかありません。
「国産初! トンカツにすると恐ろしく肉汁があふれでる野生のブタ!」
みたいなキャンペーンを張って、野ブタブランドを作る、みたいなストーリー。
だとしたら、「しゅうじとあきら」は、畜産大学に通う学生なんでしょうか。
そう考えると、残る「亀梨」は「先生」と考えられます。
学園物語に先生は欠かせませんから。
亀梨先生。あ、なんかハマります。
しゅうじ「今度、ブタの授業担当するの、亀梨先生なんだって」
あきら「え、どんな人?」
しゅうじ「亀は万年のイメージからして、おじいさんなんじゃない?」
あきら「うわー、つまらなさそう」
みたいな。
そして現れる亀梨先生。
実はものすごいナイスバディのお姉さん。
しゅうじ「梨のイメージの方だったか…」
あきら「みずみずしいバディだしな…」
そんなドラマ第1回「登場!亀梨先生」。
そして第2話以降、亀梨先生は、彼らにブタをプロデュースするように命じます。
しかし、しゅうじとあきらは、トンカツなんて大嫌い。
反発する彼らと、彼らを優しく見守る亀梨先生。
全員の心のふれあいを描いたのが、この「野ブタ。をプロデュース」…。
素敵です。すごく見たくなりました。
………。
いや、しかし。
そう考えると、「野ブタ。」の最後の「。」は何なんだろう。
………。
あー!
商品ブランドによくついてる登録商標マークかーー!
○の中にRが入ってるやつ!
小さくてRが見えなくなっているだけですね。絶対そうだ。
そんなわけでまったく見たこともないこのドラマのDVD発売が楽しみです。
トンカツからは果たして肉汁がどれくらい出るのか。
そんな毎日を送る僕です。
◆ 解説です。
………………。
あまりに前置きが長すぎて、本題を忘れるところでした。
本当に申し訳ありません。
実は人間に自由連想させた場合、その人の潜在意識が強く表れるといいます。
フロイトも、こういう方法を使って、人の気持ちを調べていきました。
今回の見てないドラマに関する連想も、十分にこのテストにハマります。
たぶん僕の潜在意識は、「セクシーな亀梨先生」あたりじゃないかと思います。
そして本題です。
「男 女 水」
この3つの言葉から、思い浮かぶイメージやストーリーは、何でしょうか。
これもやはり、ここで作られたストーリーが、良くも悪くも、あなた自身の潜在意識を表している可能性があります。
すべてをカバーすることはできませんが、一般的によく出る答えを見てみましょう。
まずは、
「男と女が水を飲んでる」。
この場合、たとえ貧しくても、二人で仲良く過ごしていきたい、という気持ちがあるかもしれません。
また「男が女に水をあげている」なら、女に尽くしたい、もしくは女が尽くされたい、という気持ちがある可能性があります。逆なら逆になります。
「男が女に水をかける」なら、あなたが男ならサディスティック、女ならマゾヒスティックな気持ちがあるかもしれません。やはり逆なら逆になります。
「女が水浴びをしているところを、男がのぞいている」なら、それぞれにそういう願望があるかもしれません。
また、
「水商売の女にダマされる男」
という場合。
あなたが男なら、
「たとえダマされても、燃える恋をしてみたい!」という気持ちがあるか、
もしくは実際にダマされて、そのことが未だに記憶に残っている可能性があります。
またあなたが女性なら、水商売の女性をライバル視していて、
「そんな女に引っかかる男ってバカね…」
と思っている可能性もあります。
またあなた自身、男を手玉に取りたいという気持ちがあるかもしれません。
もちろんこれ以外の答えはたくさんあると思います。
男・女の、あなたと同性は、あなた自身。
それが、「水」を介して、異性とどういうつながりを持つかが、今回のポイントです。
ざっくり言うなら、「恋愛観」として考えることもできるでしょう。
水は「火」などと違って応用範囲が広く、また生命の元になる物質なので、比較的イメージも広がりやすくなります。
それぞれ、ご自分の思う、「もしかしてこんな気持ちが…!?」というのを考える手がかりにしてみてください。
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◆ 今回のまとめ
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○ 人は自由に連想させると、自分の潜在意識が出てくる。
○ よって、相手の言葉の一つ一つに注意するべし。
◆ さいごに。
というわけで、「野ブタ。をプロデュース」から、自由連想法までの話。
いかがでしたでしょうか。
この「好きに連想させたときに心理傾向が出る」というのは、今回のような「ドラマの連想」でも使えます。
