大峯山から荒川祐二&Teamスサノオで~す☆

 

 

 







今日も3月10日(土)の初披露に向けて、


『八百万の神喜劇』の稽古でした☆


プロのダンサーさんたちによる、

本格的な殺陣(たて)の稽古も始まり、

益々クオリティが完成に近づいています。


3月10日(土)目黒パーシモンホール、

凄いことになるから、ぜひ見に来てね☆



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そして、


『スサノオと瀬織津姫を巡る旅』。

※これまで掲載済みの話はこちら☆

1話目,『歴史の闇に葬られた女神』

2話目,『新たなる伝説の始まり』

3話目,『瀬織津姫が封印された時』

4話目,『瀬織津姫が愛した神』

5話目,『ニギハヤヒとは何者か?』

6話目,『瀬織津姫…が…現れた…?』

7話目,『瀬織津姫信仰の始まり』

8話目,『イワナガ姫の登場と新たなる謎』

9話目,『神話の裏側を見るということ』

10話目,『再開の音色が響く時』

11話目,『なぜ瀬織津姫を巡るのか?』

12話目,『バカなりに頑張るの巻』

13話目,『封印されし強すぎた神、再び』

14話目,『吉野の地に吹く風』

15話目,   『史上最悪の女帝』

16話目,   『天照という名のニギハヤヒ』

17話目,   『女神アマテラスと男神アマテル』

18話目,   『アメノウズメさん?が登場!』

19話目,   『感じる力を養う』

20話目,   『この世の始まりを告げる神』

21話目,   『君の名は』と瀬織津姫

22話目,   『辿り着けたニギハヤヒの正体』 

23話目,   『オオクニヌシとニギハヤヒ』

24話目,   『ニギハヤヒ、現る』

25話目,   『旅の終わりに向かって』

26話目,   『約束を守り続ける鬼の夫婦』

27話目,   『伝説の呪術師 役行者』

※イラスト from 瑠璃の星☆ミさん

 

 

 

 

 

 

 

役行者「ワシらの生きた時代のことを知らねばならない…」

瀬織津姫に繋がる最大の手掛かりを持っているという、

 

伝説の呪術師 役行者のその言葉と共に、

 

僕の視界がグルングルンと音を立てて回り始めた。

役行者「…少し儂(ワシ)の術にかかってもらうぞ…。

 

大丈夫じゃ…怖いものではない…」

 

 

 

 

 

 

 

 

…。

……。

………。

…………。

 

 

 

 

 

 

 

 

男1「おい…!小角(おづぬ ※役行者の別名)っ!!

 

起きろっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「ハッ!?」

目を覚ますと、そこには見たこともない景色。

 

 

 

 

 

 

あ「こ、ここは…?」

 

 

 

 

 

 

男2「おい小角、何を寝ぼけてるんだ。

 

ったく、こんな大切な時に、

 

疲れてるんじゃないだろうな?」

 

 

 

 

 

 

あ「え…?え…??」

 

 

 

 

 

 

…突然の展開に困惑していると、

 

どこからか、

 

役行者の声が聞こえてきた。

 

 

 

 

 

 

役行者「…時は飛鳥の時代…690年…。

 

鸕野讃良(うののさらら)こと、

 

持統天皇…ヤマト政権の時代の時のこと…。

 

 

お主の名は、『役小角(えんのおづぬ)』…。

 

歳の頃は五十六…。

 

 

お主は我で、我はお主なり…。

 

安心せぃ…必要な力は授ける故、

 

我のように振る舞うが良い…

 

 

 

 

 

 

男1「おい、本当にしっかりしろよ。

 

もう来るぞ。ほれ、武器を持て!

 

 

 

 

 

 

役行者「その者は儂(ワシ)の仲間の一人であり、

 

『山の民』…。

 

 

ここは難波(現在の大阪)からヤマトにいたる、

 

竹内街道を眼下に臨む、崖の上…。

 

 

今我々は、

 

『ある目的』のために、共に動いている…

 

 

 

 

 

 

男2「ほれ、来たぞ!!やつらだ!!

 

ヤマトへの膨大な捧げものを運搬する、贄担ぎの列だ!!!

 

行けー!!

その男の合図とともに、

 

僕(役行者)の身体が勝手に動き、

 

 

同時に100人以上の『山の民』が、

 

そこかしこから一斉に姿を現し、

 

 

竹内街道を歩く、その隊列を襲った。








 

「や、やめてくれぇぇぇぇ!!!!」









一瞬の攻防だった。

 

贄担ぎたちが運んでいた捧げものは、

 

 

一瞬にして『山の民』に奪い取られ、

 

同時にまるで獣のような速さで、

 

 

『山の民』はあちこちに散らばり、

 

それぞれが荷を担いで、姿を消していった。

…場面が変わり、

 

ここは恐らく…『山の民』たちが暮らす場所…?









