新約聖書 使徒言行録 3章19~20節
「だから、自分の罪が消し去られるように、悔い改めて立ち帰りなさい。こうして、主のもとから慰めの時が訪れ、主はあなたがたのために前もって決めておられた、メシアであるイエスをつかわしてくださるのです」

失敗やまちがいをしない人はいません。

「失敗から学べ」とよく言われます。
そして「同じ間違いを繰り返すな」と。

同じ失敗を繰り返さない人は果たしているでしょうか?

新約聖書は27冊の書物が一つに編纂されたものです。
半分の著者だと言われているパウロというとても優秀な人がいました。
もとはイエス・キリストのメッセージに猛反対して弟子たちを迫害していた人物です。
彼は「失敗から学ぶ」スゴイ人物でした。
ルールに従うことを第一とする厳しい人でした。
そうやって生きることが神様が人に望んでおられることと確信していましたから、中途半端な人たちは受け入れることができませんでした。

ところが、パウロは復活したイエス・キリストに会います。
そして、「愛」こそが神様の基準であることを教えられました。

その意味ではたくさんの人を傷つけて来ていたパウロ。
彼は愛を基準に生き直す決心をします。

しかし、ルールと違ってこちらはハンパなく大変な道でした。

彼は言っています。

「しかし、わたしは肉の人であり、罪に売り渡されています。わたしは、自分のしていることが分かりません。自分が望むことは実行せず、かえって憎んでいることをするからです」 (ローマの信徒への手紙7章14~15節)

(その2に つづく)