あなたも、友達や好きな人に、聞いてみてください。
「ね、○○ってドラマ、知ってる?」
「いや、見たことないんだよ」
こう言われたら、チャンスです。
「じゃ、どんな話だと思う?」
これによって、色々とその人のことが分かるかもしれません。
同じように「亀梨はナイスバディ女教師」と言われたら悲劇だと思いますが。
ちなみに「青春アミーゴ」からは、鈴木あみしか思いつきません。
再起をかけた彼女の人生こそが、永遠の青春。
頑張って欲しいです。
こんなことを毎日考えているうちに2006年最初の1月が過ぎ去っていく僕ですが、あなたが日々充実して過ごされることを、心より願っております。
<ウラ話>
そしてウラ話です。
メルマガからここまで遊びに来てくださった方、本当にありがとうございました。
今回の話に関して、マヤ先生に話したら、こう言われました。
マヤ「え? 何言ってるの? 『亀梨=しゅうじ』でしょ?」
ユウ「そ、そうなんですか?」
マヤ「そうよ?」
ユウ「知りませんでした」
マヤ「フルネームは、『亀梨しゅうじ』よ」
ユウ「なるほどー!」
マヤ先生も分かっていなかったと思います。
ちなみにマヤ先生は、ドラマの内容自体は、やはりよく知らないようでした。
ですので同じように、このドラマのタイトルから、どんな話を連想するか、聞いてみました。
マヤ「野ブタ。をプロデュースって、どんな話だと思うか?」
ユウ「はい」
マヤ「………そうねぇ………」
ユウ「………」
マヤ「たぶん、のび太みたいなお父さんがいるのよ」
ユウ「はい」
マヤ「そのお父さんが、会社の同僚に誘われて、SMクラブに遊びに行くの」
ユウ「………」
マヤ「そこで、女王様に出会うの」
ユウ「………」
そう来ましたか。
マヤ「女王様は彼を見て確信するの。『こいつは理想の奴隷になる!』」
ユウ「………………」
マヤ「彼女は叫んだ。『さぁっ! 自分をブタだと思いなさい! この醜いブタ!』」
ユウ「………………………………」
マヤ「彼女は彼を、理想の奴隷に育てていくの。そう。彼を育てることこそが、『野ブタ。をプロデュース』!」
たぶん、第1回で放送禁止になります。
色々な潜在意識が見えてきたところで、今夜もここまで遊びに来てくださって、本当にありがとうございました。
(完)
銀座でパーティオフを開催!
よろしければ、ユウと握手!
ついに2000万ヒットを達成! 心理学ステーションはこちらです!
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クレオパトラのやったこととは…?
スーパーリアルRPG
女王町一丁目
携帯サイトはこちら!
宗教を理由にフラれました
ゆうきゆうです。いつもありがとうございます。
最新のスパリア
で、宗教団体(ももんが教)と闘う主人公たちの話を書いたのですが…。
それに際して、こんなご相談をいただきました。
「好きな女性が、ある宗教団体に入っている。そしてそれを理由に断られた。
その女性をやめさせて、自分の方に向けるには、どうしたらいいでしょうか?」
それに関して、カンタンにお答えしてみます。
まず、宗教を理由にフラれたということなんですが…。
これ、あまり関係ないです。
恋愛含めて、一般的な生活を制限する宗教というのは非常にマレです。
特に恋愛を制限すると子孫が絶えるため、自然に教団も廃れるので、そこまで口を出すことはありません。
すなわち、「宗教を理由に断られる」というのは、
「バイトが忙しいから…」
「シフトが分からないから…」
「勉強が大変だから…」
という理由と同じようなモノだと考えられます。
よってやはり、「そこから抜ければ、自分の元に…」というのは、ちょっと考えとして違うかもしれません。
「バイトが忙しいから恋愛できないなら、そのバイトやめたら?」
「受験が終わったら、つきあえるんだね?」
というのと似たようなものです。
あぁなつかしい。泣けますね。
カンタンに言えば、人間の信じているものを「やめさせる」「思考を返させる」というのは、並大抵のことではできません。
それこそ、今までに彼女がその団体と関わってきたのと同じくらい、その人の人生に関わらないと不可能です。
それに万が一それをやめさせても、=あなたへの思いになるとは限りません。
色々な意味で、困難ではないかと思います。
ただそこから先はあなたの生活です。
考える材料の一つになれば幸いです。はい。
ご相談ありがとうございました。
精神科医ユウの日記モーニング女医。 【バリで落ちる女医。6】
バリで落ちる女医。6 これは、4人のドクターたちの日常を描いた愛と情熱の日記です。 |
<前回までのあらすじ>
マヤによってバリに連れて行かれたリオ・エリ・ユウ。
彼らは果たしてどうなるのか!?
