新約聖書 使徒言行録 3章18節
「しかし、神はすべての預言者の口を通して予告しておられたメシアの苦しみを、このようにして実現なさったのです」

「メシア」は旧約聖書が書かれたヘブライ語です。
新約聖書の言語ギリシア語だと「キリスト」です。

神様が特別に選ばれた人のことです。
イエスはキリストと呼ばれます。

預言者たちはキリストの苦しみを預言していました。
イエス・キリストが体験したのは半端な苦しみではありません。

ウソをつかれ、仲間外れにされ、バカにされ、悪者だと言われ、勝手な理由で捕まえられ、やりたい放題リンチを受けてボロボロにされたあげく、十字架に釘づけにされました。
家族たちの見ている前でみじめなみじめな死をとげました。

預言者イザヤが預言していました(イザヤ書53章)。

「彼は軽蔑され、人々に見捨てられ、多くの痛みを負い、病を知っている」(3節)

そんなイエス・キリストの命がけのメッセージを人は無視してしまうのです。

「わたしたちは彼を軽蔑し、無視していた」(3節)

預言は続きます。
「彼が担(にな)ったのはわたしたちの病。彼が負ったのはわたしたちの痛みであったのに、わたしたちは思っていた。神の手にかかり、打たれたから、彼は苦しんでいるのだ、と」(4節)

生きていると様々な問題や苦しみを経験します。
取り返しのつかないような悲しい出来事にも出くわします。
意味もなく傷つけられ、失われる命があります。
まわりの人を悲しみ、絶望が包みます。

(その2に つづく)