男と女は、どちらが快感が強いか。 ゼウスとヘラの物語 | 九段下・渋谷・池袋・新宿・品川・上野・秋葉原★心療内科ゆうメンタルクリニック

男と女は、どちらが快感が強いか。 ゼウスとヘラの物語

こんばんは。ゆうきゆうです。
今夜のブログは、メルマガから、こんな話を。

◆ ヘビはとってもコワイんです。

あなたは、テイレシアスという人物をご存じでしょうか。

それはギリシア神話の中の、ひとつの話。

彼はある時、ヘビが交尾をしているのを見つけました。
それを見て、彼はつい、棒で叩いてしまったのです。

いや、どうして。
…まぁ、交尾している動物をからかいたくなるのは、いつの時代も変わらないのでしょうか。

すると彼は、その呪いで、女にされてしまいました。

………うん。何で。
色々とやるせない気持ちがあるかもしれませんが、これは神話です。

彼、いえ彼女は驚きますが、しかたありません。
そのまま女として過ごすことにしました。

そして9年後。
テイレシアスが歩いていると、再び、交尾をしているヘビがいました。

それを見て、彼女はまた叩いたのです。


なぜ叩く。
この人は、学習能力がないのでしょうか。

すると!
その呪いで、今度は男に変わってしまいました。

………。
結果オーライなんでしょうか。

彼はここまで見越して叩いたんでしょうか。
もっと複雑で激しい呪いをかけられるとか、そういうことは考えなかったんでしょうか。

いずれにしても、彼はその神話上で、唯一「男と女を生きた人間」だったのです。
ギリシア神話では、神様も性別がハッキリ決まっていましたから、神の中にも、こんな人はいませんでした。

さて、ここからがこの話のポイント。

かの大神ゼウスは、妻ヘラと、
「男と女は、どっちの方が快感が上か」ということを話し合っていました。

なんてヒマな、もとい探求心旺盛な神様たちです。

いかに言い合いをしても、もちろん解決はできません。
互いに相手の感じ方を味わったことがないわけですから、当然といえば当然です。

そこで、考えに上がったのがテイレシアス。
両方を経験した唯一の人間ですので、彼なら分かると考えたのです。


うん。ちょっともうガマンできないのでツッコミます。

ていうか彼は9年の女性の期間のときに、「体験した」わけですよね。
自ら、それを望んだのでしょうか。

いや、僕ももし女性になったとしたら、体験してみたいとは思います。

でもほら、その相手を誰にするかとか、すごく考えるわけじゃないですか。
ヘタだったりしたら最悪なわけで。
それに男友達というのも今後の関係が微妙ですし、だからといって街で声をかけられるというのも危険そうですし。

………そう考えると、女の人って大変だなぁ。

思い切り話がそれました。申し訳ありません。

いずれにしても、彼はそんな色々を乗り越えて、体験したわけです。
男性でも女性でも。

そしてゼウスたちの質問に対して、彼はこう答えたのです。


女の方が、9倍快感が強いです



………。

らしいですよ奥さん!

ていうか、「女の方が強いですよ」とかではなく、「9倍強い」ですから。
妙に細かいのもポイントです。

ていうかこれ、

「カツ丼は牛丼の3.5倍おいしいよ」

みたいな表現と同じではないでしょうか。
それが可能になったら、美味しんぼとかの料理勝負の判定が簡単になりますね。
快感をハッキリ数値化して比較しています。ギリシアの時代に。

ツッコミ始めるとキリがありませんので、先に進めます。


それを聞いたヘラは怒り出しました。

「キー!」

そして、神の力で、テイレシアスを盲目にしてしまいました。

えー!
いや、どうして!?
何でそこまで怒るの!?