<本編>
すべての始まりは、マヤ先生の言葉でした。
マヤ「ね、最終日の明日は、バンジージャンプ、やりに行かない?」
リオ「は?」
マヤ「バンジージャンプ」
先生は、何を言っているのでしょうか。
エリ「…やっ! イヤですよ! 怖いですし…」
ユウ「そ、そうですよ。僕だって…」
リオ「………………」
マヤ「まぁ、モノは体験よ、エリ?」
ユウ「いや、でも…」
リオ「そうだな…。確かに面白そうだな…」
エリ「で、でも私、高いところ、ダメなんです」
ユウ「ぼ、僕も高いところが…」
マヤ「だったらなおさら、チャレンジしないと!」
リオ「そうそう」
ユウ「いや、僕…」
エリ「でも私、やっぱりムリです」
するとマヤ先生は、言いました。
マヤ「…お見合いパーティ酔っぱらってニギニギ事件…」
エリ「やらせていただきます」
マヤ「そう来なくっちゃ!」

何があったのかは聞けませんでしたが、雰囲気から大体の方向性はつかめました。
マヤ「よしっ! 決定ね! 最終日はバンジージャンプ!」
リオ「お、おうっ!」
エリ「はい………」
ユウ「…いや、ぼ…」
マヤ「決定ね?」
ユウ「決定です」
そんなこんなで、エリさんとリオ先生と僕は、ほぼ強制的にバンジージャンプをやることになりました。
僕には、何の発言権もないのは、いつものことです。
発言権どころか、拒否権も人権もありません。
僕はその日の夜、リオ先生に聞きました。
ユウ「…先生、賛成してましたけど、バンジージャンプが、好きなんですか?」
リオ「嫌いだ」
じゃ、なんで。 僕は心からそうツッコミながら、先生に聞きました。
ユウ「じゃあ、どうして…」
リオ「君はこの旅を、どう思う?」
ユウ「………いや、どうって………」
リオ「マヤに振り回され。強制的にここに連れてこられ」
ユウ「………」
リオ「それなのに、オイシイことは、何一つとして起こらなかった」
ユウ「………」
リオ「このままじゃ、俺はダメになってしまう!」
ユウ「………」
リオ「君はすでにダメなんだが」
うん。「俺たち」と言っていない時点で、だいたい想像つきました。
リオ「そう」
ユウ「………」
リオ「落とすためには、落ちるしかないんだ」
………先生。 意味が、分かりません。
そして、次の日です。
僕とエリさん、さらにリオ先生は、バンジージャンプの階段を上っていました。
ユウ「せ、先生はやらないんですか…?」
マヤ「私が? なんで?」

その顔は、「純粋に理解不能な質問に接した人」の表情でした。
リオ先生は、僕の肩をおさえると、静かに言いました。
リオ「分かってた。このことは分かってた。さぁ、上ろう」
ユウ「………」
エリ「………」
このバンジージャンプ台は、鉄骨でできた塔のようになっています。
鉄骨の周りにある螺旋階段をぐるぐると登り、そして頂上にある台まで向かいます。
リオ先生は、とにかく下を見ないで、上まで駆け上がっていきました。
これは確かに、下を見たら、上れません。
エリ「ま、待って…! 待ってください…。ユウさん…」
ユウ「あ、は、はい…」
エリ「お願い…。お願い…。一人に、しないで…」

これは、女性にデートで言われたりしたら、もう萌え死ぬ言葉でしょう。
しかし冗談抜きで、死を間近にしたこの状況では、そんな気持ちはほとんど湧いてきません。
ユウ「が、がんばって…。エリさん…」
エリ「は、はい…」
僕たちは、階段を一つ一つ上っていきます。
これは、死刑台の階段でしょうか。
僕たちは、自分がまったく望んでいないのにもかかわらず、自分の足で、恐怖の場所まで進んでいるのです。
はるか下では、マヤ先生が微笑みながら僕たちのことを見守っています。
そして。
僕はエリさんをつれて、ついに頂上までたどりつきました。
ユウ「………」
エリ「………」
ユウ「う………」
エリ「や………」
ユウ「うわあああああああっ!?」
エリ「いやあああああああああああっ!」
さぁっ!そこで見た、信じられない風景とは!?
次回更新を待て!
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●素敵イラストはソラさん
●このシリーズを最初から読みたい方はこちら 。
●モーニング女医全シリーズはこちら 。
●その他、スーパーリアルRPG など楽しい企画が盛りだくさん。サイトはこちら 。
男と女は、どちらが快感が強いか。 ゼウスとヘラの物語
こんばんは。ゆうきゆうです。
今夜のブログは、メルマガから、こんな話を。
◆ ヘビはとってもコワイんです。
あなたは、テイレシアスという人物をご存じでしょうか。
それはギリシア神話の中の、ひとつの話。
彼はある時、ヘビが交尾をしているのを見つけました。
それを見て、彼はつい、棒で叩いてしまったのです。
いや、どうして。
…まぁ、交尾している動物をからかいたくなるのは、いつの時代も変わらないのでしょうか。
すると彼は、その呪いで、女にされてしまいました。
………うん。何で。
色々とやるせない気持ちがあるかもしれませんが、これは神話です。
彼、いえ彼女は驚きますが、しかたありません。
そのまま女として過ごすことにしました。
そして9年後。
テイレシアスが歩いていると、再び、交尾をしているヘビがいました。
それを見て、彼女はまた叩いたのです。
なぜ叩く。
この人は、学習能力がないのでしょうか。
すると!