先程奪い取った、

 

ヤマトに捧げられるはずだった、

 

大量の海の幸や山の幸を肴に、

 

 

『山の民』たちの宴が始まる。








 

男1「ハーッハッハッ。

 

大成功、大成功。

 

なぁ、小角!?見事なもんだったぜ」

 

 

 

 

男2「それにしても、

 

贄担ぎの奴らに罪はないからな。

 

心は少し痛むもんだ」

 

 

 

 

 

 

…そんな彼らの言葉に、

 

僕(役行者)の口が勝手に動いて、

 

言葉を発する。

 

 

 

 

 

 

あ(役行者)「構わん。われらは、悪事をなしているわけではない。

 

ヤマトへの捧げものであろうが、

 

民のものを民に返すだけだ」

 

 

 

 

 

 

…そうしてチラリと横に目を向けると、

 

数百人は越えるであろう、

 

老若男女の『山の民』たちが、

 

 

嬉しそうに捧げものを料理し、

 

食事をしている姿が目に入った。

 

 

 

 

 

 

あ(役行者)「この者たちはみな、

 

かつては葛城山のふもとの村に住み、

 

ヤマトのために使役されていた者たち。



ヤマトの奴らの課す、


あまりの重労働と重税に耐え切れず、

 

葛城山に逃げ込み、『山の民』となった…。

 

 

ここではみなで助け合い、


刈りをし、山の幸を分け合う。



ここにいる限り、食うに困ることは無い…」

男1「…なぁ小角…。

 

これからこの天地はどうなるんだと思う…?」

 

 

 

 

 

 

あ(役行者)「…さぁな…。

 

ただ天地が自分たちの所有物であるかのように宣言した、許せぬ連中がいる。

 

ヤマトの連中だ。

 

 

奴らは戸籍なるものを作り、


人民を管理し、

 

元々それぞれが所有していた田畑を、

 

自らの裁量で身勝手に民に分配し、

 

税を取り、民を使役し、兵役を課す…。

 

 

それの中心となって事を進めているのが、

 

鸕野讃良(うののさらら ※持統天皇)だ

 

 

 

 

 

 

男1&男2「…それだけは許してはならない…」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ(役行者)「…左様…。

 

 

噂によると、奴らは新たなる神話を作り上げ、

 

自分たちが天の神の子孫であると名乗り、

 

自分達の権威をかさ上げし、

 

 

タケミナカタ、瀬織津姫を始めとして、

 

これまで存在していた土着の神々を葬り、

 

神々すらも、


自分たちの配下に置こうともしているという…。

 

 

まるで自分たちが『神』であるかのように、

 

思い上がった奴らに思い知らせてやる…。

 

 

『この天地は誰のものでもない』ということを…!!

 

 

 

 

 

 

 

 

…しかし…。









役行者、『山の民』の思いに反して、

 

持統天皇のヤマト政権を中心とした国家形成に対する、

 

執念と力はすさまじく、

 

国家形成は着々と進み…。

 

 

同時にヤマト政権の国家体制の象徴でもある都、

 

『藤原京』の造営が進んでいった…。

男1「おい、小角!どうする!!

 

あんな巨大な都(藤原京)が出来たら、

 

もう俺たちなんか、太刀打ちが出来ねぇぞ!!」

 

 

 

 

男2「あの野郎たちっ!!益々力をつけてやがる!!

 

何だよ!!一体何が奴(持統天皇)を、

 

そんなに突き動かしてやがるんだよっ!!」









あ(役行者)「………。

 

…恐らく…『焦り』…だろうな…。

 

 

『壬申の乱』を勝ち抜き、

 

共に政権を勝ち得た夫であり盟友、


先代の天武天皇…。

 

 

天武が掲げ、


しかし志半ばで叶えることの出来なかった、

 

『民の誰もが飢えることなき、強い国を作る』という思い…。

 

 

鸕野(持統天皇)はその一点しか見ていない…。

 

 

…しかし見据える形は同じであれど、

 

鸕野の見据える未来には民の存在も、


神の存在も無い。



奴には、


『亡き天武の遺志を形にすること』しか見えていない…

 

 

 

 

 



 

男1「それが分かった所でどうするんだよ…!

 

このままじゃ、俺たち『山の民』もひっ捕らえられて、

 

ヤマトに良いように使われちまうぜ!!」

 

 

 

男2「小角…っ!何か!!何か、頼む…っ!!」









あ(役行者)「………。

 

…仕方ない…やろう…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…そうして、

 

ヤマト政権の国家形成に立ち向かう、

 

『山の民』たちの戦いが始まった…。




 

 

 

 

 

 

…しかし…。


男1「うっ、うっ…。

 

神々の住まう神聖なる山を燃やすなんて…。

 

こ、こんなことって…ねぇよ…」





男2「女、子どもも、老人たちもみんな捕まって、

 

東の未開の地へ連れていかれてしまった…。

 

最下層の身分として、一生使役されるんだってよ…」










あ(役行者)「…私は一体…、何をしているのか…。


こんなことのために…、


仏や式神の力を借りたかったわけではない…」









 

男1&男2「…お、小角…?」

 

 

 

 

 



 

 

あ(役行者)「…まだ…修行が足りない…。

 

『憎悪よりも愛を…恨みよりも憐れみを…復讐よりも慈しみを…』」









男1&男2「…おい!小角!!小角っ!!」











 

…そうして役行者は699年、

 

『民を言葉によって惑わしている』という、



いわれのない罪を抵抗なく受けて、

 

伊豆島に流罪となる。

民を管理し、


神々すらもその配下に置こうという、

 

持統天皇を始めとしたヤマト政権に対する、







ある『起死回生の一手』を、

 

その胸に秘めながら…。







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