………。

たぶんテイレシアスとゼウス、その日の夕方、河原で座ってこんなこと話したと思います。

ゼウス「………」

テイレシアス「………」

ゼウス「なんかうちの家内、9倍も感じてなかったみたいで、ごめんなー…」

テイレシアス「いえ、いいんすよ…」


その線が濃厚だと思います。

くわえてゼウスといえば、ギリシア神話で一番の浮気男。

それこそヘラは、もし「男の快感の方が大きい」ならば、
「だったら浮気をするのも、しょうがないかも…」
と思うこともできたかもしれません。

しかし、まさかの女9倍。

「ってことは、9分の1しか快感がないのに、それでも浮気してるワケ!?
ってことは、そんなに私のこと、イヤだってこと!?」

そんな理由で怒った可能性も大いに考えられます。

いずれにしても、テイレシアスは、完全なとばっちり。
そのことを不憫に感じたゼウスは、彼に予言の力を与え、彼は予言者として生活していくことになりました。

男も女も体験して、予言もできる人。
たぶん人生相談する相手として、これ以上はいないんじゃないでしょうか。

◆ 微妙に注意してください。

いずれにしても、この話。
恋人や夫婦間などで話すのは注意が必要かもしれません。

夫「女は9倍なんだって」

妻「へぇ…………………」

夫「なに、その間」

妻「うん、何でもない」

微妙に、言い難い空気になります。

逆も危険です。

妻「女は9倍なんだって」

夫「そうなんだ。君もそう?(←絶対聞くはずです)」

妻「………あ、あぁ、うん。もちろん」

夫「なに、その間」

妻「うん、何でもない」


どちらにしても危険です。
あなたが女性なら、十分に練習してから話してください。

あなたが男性なら、ヤブヘビはやめておきましょう。

◆ 心理学的分析も。

そして、誰が決めたのかこのメルマガのタイトルは「セクシー心理学」なので、少しだけ「心理学」部分で話を掘り下げてみましょう。

「女は9倍」と言われて怒ったヘラ。

これに近いことは、現在でもたくさんあります。

心理学では「心理的リアクタンス理論」というものがあります。
リアクタンスとは抵抗のこと。

簡単に言えば、「人間は抵抗するよ理論」です。日本語にした瞬間、微妙な言葉になったのは、訳者である僕の責任でしょうか。

いずれにしても、とにかく人は抵抗するものです。

たとえば、

「君の仕事は恵まれてるよね。俺なんか毎日大変で…」

と言われたら、つい、

「そんなことないっ! 私だって大変なの!」

と言いたくなりませんか?

しかし逆に、

「君の仕事は本当に大変だね…。でも、俺の仕事は恵まれてるんだよ」

と言われたら、

「いや、でも私の仕事、結構楽しいところもあるよ」

と言いたくなるはずです。
このように、相手の言葉があまりにも強い場合、ついそれにたいして反対したくなるもの。
特に「君は幸せだなぁ」という言葉には、つい敏感に怒る人も多いわけです。

「女は9倍の快感があるんだ。すごいね」

と言われて怒ったのも、それに似ていますね。

これは、時にカウンセリングでも応用されます。
たとえば相手が、あまりに「自分は不幸である」「ある人がイヤだ」と繰り返すようなら、

「本当に最悪だね…」
「考えられないほど、ヒドい人だね…」

という風に言ってみましょう。

相手は、
「いや、そこまでではないんだけど…」
と、自ら弁護するはず。

そこから、少しずつ気持ちが変わることもあるはずですよ。


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◆ 今回のまとめ
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○ 人は相手の言葉につい反発したくなるもの。

○ よって、相手があまりにマイナスに落ち込んでいるときは、あえて「言い過ぎ」てみるのも一つの手。

○ 女は、男の9倍強い。


◆ 余談です。

というわけで、男と女の快感の差の神話。
いかがでしたでしょうか。

ちなみにですね。ここからは完全な余談です。

実はエクスタシーを感じたとき、シータ波と呼ばれる脳波が出ることが分かっています。

そして、男と女にそういう行為をさせながら、脳波を測定した研究者がいます。
そのシータ波の持続時間を計ることで、快感の度合いも測れるのではないか。
そんな風に考えたわけです。

すごいです。そういう人に、私は、なりたい。

まぁ、その結果。
女性はシータ波の持続時間が、16~30秒。

しかし男性は、2~3秒だったそうです。


ここから計算すると、「女9倍」というのは、決して間違っているとはいえません。
すごい。すごいですギリシア神話。

………。
重ねて、あなたかあなたの恋人が9倍でなかったら申し訳ありません。


まぁ、心理的リアクタンス理論に従って、すごく少なめに話してみるのもいいかもしれません。


夫「女は、そのときの快感が、男の0.5倍なんだって」

妻「………えっ!? 絶対にもっと多いよ!」


これなら、家庭円満ですね。やりました!

………。

いや、でも。

夫「女は、そのときの快感が、男の0.5倍なんだって」

妻「……うん。なんか分かる気がする」

夫「………………」


泣けます。
家庭崩壊の危機です。

色々とやるせない気持ちになりながら、今回は逃げるように筆を置かせていただきます。
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました。


(完)




あらためましてこんばんは。ゆうきゆうです。

そして、久しぶりのウラ話です。

実は日本で、「行為のあとに尿を出してもらって、その泡立ち具合で疲労度を調べる」という調査が行われたことがありました。
そういうものらしいです。
もう今日はツッコミエネルギー使い果たして、これ以上もう無理です。

とにかくこのとき、男性の方が、女性よりずっと疲労度が高かったと分かったそうです。
男性がまったく運動しない体位(分からない人はパパに聞こう!)であっても、やはり疲労度はずっと高かったとか。

そう考えると、男って、微妙に悲しい生き物です。

快感は少なく一瞬で、疲労は強い。
もちろん女性は、妊娠・出産という大役があるので、それに比べたら、という気はしますが。

実際に出産のときの苦しみというのは、男に味合わせると、あまりの痛みに気絶するという話を聞きました。

これもどうやって調べた話なのか、すごく気になります。

痛みを電流とかで調べて、同じだけの電気ショックを与えたんでしょうか。
なんていうかもう、想像だけで気絶します。


快感は9倍だけど、同時にそれだけの苦しみがある、女を選ぶか。
大きな苦しみはないけど、快感は9分の1で疲労も多い、男を選ぶか。

非常に難しいところです。
助けて、テイレシアス。

テイレシアスに予言されるまでもなく僕の未来に暗雲が立ちこめていることを濃厚に感じながら、みなさまここまで遊びに来てくださって本当にありがとうございました。


(完)

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