その呪いで、今度は男に変わってしまいました。
………。
結果オーライなんでしょうか。
彼はここまで見越して叩いたんでしょうか。
もっと複雑で激しい呪いをかけられるとか、そういうことは考えなかったんでしょうか。
いずれにしても、彼はその神話上で、唯一「男と女を生きた人間」だったのです。
ギリシア神話では、神様も性別がハッキリ決まっていましたから、神の中にも、こんな人はいませんでした。
さて、ここからがこの話のポイント。
かの大神ゼウスは、妻ヘラと、
「男と女は、どっちの方が快感が上か」ということを話し合っていました。
なんてヒマな、もとい探求心旺盛な神様たちです。
いかに言い合いをしても、もちろん解決はできません。
互いに相手の感じ方を味わったことがないわけですから、当然といえば当然です。
そこで、考えに上がったのがテイレシアス。
両方を経験した唯一の人間ですので、彼なら分かると考えたのです。
うん。ちょっともうガマンできないのでツッコミます。
ていうか彼は9年の女性の期間のときに、「体験した」わけですよね。
自ら、それを望んだのでしょうか。
いや、僕ももし女性になったとしたら、体験してみたいとは思います。
でもほら、その相手を誰にするかとか、すごく考えるわけじゃないですか。
ヘタだったりしたら最悪なわけで。
それに男友達というのも今後の関係が微妙ですし、だからといって街で声をかけられるというのも危険そうですし。
………そう考えると、女の人って大変だなぁ。
思い切り話がそれました。申し訳ありません。
いずれにしても、彼はそんな色々を乗り越えて、体験したわけです。
男性でも女性でも。
そしてゼウスたちの質問に対して、彼はこう答えたのです。
「女の方が、9倍快感が強いです」
………。
らしいですよ奥さん!
ていうか、「女の方が強いですよ」とかではなく、「9倍強い」ですから。
妙に細かいのもポイントです。
ていうかこれ、
「カツ丼は牛丼の3.5倍おいしいよ」
みたいな表現と同じではないでしょうか。
それが可能になったら、美味しんぼとかの料理勝負の判定が簡単になりますね。
快感をハッキリ数値化して比較しています。ギリシアの時代に。
ツッコミ始めるとキリがありませんので、先に進めます。
それを聞いたヘラは怒り出しました。
「キー!」
そして、神の力で、テイレシアスを盲目にしてしまいました。
えー!
いや、どうして!?
何でそこまで怒るの!?
………。
たぶんテイレシアスとゼウス、その日の夕方、河原で座ってこんなこと話したと思います。
ゼウス「………」
テイレシアス「………」
ゼウス「なんかうちの家内、9倍も感じてなかったみたいで、ごめんなー…」
テイレシアス「いえ、いいんすよ…」
その線が濃厚だと思います。
くわえてゼウスといえば、ギリシア神話で一番の浮気男。
それこそヘラは、もし「男の快感の方が大きい」ならば、
「だったら浮気をするのも、しょうがないかも…」
と思うこともできたかもしれません。
しかし、まさかの女9倍。
「ってことは、9分の1しか快感がないのに、それでも浮気してるワケ!?
ってことは、そんなに私のこと、イヤだってこと!?」
そんな理由で怒った可能性も大いに考えられます。
いずれにしても、テイレシアスは、完全なとばっちり。
そのことを不憫に感じたゼウスは、彼に予言の力を与え、彼は予言者として生活していくことになりました。
男も女も体験して、予言もできる人。
たぶん人生相談する相手として、これ以上はいないんじゃないでしょうか。
◆ 微妙に注意してください。
いずれにしても、この話。
恋人や夫婦間などで話すのは注意が必要かもしれません。
夫「女は9倍なんだって」
妻「へぇ…………………」
夫「なに、その間」
妻「うん、何でもない」
微妙に、言い難い空気になります。
逆も危険です。
妻「女は9倍なんだって」
夫「そうなんだ。君もそう?(←絶対聞くはずです)」
妻「………あ、あぁ、うん。もちろん」
夫「なに、その間」
妻「うん、何でもない」
どちらにしても危険です。
あなたが女性なら、十分に練習してから話してください。
あなたが男性なら、ヤブヘビはやめておきましょう。
◆ 心理学的分析も。
そして、誰が決めたのかこのメルマガのタイトルは「セクシー心理学」なので、少しだけ「心理学」部分で話を掘り下げてみましょう。
「女は9倍」と言われて怒ったヘラ。
これに近いことは、現在でもたくさんあります。
心理学では「心理的リアクタンス理論」というものがあります。
リアクタンスとは抵抗のこと。
簡単に言えば、「人間は抵抗するよ理論」です。日本語にした瞬間、微妙な言葉になったのは、訳者である僕の責任でしょうか。
いずれにしても、とにかく人は抵抗するものです。
たとえば、
「君の仕事は恵まれてるよね。俺なんか毎日大変で…」
と言われたら、つい、
「そんなことないっ! 私だって大変なの!」
と言いたくなりませんか?
