(その1から つづき)

どうしてこんなことが…

神様がいるんなら、どうしてこんなことが起こる?!
この世はこんなにむなしいものなのか?!

生きる希望を失い、絶望して自殺する人がたくさんいます。

「~さえすれば、こんな状況はなくなる」という答えがほしくなります。

そう言う意味では、後から後から答えを見つけたような人が出てきたり、話を聞いたりします。
それらに引かれる人も少なからずいます。
しかし、みんな一時的なものです。

それさえあればどんな問題も起こらず、起こってもトラブルにならないというようなものはありません。

神の子と呼ばれるイエスがそれを体験することはありませんでした。
反対に、最悪の苦しみの中で死なれました。

これでは「絶望」ではないか?! と思われるかもしれません。

しかし、絶望的な状態のイエスを通して希望の光が差し込んでくるのです。

神はこの世にも、人間にも絶望しておられません。

この世には悪や罪や悲しみや苦しみが満ちていて、その力によってイエス・キリストとその愛のメッセージは一度葬られてしまいました。
しかし、この世は愛を葬ることはできませんでした。
イエス・キリストは、この世に復活されました。

イエス・キリストの希望のメッセージが生きて響き続けています。

イザヤの預言は続いています。
「彼が刺し貫かれたのは、わたしたちの背きのためであり、彼が打ち砕かれたのは、わたしたちの咎(とが)のためであった。彼の受けた懲らしめによって、わたしたちに平和が与えられ、彼の受けた傷によって、わたしたちはいやされた」(5節)

苦しみの中にある時、イエス・キリストに向かって祈れます。

「イエス様、あなたはこの苦しみを知っておられますね。人の苦しみをよく知っておられますね。あなたも通って行かれた道ですね。そして、あなたは希望を失わずに死んでいかれました。
あなたの希望を下さい。死も奪うことができなかったあなたの希望を」

あなたを宝物として愛する神様は、あなたの顔を上げて下さいます。