しかし逆に、
「君の仕事は本当に大変だね…。でも、俺の仕事は恵まれてるんだよ」
と言われたら、
「いや、でも私の仕事、結構楽しいところもあるよ」
と言いたくなるはずです。
このように、相手の言葉があまりにも強い場合、ついそれにたいして反対したくなるもの。
特に「君は幸せだなぁ」という言葉には、つい敏感に怒る人も多いわけです。
「女は9倍の快感があるんだ。すごいね」
と言われて怒ったのも、それに似ていますね。
これは、時にカウンセリングでも応用されます。
たとえば相手が、あまりに「自分は不幸である」「ある人がイヤだ」と繰り返すようなら、
「本当に最悪だね…」
「考えられないほど、ヒドい人だね…」
という風に言ってみましょう。
相手は、
「いや、そこまでではないんだけど…」
と、自ら弁護するはず。
そこから、少しずつ気持ちが変わることもあるはずですよ。
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◆ 今回のまとめ
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○ 人は相手の言葉につい反発したくなるもの。
○ よって、相手があまりにマイナスに落ち込んでいるときは、あえて「言い過ぎ」てみるのも一つの手。
○ 女は、男の9倍強い。
◆ 余談です。
というわけで、男と女の快感の差の神話。
いかがでしたでしょうか。
ちなみにですね。ここからは完全な余談です。
実はエクスタシーを感じたとき、シータ波と呼ばれる脳波が出ることが分かっています。
そして、男と女にそういう行為をさせながら、脳波を測定した研究者がいます。
そのシータ波の持続時間を計ることで、快感の度合いも測れるのではないか。
そんな風に考えたわけです。
すごいです。そういう人に、私は、なりたい。
まぁ、その結果。
女性はシータ波の持続時間が、16~30秒。
しかし男性は、2~3秒だったそうです。
ここから計算すると、「女9倍」というのは、決して間違っているとはいえません。
すごい。すごいですギリシア神話。
………。
重ねて、あなたかあなたの恋人が9倍でなかったら申し訳ありません。
まぁ、心理的リアクタンス理論に従って、すごく少なめに話してみるのもいいかもしれません。
夫「女は、そのときの快感が、男の0.5倍なんだって」
妻「………えっ!? 絶対にもっと多いよ!」
これなら、家庭円満ですね。やりました!
………。
いや、でも。
夫「女は、そのときの快感が、男の0.5倍なんだって」
妻「……うん。なんか分かる気がする」
夫「………………」
泣けます。
家庭崩壊の危機です。
色々とやるせない気持ちになりながら、今回は逃げるように筆を置かせていただきます。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。
(完)
あらためましてこんばんは。ゆうきゆうです。
そして、久しぶりのウラ話です。
実は日本で、「行為のあとに尿を出してもらって、その泡立ち具合で疲労度を調べる」という調査が行われたことがありました。
そういうものらしいです。
もう今日はツッコミエネルギー使い果たして、これ以上もう無理です。
とにかくこのとき、男性の方が、女性よりずっと疲労度が高かったと分かったそうです。
男性がまったく運動しない体位(分からない人はパパに聞こう!)であっても、やはり疲労度はずっと高かったとか。
そう考えると、男って、微妙に悲しい生き物です。
快感は少なく一瞬で、疲労は強い。
もちろん女性は、妊娠・出産という大役があるので、それに比べたら、という気はしますが。
実際に出産のときの苦しみというのは、男に味合わせると、あまりの痛みに気絶するという話を聞きました。
これもどうやって調べた話なのか、すごく気になります。
痛みを電流とかで調べて、同じだけの電気ショックを与えたんでしょうか。
なんていうかもう、想像だけで気絶します。
快感は9倍だけど、同時にそれだけの苦しみがある、女を選ぶか。
大きな苦しみはないけど、快感は9分の1で疲労も多い、男を選ぶか。
非常に難しいところです。
助けて、テイレシアス。
テイレシアスに予言されるまでもなく僕の未来に暗雲が立ちこめていることを濃厚に感じながら、みなさまここまで遊びに来てくださって本当にありがとうございました。
(完)
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ブログで勝手に心理分析
ゆうきゆうです。いつもありがとうございます!
さて、こんな「質問」がありました。
http://www.hatena.ne.jp/1137704635
引用します。
-----------------------------------
私は芸能レポーターが大嫌いです。
胸を張って自分の職業を言える人の職業は全うに仕事をしていれば、
何かしら人を幸せにする力を持っていると思います。
それは土木も農業もお水も、占い師も先物取引もそうだと思います。
その中で僕はどうしても芸能レポーターが胸を張って職業を言える人たちではないと思っています。
単なるハイエナとしか思えません。
芸能人の恋愛とかをほじくるのはどう考えても人を不幸にしているだけとしか思えません。
非道、卑劣な職業としか思えませんが、みなさんはどう考えますか?
-----------------------------------
さて、ここから分かることなんですが。
心理学的に、人は「他人の不幸を、うっすらと幸せに感じるようにできている」ものです。
まぁ、そういうとカドが立ちますが。
人が不幸になるところ、失敗したところ、離婚したニュース…。
そういうのを聞くと、うっすらと「安らぎ」を感じるものです。
「あの人のことうらやましいと思って悔しかったけど…。だったら自分の方が幸せね」と思えるわけです。
それによって、「成功者への嫉妬」が消えますし、また「頑張ってもこうして不幸になる人も多い」と考えて、自分が努力しない言い訳にすることができます。
いずれにしても、安らぎなんですね。
まぁ一時的なもので、長くは続かないんですけど。
でもそのうっすらした幸せを日本中が得ると考えれば、幸せの総量は多くなりますね。
まぁ、その考えで行くと「芸能レポーターは幸せを与えている」と考えられます。うん。
ただこの方自体、この質問をするからには、芸能レポーターによっぽど強い憤りを感じているような気がします。
心理学では「投影」というんですが。
「誰かへの強い怒り」というのは、実は「自分自身に向けた怒り」なのです。
もしかしてこの方自身、人の秘密がものすごく気になる人で、そんな自分をイヤだと思っている可能性が大です。はい。
また、「お水も、占い師も先物取引も」という言い方をしています。
「お水」という言い方。また「先物取引」という、一般的にイメージの悪い言い方。
それに占い師をはさんでいることから、占い師にもあまりいいイメージを持っていない人なのかなぁ、ということが分かります。
ですので無意識に、水商売含めて、「こんな職業であっても…」というように、下に見ているのではないかな、と。
そういう意味で、多少水商売に対する憧れや嫉妬もある人なのかな、と考えられました。
また文の冒頭で「私は…」と、突然の「私メッセージ」で始まります。
まず主張。
ここに、やや自己中心的な性格を感じます。
「俺の話を聞け」ということですね。
まとめるなら、「みんなに秘密を色々と話して、話題の中心でいたい」という気持ちが強くある方。
しかしそれに後ろめたさもあって、そのため、無意識にそれが悪い方向に出た(と本人には感じる)芸能レポーターにたいして、強い怒りを出している。
そんな感じかな、と思ってしまいました。
こんなところでこんなことを分析しても何にもならないんですが。
ふと思いましたので。
そもそも、このエントリー自体がみなさんを幸せにするのか、という。
そんな自分自身が、何より幸せを求めて今日も生きています。
みなさまここまで読んでくださってありがとうございました。
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イタリアと証拠写真
こんばんは、ゆうきゆうです!
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
このブログ、少し間が開いてしまってごめんなさい。
実は最近、イタリアに行っていました。
証拠写真です。
真実の口と、ダビデ像。
ゴンドラ。
………。
………。
すみません。名古屋港にあるイタリア村 です。
出張で名古屋に行ったついでに遊びに行きました。
イタリアでした。不思議に。
………うん。まぁ。自分で↑の文を読み返して思ったんですが。
話し始めた段階で、 「証拠(写真)」です みたいに「証拠」を前面に押し出す時点で、
自分自身ウソだということをビンビンに感じていたんだなぁ、と。
そんな自己分析。
「昨日は友達と遊んでたよ! 証拠にほら、居酒屋のレシート!」
と言うように、自ら「証拠」なんて言ってくるのはもちろん。
「あの日は○○ちゃんと飲んでたの! ○○ちゃん、最近彼氏のことで悩んでてさぁ…」
なんて風に、聞かれてもいないのに状況を詳しく語るような場合は、
ウソの可能性が高いと考えてもいいかもしれません。
イタリア村の話から、まさかのウソ分析法まで。
自分でも、このブログの方向が読めません。
みなさまどうか今後ともよろしくお願いいたします。
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ピンクレディーを見る精神科医。
ピンクレディーを見る精神科医。これは、4人のドクターたちの日常を描いた愛と情熱の日記です。![]() ![]() ![]() ![]() |
あなたは、ピンクレディーというグループをご存じでしょうか。
今から30年近く前に大流行した、女性2人組のグループです。
サウスポー・SOS・UFOなどの曲は、あなたもどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
これが、ミー。
これが、ケイです。
二人とも、美人ですね。
さてこのピンクレディーが、なんと30年ぶりに、復活コンサートを開いたのです。
全盛期のときにハタチくらいだと考えても、+30で、すでに約50才!
………50才………。
実際に、どんな風に変化したのでしょうか。
ミーは。
30年前
現在
こんな感じです。
ケイもまぁ、似たような感じです。
いえ、もちろん、そのまま比較するのは酷でしょう。
しかし「50才にしては」として考えると、すごく美しく、ダンスもキレがあります。
飛んだりはねたり。
足を振り上げたり。
その動き、年齢を感じさせません。さすがです。
さて、ここからが気がついたところ。
ミーとケイ。
実は、ケイは微妙に細かい性格をしています。
ミーに比べて踊りもキッチリとしていて、動きも機敏です。
よく言えば繊細、悪い言えば、やや神経質、でしょうか。
ミーは逆。
たとえばダンスは、ケイに比べて、動きがややぼやっとしています。
よく言えばおおらか、悪く言えばおおざっぱ、でしょうか。
たとえば分かりやすい例としては、ケイは、過去の映像では、
頻繁にマイクの向きを直していました。
↓
こんな感じですね。
もちろんミーは、そんなことはまったく気にしません。
そして!
30年たった今!
彼女の性格は変わったのでしょうか!?
↓
………。
やはり、変わっていませんでした。
(分かりにくいですが、持っているのではなく、直しています)
たとえ30年たっても、人の性格というのは、そう簡単には変わらないことが分かりました。
ただ、30年前と今で、かなり大きく変わっている点が、一つだけありました。
左が30年前で、右が現在です。
↓
↓
………………。
二人とも、踊りが吹っ切れています。
なんかもう、失うものは何もない、的な動きです。
二人とも年齢から考えて、やはり復活は今年限り。
そのため、あらん限りのパワーで頑張ったのでしょうか。
僕もそのくらいになったとき、がんばって生きていきたい。
そんな風に思いながら、僕はDVDの電源をオフにしたのでした。
ちなみに僕のカラオケでの十八番は、ピンクレディーメドレーです。
DAMか何かで、全国でのランキングがあるんですが、それで何の間違いか全国一位になっています。
まぁ、そもそも歌う人が少ないんですけど。
いつかDAM(だったと思うんですが)の全国ランキングを見ることがあったら、
ぜひ、「ユウ」という名前を探してみてください。
………。
果たしてこれは、誇れるのか誇れないのか。
いつか僕とカラオケに行く方がいたら、聞いてください。
ちなみにDVDはこちらです。もし興味ありましたら。
みなさま、どうか今後ともよろしくお願いいたします。
精神科医ユウの日記モーニング女医。 【バリで落ちる女医。5】
バリで落ちる女医。5 これは、4人のドクターたちの日常を描いた愛と情熱の日記です。 ![]() ![]() ![]() ![]() |
<前回までのあらすじ>
マヤによってバリに連れて行かれたリオ・エリ・ユウ。
彼らは果たしてどうなるのか!?
<本編>
あらためて、問題です。
あなたは、バリ島に、意外なほどにたくさんいる生き物を、ご存じでしょうか。
以下の中からお選びください。
A「コブラ」
B「サル」
C「ユウ」
………。
正解はB「サル」です。
C「ユウ」を選んだ方は惜しいです。
確かにある意味、意外ではありますが、たくさんは存在しません。
今回の旅で、一匹だけは生息していたようです。
しかしサルは、恐ろしいほどたくさん生息しています。
そしてリゾートであるバリのイメージからすると、考えられないほど凶暴なサルたちです。
いえ、「リゾート」なんていうのは、あとから来た人間が勝手につけたイメージですので、
そこにいたサルたちには、何ら関係ないかと思いますが。
いずれにしても、バリ島の南にある岬。
ここには野生のサルが、雪崩のように生息しています。
エリ「ショーまではまだ間がありますから、ここで待ちましょう」
エリさんは、マヤ先生と共に、近くのベンチに腰掛けました。
そのときです。
近くに、一見かわいい顔をしたサルが近寄ってきました。
マヤ「あら?」
エリ「あ、かわいい~♪」
エリさんは、サルにたいして、手を出しました。
サルはそれにたいして、なついたように近づいてきます。
リオ先生はそれを見つめながら、こう言いました。
リオ「俺は今、あのサルになりたい」
心から同感です。
そう思っていたときです。
エリ「きゃあっ!」
エリさんのかぶっていた白い麦わら帽子が、突然に飛びました。
僕たちは、一瞬何が起こったのかよく分かりませんでした。
気がつくと、はるか向こうに、帽子を手に取ったサルが逃げていきます。
状況を把握するのに、数秒かかりました。
リオ「あのサルが取ったのか!?」
エリ「や、やだぁ…」
マヤ「ひっどいサルねぇ…」
その瞬間、リオ先生の目が、ギラッと光りました。
リオ「チャンス!」
その背中から、そんな副音声が聞こえた気がします。
先生はすぐさまサルのあとを追っていきます。
………。
先生の、意図は、一つしかありません。
………そうすると………。
ユウ「帽子、取り戻しましたよ」
エリ「ああんっ! ありがとうユウさん! もう、好きにして!」
………………。
妄想していた分、リオ先生よりさらにスタートが遅れました。
僕もあわててサルとリオ先生のあとを追います。
リオ「ユウに負けるか! 待て、サル!」
ユウ「ぼ、僕だって負けません!」

しかし僕たちがいかに奮闘しようとも、サルは公園の近くを恐ろしい勢いで逃げ回ります。
サルが生息できる地帯はこの一画だけなのか、はるか遠くまで逃げていくことはありません。
でも、さすがは獣。
人間が近づけば逃げ、ある程度距離ができたら休む。
自分にとって最小限のカロリー消費をしながら、僕たちには決して捕まりません。
リオ「く、くそおおおっ!」
ユウ「ま、待てーー!」
それに引き替え、僕たちはサルと正反対。
全速力で追っては逃げられ、かわされ。
どんどん体力が消耗するばかりです。
リオ「ユ、ユウに負けるか…! 待て、待つんだ、サル…!」
リオ先生は、叫びながら追いますが、やはり追いつくことはできません。
エリさんは、不安そうな顔で、僕たちのことを見つめています。
僕も少しずつ肩で息をし始めました。
先生も、そろそろ限界みたいです。
リオ「サルに負けるか…。待て、ユウ…」
いや、それ逆です。

僕はそう思いつつも、突っ込む気力体力がなくなっていました。
そんなときです。
マヤ先生が、サルに食べさせるエサを売っている現地人に、チップを渡して、サルを指さしました。
「OK!」
その男性はチップに顔をほころばせると、持っているエサを何個か、そのサルに向けて投げました。
サルはそれを見てビクッとすると、すぐにエサに向かって手を伸ばしました。
そのとき、帽子から手を離しました。
マヤ「今よ!」
「イエス!」
その男性はそのスキに帽子に飛びつき、見事それを手にしました。
ユウ「………」
リオ「………」
エリ「………」
全員が呆然とそれを見つめている中、その男性は、手にした帽子を、マヤ先生に渡します。
マヤ「サンキュー」
そして先生は、その帽子を、エリさんに渡したのです。
マヤ「気をつけてね」
エリ「マ、マヤ…」
リオ「………」
ユウ「………」
か、かっこいいー!

僕たちは、自分たちの人としての存在意義について、あらためて思いをはせました。
エリ「…あ、ありがとう…」
マヤ「いいのよ」
エリ「………」
エリさんは、静かにマヤ先生を見つめます。
リオ先生はそれを見て、悔しそうに言いました。
リオ「あんな…! あんな方法があったとは…。
あの位置に…! あの配役になるのは、俺だったのに…!」
ユウ「………」
すると、マヤ先生は言いました。
マヤ「いいのよ、エリ。ちゃんと払ったチップ代とアイディア代と手数料、返してくれれば」
エリ「………」
なんかもう、この雰囲気が、台無し。

マヤ「しめて300ドルのところ、298ドルにおまけします」
ぜんぜん、おまけしてない。
ていうかもしかして、帽子奪われた方が、ずっとマシだったのかもしれません。
それを見ていたリオ先生は、静かに言いました。
リオ「……あの配役は、やっぱりマヤしかできないな…」
心から同感です。
僕たちは、そんなことを思いながら、暮れゆくバリの夕日を見つめていました。
(つづく)
そしていよいよ、バリのメインディッシュ!
落とすのは!?
そしてついに落ちるのは誰と誰なのか!?
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●素敵イラストはソラさん
●このシリーズを最初から読みたい方はこちら 。
●モーニング女医全シリーズはこちら 。
「モテモテ心理術」
